信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

信州から日々の情報・映画・草花・軽登山等‥気まぐれに情報発信していきます

オットーという男

2023-03-13 10:43:05 | 富士見町

    町の嫌われ者でいつもご機嫌斜めなオットー。曲がったことが許せない彼は、近所を

    毎日パトロールしてはルールを守らない人に説教を垂れ、挨拶をされても仏頂面で

    野良猫には八つ当たりをするなど、面倒で近寄り難い存在だった。しかし、そんな

    オットーも人知れず孤独を抱えている。最愛の妻に先立たれ、仕事も失った彼は、自ら

    の人生を終わらせようとしていた。ところが、向かいの家に越してきた陽気な女性

    マリソルとその家族が、なにかと邪魔をして、死のうと思っても死ぬことができない

    しかし、そんな迷惑なはずの一家の出現が、彼の人生を変えてくことになる。

    本作は、町内一の嫌われ者ということでしたが、ルールを守ることを大切にするが為

    口うるさくなり、口論に。そして、意外と手が早い。

    言っていることは間違っていないかもしれないけど、いかにも昭和の親父で、聞く耳

    持たずで威圧的・・・煙たがられもするが、不器用なオットーの思いは伝わっており

    声をかけられたり、頼りにされている。でも、妻を亡くし、色褪せてしまった彼には

    みんなの想いや言葉はなかなか通じず、妻のあとを追おうとする。が、何度も失敗し

    その度に予期せぬ出来事に巻き込まれ、人と触れあい、繋がっていく。

    向かいに引っ越してきた一家との新たな出会いが、妻が残した教え子との出会い・・・

    意見の相違から疎遠になったご近所さん…妻が全てで、自分の殻に籠っていたオットー

    が、少しずつ心を開き、新たに感じ、考え、行動へと移す様・・・そして、ラスト

    切なくもありますが、心温まる作品でした。

    

     人との縁を大切にして・・理想だけど、そうありたいと思わせる映画だった。 ☆☆☆☆


最新の画像もっと見る