野々すみ花
2005年 91期として入団。同期には天寿光希
花組配属
2009年宙組に組替え。大空祐飛の相手役として娘役トップに就任
2012年退団
正直、在団当時の野々すみ花ってあまり好きなタイプの娘役ではなかったんです。花組時代も将来有望とは言われていたし、「あの子よ」とも言われたけど、あまり印象に残らなくて(すみません)
「太王四神記」のタルビくらいから「ああ・・じゃあ、あれはお見合い?」って思ったくらいで。
あまりに大人っぽい大空祐飛の相手役としてはかなり心もとない感じでした。一生懸命についていこうとしたけど、結果的にかみ合わなかったような?
いや、それよりも野々すみ花にとって気の毒だったのは、「カサブランカ」「誰がために鐘はなる」という大作2本、それもイングリッド・バーグマンが演じた役を2人もやってしまったこと。
多分「凱旋門」の初演を見た時も「え?イングリッド・バーグマン」って思ったのと同じ、やっぱりある一定の年齢以上の人には違和感ありあり。さらに「誰がために・・」は遥くららという名娘役の当たり役でもあったわけだし。気の毒すぎて言葉も出ませんでした。
そうかと思えば「クラシコ・イタリアーノ」では植田景子らしく、完璧にドジで意味ない娘を演じさせられるし。可哀想でしたよね。
でも、そんな野々すみ花が退団後、NHKで大ブレイクを果たすとは一体誰が予想したでしょうか?
「吉原裏同心」の花魁の役は本当に美しく、そして所作もしっかり、色気まであって、これがあの・・野々すみ花なの?(小出恵介は全くもうっ!続編が出来ないじゃないかっ)
さらにこの流れで朝ドラに出たかと思えば「鳴門秘帖」では見返りお綱ですから。
多分、とってもテレビ向きの顔だったんだろうなと思います。これからもずっとNHKで活躍するのかなーーなんてね。
実咲凛音
2009年 95期生として入団。同期には愛希れいか、朝美絢
花組配属
2012年宙組へ組替え。凰稀かなめの相手役としてトップ娘役に就任
2015年 朝夏まなとの相手役になる
2017年 退団
花組時代を全く知らないのですが、野々すみ花に続いて花組からの落下傘という事で、何でかなーーなんて。
でも凰稀かなめとの相性の悪さは天下一品で・・・龍真咲&愛希れいかと同等、あるいはそれ以上だったかもしれません。北川景子には「みりおんさま」と呼ばれていたけど、トップ娘役になった時からそういう扱いをほとんど受けなかったのではないでしょうか?
私的には「モンテ・クリスト伯」のメルセデスが一番いい役だったなと思いますが、それは相手役に憎まれるという役だったからなのかな・・・
凰稀かなめ自体が相手役不要、緒月当麻さえいればいいといった風情でしたしね。
だから朝夏まなとの相手役になって、「王家に捧ぐ歌」のアイーダ、「シェイクスピア」のアン、「エリザベート」のタイトルロール等を演じることが出来て本当によかったなと思っています。
とはいうものの、実咲凛音って果たしてトップ娘役としてのオーラがあったかどうかというのは疑問です。この点は野々すみ花も同じで大劇場という箱は彼女たちには大きすぎたのかもしれないと私は思います。
伶美うらら
2009年 95期生として入団
2018年 退団
正確には彼女はトップ娘役ではありません。実咲凛音と同期という時点ですでにトップへの道は閉ざされていたのかもしれません。
でも、もし他の組であったらあるいは・・と思ってしまうんですよね。
確かに顔は可愛いと言えずじゃあ、目が覚めるような美人かと言われるそうでもないし、歌は下手だし演技も・・・「ロバート・キャパ」の時は「なんじゃこりゃ」状態だったし。
とはいっても、彼女程ドレスを着せて絵になる娘役も今は珍しく、特に人妻をさせたら宝塚一だったことは事実です。
