1940年、神戸で貿易会社を経営する優作(高橋一生)は満州に渡り、偶然恐ろしい国家機密を知る。
正義のために一連の出来事を明るみに出そうとした彼は、反逆者とみなされてしまう。優作の妻の
聡子(蒼井優)は反逆者と疑いの目で見られる夫を信じ、スパイの妻とそしりを受けても、愛する夫と
手に手を取って生きていこうと決意する。
結婚したばかりの妻が、大陸から帰った夫を信じられるのか否かの葛藤を描いた前半1/3までの緊張感
はただならぬ迫力とドキドキ感が凄かった。
前半での蒼井優と高橋一生はとても良かったし、浮気者の東出昌大も憲兵隊として機能していた?
憲兵隊から完全マークされていたにも関わらず中盤であれほど奔放に出来るのかと頭に?が浮かんで
しまって・・・憲兵隊の突っ込みが甘過ぎたからなのかな。終盤は、リスクに耐えきれず愛情が勝った?
のか、はたまた単なる裏切りか!? しかしそこは「ロマンスドール」でも秘密を抱えた夫婦の役だった
お二人。ああ、きっとこの計画は破綻するんだろうなあ~と思いながら、でも二人のやりとりをずっと
見ていたかった。蒼井優さん 優しい役や可愛い役もいいけど、ちょっと狂気を感じる役が上手い。
引き込まれます
時代とともに「正義」は変わるもの。万が一これから第三次大戦が起きたりした場合には? ☆☆☆★