海岸にて

海が好き。時事ニュース・海外ドラマ 、日々徒然

英語で、日本の立場を発信する

2007-10-14 | 国際・政治

拉致問題の英訳ニュースレター、政府が海外配信

政府は13日、北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を海外に訴えるため、来年1月にも国内主要紙の同問題に関する記事を英訳した「ニュースレター」の配信を始める方針を決めた。

つづき、あり) (読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071014i501.htm?from=main5

  

日本は、外国に比べてこのような海外向けの広報努力が足りないために、国益を損なってきた部分も多かったのではないかと思います。それを思うと、このニュースは喜ばしいことで、ぜひ頑張って頂き実りのある結果を期待したいと思います。

  

また、拉致問題以外の政治外交問題についても、たとえば今年、米国下院で慰安婦決議案が通過したとのことです。戦前も戦時下も現代も、不幸なことに、世界中で売春婦は存在します。戦時中も民間業者はいました。しかし、それが軍属であるという証拠は見つかっていません。にもかかわらず、日系マイク・ホンダ議員は中国系アメリカ人の支援資金を受けて、これを日本の責任として大々的に日本を貶める反日活動を推し進めました。それに対して、日本は十分な反論もしていないと思います。

この決議案が形になる以前に、もし政府が海外に向けて英語で政府の立場や反論を発信する上記のニュースレターのようなシステムがあったなら、状況はもしかすると変わっていたかもしれません。

  

政府、外務省は少なくとも情報戦の不備不作為によって、国益を損なうような事態にならないように、このような試みを拡大し、例えば中国朝鮮の尖閣諸島、韓国の竹島占拠などの行為に対しても、また自衛隊の活動などに関しても、我が国の見解、立場を英語で海外に発信、広報することのできるシステムを構築してゆく必要があると考えます。黙っていることは、認めたと理解されてしまっても仕方ありません。常にしっかりと、国としての主張をしてゆくべきと思います。

「博士の独り言」さんが、個人として、英文での発信に取り組んでおられるとのことです。そのご苦労に敬意を表したいと思います。

追記:

上記の記事では、 国内主要紙の同問題に関する記事を英訳した「ニュースレター」 となっています。新聞記事の偏向が著しい昨今ですので、政府外務省主導の「日本の主張」英訳の発信を望みます。


ビクトリア 愛と復讐の3-9

2007-10-12 | 海外ドラマ〈ビクトリア〉

〈CSチャンネル,スーパードラマTVで見ていますので、BSでご覧の方はネタばれご注意〉

[3-9 グレゴリオとの取引 #69]

ビクトリアはグレゴリオに、自分はルイサ・ドミンゲスで、復讐をするために帰ってきたと話したのね。そして、アレハンドロはゴンサーロの子じゃないこと、カロリーナはフロレンシアの子でモンテーロの血をひいていることをばらす。グレゴリオは貞淑な嫁だと思っていたグラディスが不倫をしてアレハンドロを生んだということ、自分が最も信頼する、聡明で高潔だとべたぼめのアレハンドロが、自分の孫でないことに大変なショックを受けてしまう。

グレゴリオは、今日家族のみんなと話をするとルイサに言う。最初の遺言状を探して無効にし、遺言を新しくしないとグレゴリオは死ぬにも死ねないのね。ところが、最初の遺言状(ゴンサーロが相続人になっている)は、マカリオが持っているみたい。

グレゴリオはかなり体調が悪化しているようなのに、「これが最後の戦いだ、絶対に負けないぞ」って。ふーむ、やっぱり、ドン・グレゴリオってすごいわ。

  

自分を妻と扱ってくれないディエゴを追いかけまわすルクレシア。ディエゴはうんざりしている。結婚してしまえばOKと思っていたルクレシア、そう簡単にはいかないわよ。

ディエゴとグラディスが教会でばったり。ディエゴは、自分を侮辱するグラディスに、「アレハンドロはゴンサーロの子じゃないだろ、善人ぶるの止めろ。」と言い返す。グラディスはショック。

イサべラは妊娠しているのね。どうもパトリシオの子供みたい。レナートはかんかん。

ゴンサーロは会社の部屋で何かを探している。アレハンドロは不審な表情。たぶん遺言状を探しているんだと思うわ。ゴンサーロはアレハンドロに、自分はろくでなしだけど、アレハンドロだけは大事に思っているという。でもね、>ゴンサーロ、残念なことにアレハンドロはあなたの子じゃないのよね・・。

