また変わりどころで。
ひきつづきくらもちふさこです。
「赤いガラス窓」(昭和51年 別マ)
登場人物・・・明子(表紙)
隆
やよい
ストーリー・・・明子は違う高校に通う隆の事が好きで、彼がバイトしているプールの喫茶店で
バイトを始める。
隆も明子を好きになり、付き合い始める。
しかし、彼にはやよいという彼女がいた。いわゆる「不倫」のような関係に明子は悩み
別れる決心をする。
やよいは離れていく彼を繋ぎとめたいと明子に「もし、あなたが「隆が好き」といって
うちの高校の構内を走ったら譲ってあげるわ」といい・・・・
これ、高校の話なんですよ。大学の話でも社会人の話でもなく。
しかも隆とやよいの関係は、隆は「やよいに恋愛感情を持ってない。それを承知で
彼女は付き合っている」というのです。だったら話は簡単なんじゃないかと思うんですが
そうはいかない「相手への思いやり」みたいなのがあるわけで。
隆ってよく考えるとずるいような気がするけど、イケメンだし?明子には優しいし?
結果的に幸せになるならいいかなーーっと。
「うるわしのメガネちゃん」(昭和50年 別マ)
登場人物・・・ヨーコ(表紙)
高貴
幸路
ストーリー・・・メガネ屋の娘のヨーコは裸眼で0・01なので常にメガネがないと外も歩けない。
でも、本人はメガネが大嫌い。全然美しくないと思っている。
ある日、メガネが壊れたのをきかっけに、裸眼で過ごす決心を。それもこれも
メガネ屋さんに勤める憧れの高貴さんの心を得る為。しかし、そこに弟の幸路が
登場し、「家から(父が入院している)病院まで裸眼で行けたらめがねをかけなくてもいい」
と言い出す。
台風の日、ヨーコは決死の覚悟で一歩を踏み出す。
今は「メガネ」がファッションアイテムになっていますが、私達が小さかった頃はメガネ=可愛くない子
の象徴みたいなもので。今思うと何でだったんだろうと。
「冬ソナ」のチュンサンがメガネをかけててイケメンの時に「ああ、メガネっていいな」と思ったのに。
女性がメガネをかけるとやっぱり美貌を損なうと考えていたのかな。
当時、私は2・4あったのでメガネちゃんの気持ちは一切わからなかったけど、多いに楽しみました。
さて、次は河あきらです。
前回紹介した「わすれな草」系統の話になるんですけど。
こういうハードボイルドよりも私はホームコメディの方が好きですね。
「故国の歌はきこえない」
(昭和51年別マ)
登場人物・・・セーレン(表紙)
小夜(表紙右)
ストーリー・・・
東南アジアに位置するB国は警察国家。その工作員としてセーレンは日本に密入国。
実は彼は母が日本人で、母の父、祖父に会いにきたのだった。
しかし、B国の諜報活動から逃げ出した事がしれたセーレンは追手に追われ、負傷し
偶然にも母の父の家にかくまわれ、また、母と同じ名前を持つ小夜に出会う。
ちょっとストーリーが複雑なんですけど、本来は単純な話をわざと複雑にしているような
気がします。
この手の話に出てくるヒロインは芯は強いけど見た目ははかなげというのが定番で
小夜はそういう意味では日本中の男性が「守ってあげたい」と思う女性ですね。
それをセーレンが怪我したり、殺されかかったりしながら共に逃避行するわけですから
非常にドラマチック。そういうシーンを描きたいが為に作った話じゃないかと?
「赤いガラス窓」だったんですね
やれやれあの頃は今よりずっと記憶力がよくて、でもそれは全く勉強に生かせなくて・・・
若さって失ってから有難さがわかるんですね
ばあさまのつぶやき(笑)
河あきらさんも読んでますね またタイトル忘れた(笑)
気づかぬうちに良いものを目にしてたんだ、私
別の先生の話で恐縮ですが・・内田よしみさん←字が違う、すみません もう描いてないんですね
ふぶき様 またいろんな作家さんのことを思い出させてくださいね
よかった。思い出して下さって。