「翼ある人々」のクララ・シューマンの落ち着きと色気は半端なく、朝夏まなとの相手役にふさわしかった・・というか、そもそもまー様にはこんな年上風の相手役でもよかったんだよねーと思わせるところが。彼女なくして「神々の土地」は成り立たなかったと思いますし。
最初から路線ではなかったのか、スポンサーがつかなかったのか、本人にそこまでの意欲がなかったのかわかりませんが、なんとも寂しいさよならでした(花も貧弱でしたしね)
まるで源氏物語の夕顔みたいな彼女です。
星風まどか
2014年 100期生として入団 同期に天彩峰里、極慎、風間柚乃
宙組配属
2018年 真風涼帆の相手役としてトップ娘役就任
100期生にもなると未知の領域です。(だけど極慎は好き)
考えてみると生え抜きの娘役トップという事で、これは宙組発足以来初なんですね。
そういう意味では貴重であり、おめでたいことだし、心からよかったと思います。
「神々の土地」の皇女はとても可愛らしかったし「ヴァンパイア・サクセション」でも存在感がありました。真風との相性がいいのもめでたい事で。だけど今までずっとまー様とラブラブだった真風にいきなり女の子が来てもなあ・・・とへんな事を考えてしまう自分が嫌です。
ゆうり(うらら)ちゃん。
私は大好きな娘役さんでした。
宙組、いえ劇団屈指の美貌と言われ(ネットで叩かれるときも、必ず美人だけど〇〇と付いていました。)、銀行のイメージキャラクターを勤め、4度も新人公演ヒロインも勤めています。
演技も凄艶な色気、大人のヒロインをこなす芸達者です。
「白夜の誓い~」「王家に捧ぐ歌」のアムネリスや、「神々の土地」等忘れられないです。
ただ、美貌でも歌が上手とは言えず、「第2の檀れい」と言われていました。
みりおんと同期ということもあり、後任娘トップがしばらく決まらなかった時の、ネットでの「路線落ち」「顔だけ」「音痴」等の叩きは、目に余る物が有りました。
同じヅカファンとして、ここまで叩く神経がわからないレベル。
本当にかわいそうでした。
私生活を公表しない方なので、退団理由不明なまま急に退団されましたが、最後の舞台「神々の土地」では、その存在感演技力は、娘トップさんになるべきと思わせる物だったと思います。
私としては、1作品退団でもいいので、娘トップになって欲しかったです。
いつも続きを楽しみにしております。
今度は何を、と思うと待ち切れません。
踊れるし歌えるし、何より演技巧者。
大好きなゆうひさんとお似合いだったと私は思いますが、学年がかなり離れているのに、お披露目で「カサブランカ」は若すぎ、早すぎ。
「誰がために鐘は鳴る」は、すみかちゃんがというより、作品として全体的にいまいちな印象でした。
退団前の「仮面のロマネスク」でやっといい役に会えたと喜びましたが、「鳴門秘帖」見返りお綱を見ていて、今なら更にいいんだろうなと…
退団公演のジュディもなんだかなぁ…で、振り返ってみると、やはり役には恵まれていませんでしたね…
ちなみに悠未ひろの役も素晴らしい出来で、花の瀬戸かずやと比較しても素晴らしかった
ショーはアパショナードでしたがこれも野々すみか完璧でした
次いでにヴァレンチノのナターシャは七海ひろきが未だに好き(笑)…
ふぶき様、ARIちゃん(ARIさま)もう素晴らしいとしか言いようがないです。ルドルフの演技、歌、(ダンスは言うまでもない)はもちろん、新公のトート閣下!
私的には、本役さんより圧倒的に好きです。
また、みりおんシシィは改めてよかったなぁと。特に歌声と閣下との関係性の表現でしょうか。ちゃぴ様シシィはもちろん上手かったです。
みりおん、うらら嬢は大劇場の空間を一人で満たすだけの圧倒的オーラの持ち主ではなかったかもしれないけれど、彼女たちと組んだことで、まぁ様の男役としての魅力が全開したのかな。。