  

フロレンシアがディエゴに娘を探すことに力になってくれるように相談にくる。ディエゴが一番触れたくない話題だわね。何か隠しているように思われるルクレシアから、娘のことを聞きだしてくれるように頼むフロレンシア。でも、それが原因で身動きとれなくなっているディエゴなのよね。困ったディエゴは、この件に協力できないと言うと、フロレンシアはディエゴに裏切られたと思い、腹をたてる。

  

ディエゴ家の台所でマリアと話しているビクトリア。そこにルクレシアが来て絡んでくる。ビクトリアとちょっと体が当たっただけなのに、ルクレシアはおなかを押さえて倒れ、ビクトリアが流産させようとしたと涙ながらに嘘をいう。当たり屋ルクレシアってとこかしら。叔母のフローラは妊娠が嘘だと知らないので、ビクトリアに疑いの目をむける。ルクレシア、この大嘘つき!

ルクレシアの妊娠が嘘だと知らないビクトリアはわざとではないとはいえ、流産のことを思い出し、自分を責めている。

フローラはお医者を呼んだけれども、医者に見せたら妊娠していないことがばれるからやばいわね。ほらやっぱりルクレシアは医者を買収してしまった。悪い奴って悪知恵だけは底なしだわ。

 

グレゴリオの体調悪化とともに、何もかもが目まぐるしく動き始めました。


One Tree Hill 第8話

2007-10-11 | 海外ドラマ〈One Tree Hill 〉

   #8  旅立ち  The search for something

 One Tree Hill  

ペイトンとブルックは大学のパーティーに遊びに行く。ブルックがナンパした相手は、大学生のはずが実は高校生で、ブルックはが~っかり。がっかりはお互い様だったみたいだけどね。

ペイトンは、音楽が好きな大学生と意気投合したまではよかったけれど、お酒に薬を入れられ乱暴されそうになる。危ないところで電話してきたブルックに助けられるが、意識混濁・・。ブルックは途方にくれてルーカスに電話。ルーカスがすっ飛んできて、大学生をぶん殴り、薬の種類も聞きだして、二人で朝まで付き添う。ルーカス、高校生なのにしっかりしてる。ブルックがルーカスに電話したのは、正解だわ。

でも、こういう場ってやっぱり危ないね~。ペイトンは、一杯飲む?って誘われて、OKしただけなのだけど、お酒に薬を入れられたら女の子はアウトなんだね・・・。ほんとに危ない。

前回のブルックは最悪女だったけれど、今回は、ブルックのいい部分が出て、ルーカスもブルックを見直したみたい。

 

ネイサンとヘイリーも、ブルックがお詫びにとセットしたデートで、結構いい雰囲気だったね。プレゼント交換とか、好きなものを言い合うとか、人に言えない秘密をうちあけるとか、面白そうなデート。ブルックはこういうこと考えるの得意なんだね。

ところが、ネイサンは、ここでまた失敗。通りかかった友達に「デート?」と聞かれて「まさか」なんて答えてしまう・・・。ヘイリーはまたまたカチンときて、帰ってしまう。

でも、雨降って地かたまるというのか、結局お互いの気持ちを確かめ合うことになって、めでたしめでたし。ネイサンは、友達の前ではついつい格好つけてしまうのだけど、ヘイリーの前だと妙に素直な子なんだよね。ペイトンと付き合っていた時とはちょっと感じが違う。

 

カレンに、イタリアの料理学校から入学許可の通知がくる。本人は行きたくても6週間も店やルーカスを放っておくことになり無理と言っていたけれど、ルーカスもデブラもキースもみ~んな行くべきという。デブラが、私がかわりにカレンのお店をやるから、とまで言ったのには、ちょっと驚いたけれども、彼女が、女として一番カレンの気持ちや立場が理解できたのだと思う。それにしても、デブラはほんとにいい人だわ。ダンにはもったいない!

