『アメり』のジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作です。期間限定で公開されたので観に行かせて頂きました
初めからのモンタナののどかな田舎風景等の切れ目ない美しいアメリカの映像が印象的でした。
主人公のT.S(スピヴェット)少年が飛び抜けた天才児で他には特別問題児的な所は見受けられない
カウボーイかぶれで硬派な父、昆虫博士で何処か理屈ぽい母、ミスUSAに憧れる姉 それぞれの癖っぽさが
クスリとさせられるが、何処かで家族内に違和感が感じられる。T.Sの双子の弟が銃のアクシデントで亡くなっている
この事が家族内では触れてはいけない事? しかしT.Sが好奇心で発明してきたものが認められ表彰されることに
この好奇心こそが弟の不慮の事故を招いたと言う後悔・・・・思い切って家出しアメリカを縦断し授賞式に向かう
表向きは授賞式に出席するためなのだが実は弟に対する贖罪の旅では無いだろうか?
授賞式のスピーチで弟の死への思いをのべる、その後テレビで天才少年の光と影といった部分を煽られるがテレビ局
に呼ばれたであろう母の機転でそれは回避 舞台は再びモンタナにこの事をきっかけに家族の絆が一段と強く
気負いなくホッコリと、ゆったりとする良い時間が過ごせる映画でした