キースはカレンにアタックするつもりだったのだと思うけれど、話が料理学校の方に流れてしまいしまい、チャンスを逃してしまったみたい。(結婚でも申し込むつもりだったのかな?)でも、また機会があるよ。カレンもキースの気持ちは十分わかっていると思うね。

 

ペイトンも今回はルーカスにしっかり助けてもらい、前よりもずっと素直になれたみたいだった。ルーカスって神経が細やかで、いつもまわりに気持ちを配っているところがいい。優しいんだよね。

でも、今回、ペイトンよりも先にブルックとの距離が狭まってきたように見えたことが、私としてはちょっと心配。私はペイトンの方がお気に入り。寡黙なヒラリー・バートンがいいな。

ここまできて、音楽もしっかり耳に残るようになってきました。なかなかいいですね。

 

(余談ですが、ブルック役のソフィアと、ルーカス役のチャド・マイケル・マーレイは、私生活では、結婚してすぐ離婚とか・・)


年金着服、告発しない

2007-10-10 | 政治〈国内〉

年金着服 大阪・池田市長改めて「告発しない」

2007.10.10 00:05

 国民年金保険料を着服した元職員の刑事告発を見送る意向を明らかにした大阪府池田市の倉田薫市長が9日、改めて「告発しない」と回答するとともに、「発覚当時はなぜこうした指導がなかったのか」などと社会保険庁の対応を批判する異例の質問状大阪社会保険事務に提出した一連の横領・着服問題では、舛添要一厚生労働相の発言が地方自治体に波紋を広げたが、新たな対立の“火種”になりそうだ。

 池田市では平成14年6月、元職員が国民年金保険料約42万6000円を着服したとして諭旨免職としたが、刑事告発はしなかった。

 自治体職員による国民年金保険料の横領・着服問題が発覚し、社会保険庁は今月2日、公訴時効(発生から7年)が成立していない池田市などに対し、告発を含めて厳正に対応するよう検討を要請した。

 これに対し、倉田市長は9日付の回答で「(諭旨免職は)当時の社会保険事務所の対応状況や社会情勢などを考慮して下した」と処分の妥当性を主張、着服を証明する書類が既に廃棄されているとして改めて告発する考えはないとした。ただ市への苦情の電話やメールは9日までに約300件寄せられており、倉田市長は同日付の市のホームページで陳謝した。

 一連の横領・着服問題では、舛添氏が「市町村は社会保険庁よりも信用ならない」と発言し、鳥取県倉吉市長や東京都武蔵野市長らが抗議。これに対し舛添氏が「小人の戯(ざ)れ言」と述べたことから、市町村の反発が広がった。

http://sankei.jp.msn.com/politics/local/071010/lcl0710100005000-n1.htm  (MSN産経ニュース)

こんなニュースばかりですね。

市町村も社会保険庁職員も、ネコババしたら、公金横領、犯罪ですよね。告発しない方がおかしいでしょう。当時の対応状況や社会情勢が何だって?当時の処分の妥当性がないから、今やれって言っているわけで、質問状なんか書いている場合ですか?市長は、仲間の泥棒を大目に見たのは妥当だったといいたいわけですね。で、さっそく責任のなすり合いを始めるつもりのようです。

 


北朝鮮に譲歩してはならない

2007-10-09 | 韓国・北朝鮮

金正日総書記 「拉致日本人これ以上いない」

2007.10.8 19:13 (MSN産経ニュース)

http://sankei.jp.msn.com/world/korea/071008/kor0710081913000-n1.htm

  

北朝鮮核実験から1年、「瀬戸際政策」収支は黒字

2007.10.8 19:19 (MSN産経ニュース)

http://sankei.jp.msn.com/world/korea/071008/kor0710081919001-n1.htm

 

北朝鮮のしたたかさと卑劣さには舌を巻く。6カ国協議もアメリカも手玉にとり、核をふりかざしてエネルギーや食糧支援を要求し、テロ支援国家指定解除せよと譲歩をせまっている。アメリカもこのような対応しかできないとは、落ちたものだ。北朝鮮のこのようなやり方を通せば、脅せばなんとでもなるというやり方を容認してしまうことになる。

 盧大統領が続いて「日朝関係が改善すれば南北経済協力によい影響がある」と述べたところ、金総書記はこれには同意したという。

拉致問題が解決しない限り、日朝関係改善などありえない。福田政権は北朝鮮に絶対に譲歩してはならない。

しかし、アメリカのこのような対応は、日本には、アメリカへの目を変える良い薬になるかもしれない。戦後体制の中でのアメリカ依存アメリカ追従について、日本は見直さねばならないだろう。アメリカに依存するままの安全保障、憲法9条も例外ではない。

北朝鮮や中国問題への備え、テロへの戦いなど、日米関係、国連との関係を考え合わせながら、日本は、真剣に日本独自のあり方を探る時期にきていると思う。


「真田太平記」池波正太郎を読書中

2007-10-08 | 映画・ドラマ 

大河ドラマ「風林火山」を見ているせいか、武田信玄、上杉謙信後の時代を描いた、池波正太郎「真田太平記」の原作を再度読みはじめました。以前NHK大河ドラマで放送された「真田太平記」の再放送分の録画があったことも思い出し、同時進行で鑑賞中。

「風林火山」に登場する真田氏は真田幸隆で、その三男源五郎が、上田城で徳川軍に対峙した真田昌幸(丹波哲郎)。その長男が真田信幸(渡部恒彦)、二男が大阪夏の陣で有名な真田幸村(草刈正雄)ということになります。丹波哲郎演じる真田昌幸は野心と人間味にあふれていて本当に魅力的、真田幸村という人は、現実的には無欲、自己を燃焼させるような生き方を望んだ人のように思えます。

 上杉謙信亡きあとの越後は養子上杉景勝が統治しており、真田氏とは隣同士で因縁のある間柄にも関わらず、徳川の上田城攻めの折には、上杉景勝は、真田昌幸の頼みを受け入れ、「許しがたきことはあるけれども、それも戦国の世の習い」とし、徳川、真田の戦に「手を出さぬ」約束をします。人質として幸村を越後に残すという申し入れにも、景勝は、勝目のない戦に挑むならば親子一緒に心行くまでと、二人を送り出します。

上杉景勝の度量の大きさと景勝への尊敬と恩を、真田昌幸はこの後決して忘れず、このことが真田昌幸、幸村親子が関ヶ原において西軍に組する理由の一つになります。長男信幸が徳川方、父と二男が豊臣方と、意見の相違から敵味方に分かれることになっても、家族は最後までお互いへの敬愛と尊敬を失わず、その上、このような土壇場で、どちらが立ち行かなくなっても、どちらかが家の存続を維持するだろうという知恵も共有していました。

一つの判断の間違いが己を滅ぼすことになるという下剋上の世の中、戦国時代にあって、それでもここには、勝敗を越えた秩序とルールが存在し、裏切りや謀略が当たり前の中にあっても、人として許されることと許されないこと、より良い選択と決してしてはならない選択がきちんと語られています。「真田太平記」、原作も大河ドラマも、時代劇として素晴らしい作品だと思います。

 

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発売日:2005-07-22

 

上田城へ行ってきました。「信州上田市と上田城」こちらから


ビクトリア 愛と復讐の3-5

2007-10-07 | 海外ドラマ〈ビクトリア〉

〈CSチャンネル,スーパードラマTVで見ていますので、BSでご覧の方はネタばれご注意〉

[3-5 出てゆくカロリーナ]

とうとうディエゴとルクレシアの結婚式が終わってしまったみたい・・・・。

ゴンサーロと一緒に結婚式に出席したビクトリア。ディエゴは嫉妬してカンカン。ビクトリアの方もディエゴの裏切りを許せない。二人は裏庭で大ゲンカ。ビクトリアは以前ディエゴが資金繰りが苦しくて手放したお母さんの形見の宝石を、マリアにたのまれてひそかに買い取っていたのだけれど、それを身につけている。(ディエゴに当てつけ?)ディエゴはそれを買い戻すと言うが、ビクトリアは意地になって、どんなにお金を積まれても裏切りの代償だから手放さないと言う。まぁ、お互い愛し合っているから、とことん意地の張り合いになってしまうのね。

ディエゴの方も、ルクレシアが妊娠なんてつい言ってしまったのは、ゴンサーロと二人連れで来たビクトリアへの嫉妬から?でも、この場面で妊娠なんて聞いたら、そりゃあビクトリアは怒り倍増だわ。

 

復讐のためにゴンサーロと付き合うと言うビクトリア。カロリーナは当然大反対。ビクトリアは、もう完全にやけになっているわね。カロリーナは、ゴンサーロなんかと付き合うなら出て行くと言って、怒ってほんとに出て行ってしまったわ。

 

ゴンサーロは、グラディスと離婚してビクトリアと結婚すると、グラディスに対してはっきり宣言。怒ったグラディスは、ビクトリアの部屋に怒鳴りこみ。でもビクトリアも負けてない。アレハンドロの父親はゴンサーロではないことを持ちだして、グラディスを脅す。ビクトリアはディエゴを失って復讐一直線になってきたわ。

 

退院したグレゴリオは、自分が死んだ後、ゴンサーロが何かしでかさないとひたすら心配している。アマリアの母親のこともあるし・・。ドン・グレゴリオもあんな息子じゃ大変ね。同情してしまうわ。よく考えたら、ゴンサーロって、あの年でまったく働いていないのよね。働いているところ、見たことないような。いつもお酒飲んで、ぶらぶらして、女を追っかけているだけみたい。

 

それにしても、ルクレシアとディエゴのキスを見ていると腹がたってくるわ。結婚したとはいえ、なんでそんな女とキスしてるの、ディエゴ!! でも、ディエゴは、夫婦のふりをするのは人前だけだってルクレシアに宣言。ルクレシアは泣きそう。そうよ、ディエゴ、その調子!

 

絶望して一人でモンテーロ家を出てきたカロリーナは、ディエゴの家に来る。ディエゴもビクトリアもそれを望んでいたからね。(とはいえ、結婚式の日に荷物抱えてこんにちは、というのも少々変なかんじだったけれど。) カロリーナはディエゴに、なぜルクレシアとなんか結婚するのかと理由を聞くけれど、「それは君のことが原因」とは言えないわよね。ディエゴもつらい・・。

 

カロリーナは財産目当てで、マカリオと恋人同士だと思いこんでいるアレハンドロは、モンテーロ牧場を出て行くとグレゴリオに言ってる。でも、>アレハンドロ、それ、マカリオが喜ぶだけだよ。アレハンドロはしっかりしているように見えたのだけどね、簡単に人にだまされすぎだわ。


戦後レジームについて考える

2007-10-05 | 日本

「戦後レジーム」とは何だろうか?

日本国憲法  

 第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

○2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
 

日本国憲法は1947年、終戦後約一年半後に施行されているが、

Wikipedia「日本国憲法」によると、

 (Wikipedia「日本国憲法」より一部抜粋 注:Wikipediaは編集可能な百科事典です

占領下における日本国憲法の効力

日本国憲法が1947年5月3日施行されたものの、日本が独立を回復する1952年4月28日まで、占領下であったことから完全な効力を有していなかった。最高裁は、1953年4月8日の大法廷判決(刑集7巻4号775頁)において、日本国の統治の権限は、一般には憲法によって行われているが、連合国最高司令官が降伏条項を実施するためには適当と認める措置をとる関係においては、その権力によって制限を受ける法律状態におかれているとして、連合国司令官は、日本国憲法にかかわることなく法律上全く自由に自ら適当な措置をとり、日本官庁の職員に対し指令を発してこれを遵守実施することができるようにあったと判断している。そして、いわゆるポツダム命令の根拠となった「ポツダム」宣言ノ受諾ニ伴ヒ発スル命令ニ関スル件(昭和20年勅令第542号)について、憲法の外で効力を有したものと判断している。

その意味で、日本国憲法が完全に効力を有するようになったのは、1952年4月28日サンフランシスコ平和条約の発行により、日本に対する占領が終了したときということができる。

 

 

  私は憲法前文を中学の時に暗記した記憶がある。戦後の日本国民はこの憲法を正義として思考し行動しようしてきた。

平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」

われらの安全と生存を、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」という言葉は、現実的とは言い難いが、理想としては名文だと思う。

 

戦後、敗戦でボロボロになった日本と日本人が、この理想にあふれた憲法をすんなり受け入れたことは理解できる。日本人は戦争に傷つき、うんざりし、どん底まで疲れ果てていた。

9条の武力の行使放棄に関しては、武力に関することを1951年に日米安全保障条約(旧安保条約)を結ぶことにより、(自衛隊以外)防衛をアメリカに丸投げすることで、国家の要である安全保障は少なくとも戦後60年間日本と日本人の思考から消えた。日本は武力のことを考えない、アメリカは日本に武力のことを考えさせたくない。日本、アメリカ双方の望んだことだったのだろうと思う。

 

 

見方を変えれば、憲法9条は、戦勝国が敗戦国に対して、その国が二度と自国のために武力を持たせず、ふるわせずという意図のもとに作られた条文としても、すばらしい名文であると思う。平和へのこのような希求は、常に世界中の人々の心の中に多かれ少なかれ理想としてあるからである。武力の行使放棄という崇高な理想を、たとえ60数年であっても、現実のものとして実行しようとした国は、世界でおそらく日本だけかもしれない。

 

 

しかし、日本は武力の行使を放棄するという9条を、日本独自の力で実現できたわけではない。アメリカとの条約によって、防衛をアメリカ軍にゆだねることによって、結果的に実現できたにすぎない。

 

Wikiより

.1951年9月8日、アメリカのサンフランシスコ市において、アメリカをはじめとする第二次世界大戦の連合国側49ヶ国との間で、日本国との平和条約(サンフランシスコ平和条約)が締結された。この際、主席全権委員であった吉田茂内閣総理大臣が単独で、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約(旧安保条約)に署名した。この条約に基づき、占領軍のうちアメリカ軍部隊は在日米軍となり、他の連合軍(主にイギリス軍)部隊が撤収した後も日本に留まった。 (Wikipedia「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」より一部抜粋 注:Wikipediaは編集可能な百科事典です

 

 

 

憲法9条を守ると主張する憲法改正反対勢力、例えば「9条の会」は、

侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本は、戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、こうした世界の市民の意思を実現しようと決心しました。……(中略)・・・・

しかるに憲法制定から半世紀以上を経たいま、九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、かつてない規模と強さで台頭しています。その意図は、日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に変えるところにあります。そのために、集団的自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力の行使など、憲法上の拘束を実際上破ってきています。また、非核三原則や武器輸出の禁止などの重要施策を無きものにしようとしています。そして、子どもたちを「戦争をする国」を担う者にするために、教育基本法をも変えようとしています。これは、日本国憲法が実現しようとしてきた、武力によらない紛争解決をめざす国の在り方を根本的に転換し、軍事優先の国家へ向かう道を歩むものです。私たちは、この転換を許すことはできません。・・・・(中略)・・・・・

 
憲法九条に基づき、アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、世界の歴史の流れに、自主性を発揮して現実的にかかわっていくことが求められています。憲法九条をもつこの国だからこそ、相手国の立場を尊重した、平和的外交と、経済、文化、科学技術などの面からの協力ができるのです。

http://www.9-jo.jp/appeal.html

と主張している。

 

まず、思うことは、この主張においては、一方でアメリカとの軍事同盟を「アメリカの戦争に追従」としながらも、もとはといえば日米同盟が日本の防衛のために結ばれ、アメリカの武力の傘のもとで日本の平和が維持されたことには全く触れていないことである。この60年間、日本は武力と無縁であったわけではない。外国人アメリカの軍人の犠牲の上に平和を享受していたにすぎない。そのことに全く触れないで日本の未来を語る「9条の会」の話を、鵜呑みにすることはできないだろう。

   

 

 

1952年サンフランシスコ平和条約の発効、それによって日本国憲法が現実的に効力を持ったとほぼ同時に、アメリカ軍は在日アメリカ軍として日本の防衛を担っており、日本国憲法のいう戦争放棄は、現実的にはアメリカとの条約を抜きには語れない。憲法のいう世界がいかに素晴らしいものであったとしても、日本が日本独自で、アメリカの武力なしで、この崇高な理想を実践できたわけではない。ソ連が崩壊後は、中国・北朝鮮が我が国の隣にある。このような軍備増強の国に囲まれながらも、それでもこの憲法を実現できたのは、日米同盟というアメリカ庇護のもとに日本があったからである。

   

 

その事情を抜きにして(日米同盟の傘を語ることなく)9条を語ることはできないのではないか。いかに憲法9条が素晴らしい理想であったとしても、現実において、9条の戦争放棄がアメリカ軍と共にしかなしえなかった現実を共に語り、ならば日本の防衛にどう考えるかについて語るべきではないのか。

 

彼らは、武力の話になるや否や、一足飛びに60年前の日本に立ち返って、「侵略戦争をした日本」と現代の日本と同一視して非難する。安全保障面で、日本が少しでも現実的な対応を見せれば、ヒステリックとも思われるような反応を見せる。60年前に立ち返り、憲法を掲げ、戦前の悪行とやらをもちだし、日本政府を罵り始める。敗戦国日本の特別な状況・枠組み=戦後レジームから一歩でも踏み出そうものなら、戦前の日本になると決めつけ責め立てる。60年前に戦勝国側が日本に示した態度と同じように。

 

 

戦前の日本は身を持って戦前の世界の中で生き抜いた。父母や祖父母がそうやって生死を持ってつないだ土地に立って、私たちは次の世代へ我が国を渡さなくてはならない。

   

かれらは日本に対して武力放棄を要求する一方で、日本をとりまく武力増強する国に対してはそれを要求しない。我が国以外の武力には目をつぶりながら、我が国に対しては一部の隙も見逃さず、自衛隊をテロ対策のために派遣することさえ許さない。

   

これは一体どういうことなのだろうか?なぜ、彼らは現実を語らないままで、日本だけを過去の世界に押し込めたようとするのか。それは一体誰のためになると考えてのことなのだろうか?未来の日本を理想に殉じる架空の国とするつもりなのだろうか。

 

 

アメリカに依存し日本人がむさぼってきた安穏な数十年、世界は日本と同じように安穏だったわけではない。戦後の日米関係がこれからも変わらないという保障もどこにもない。アメリカは自国の国益のために動く他国であり、中国とアメリカの利益が一致することもないとはいえないだろう。アメリカも他国、中国も他国、北朝鮮、韓国も他国である。戦勝国と敗戦国という図式も、冷戦下の図式も、すでに過去のものであり、世界は中国、中東の問題など新たな情勢下にある。日本だけが、この60年のアメリカへの依存を前提にして、またはアメリカ抜きの丸腰で、国の安全保障を考えることができるのだろうか。

   

 

自国の戦争放棄を本当に自国のものとして真剣に考えるのならば、戦後レジームの中で立ち止まったまま、敗戦後マッカーサー草案のもとに作成されアメリカに依存するしかすべがなかった9条に、無条件でしがみつくていることができるのかどうかをまず考えるべきである。過去ではなく現在の状況のもとでどうすべきかを考えるべきである。さもなければ、変わりつつある世界情勢の中で、日本は自分の立つ位置さえ定かでない危うい国となるかもしれない。

 

 

日本人の多くは、自らが戦後のアメリカ軍の保障のもとの限定された世界にいたという現実を忘れてしまったのだろうか。せめて、我が国の未来を考える時、外国勢力に国を操らせようとする勢力に、手を貸す「愚」だけは日本人として避けたいものだと思う。

 

 

 

 

 

 

 


台湾情勢に日本はどう対応するのか

2007-10-01 | 国際・政治

台湾の独立をめぐって、台湾情勢が緊迫している。 

【やばいぞ日本】第3部 心棒を欠いている(2) (1/4ページ)  

2007.9.28 08:51

■「関与すれば南西諸島攻撃」

 日本が北朝鮮の核問題に目を奪われている間に、台湾海峡のパワーバランスが大きく変わりつつある。

 「われわれは台湾独立を阻止するためなら武力行使も辞さない。その際、日本は絶対に関与すべきではない。関与すれば南西諸島を攻撃せざるをえなくなる」。昨年11月、東京で開いた民間団体主催の日中軍事フォーラム(非公開)で、人民解放軍のある将官はこう警告したという。「用意したペーパーにもとづく発言だった」(参加者筋)から、その場限りの脅しではない。西諸島は九州南端から台湾近くまで続く島々だ。

(つづきあり)(MSN産経ニュース)

http://sankei.jp.msn.com/world/china/070928/chn0709280851000-n1.htm

 

【記者ブログ】WHO事務局長選挙に日本の甘さを見たね、私は。福島香織 (1/5ページ)

2007.9.30 13:24   (MSN産経ニュース)

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/070930/plc0709301324001-n1.htm

中国は台湾独立を阻止するために、軍事面も、国際機関への根回しも、日本への牽制も、着々と準備を進めている。ところが、日本において、マスコミがこのニュースを積極的に報じているふしはほとんどない。、おそらく大部分の日本国民は、年金問題や政治家の金問題は知っていても、台湾情勢がこのような状態なのを知らないのではないか。

一方で、台湾に最も近い沖縄では、先日の県民大会でのこのようなニュースが、読売新聞で大々的に報じられている。

 

集団自決に軍関与、沖縄県民11万人余参加で決議採択

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070929it13.htm (読売新聞)

 

中国がもしもの台湾独立に対して牙をむこうとしている情勢に、政府もマスコミも口をつぐんでいる一方で、同時に、沖縄では60年前の日本軍への非難で盛り上がっているという現実に、何か気味の悪い違和感を感じてしまう。