ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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女性の人権

2016-01-10 07:00:00 | つれづれ日記

朝ドラ「あさが来た」はびっくりぽんの連続で面白いなと思ってみています。

でも、当初から「広岡浅子の実際とはかなり違う」事が指摘されていました。

NHKは「そこはドラマなんだから」と割り切った感じですが、

そういう作り方は韓ドラに似ていると思います。

ただ、日本は「実在の広岡浅子本」が沢山出ますので、興味がある人は

「実際とドラマの違い」をたやすく知る事が出来るのです。

ただ、うちの郡山宮夫妻などのようなタイプ(大方のタイプ)はドラマを鵜呑みにする。

新次郎さんってなんていい人なんだろう」とうっとりしたりする。

でも、実際には新次郎さんにはお妾さんがいて、彼女が産んだ男子が大同生命の

創始者になるわけで。

そもそもあさちゃん自体がお妾さんの子だし。

だけど、NHKは「お妾さんなんて女性の人権を無視した悪の制度」だといって

認めず、脚本はどこまでもラブラブな夫婦を描こうとする。

だけど、実在のあさちゃんは、本家の子供が次々夭折したので、お妾さんの娘ながら

本家に引き取られた・・・という方がよほどドラマチックな人生ではないかと思うのですが。

そして、気になったのが先週の「ふゆちゃん」の結婚のシーン。

 

ふゆちゃんのモデルは、新次郎さんのお妾になった女性だと思われますが

NHKは絶対にふゆちゃんと新次郎さんとの間に不倫は起こさせないと宣言。

その為に、ふゆちゃんは新次郎さんを好きでありながら、ドタバタの末に亀助さんと

一緒になるわけで。

問題は、突如登場した「ふゆちゃんのお父さん

 

もともとこのお父さんはふゆちゃん達「女性の家族」に対して

「お前達なんかいらん」と言っていたらしい。

それで奉公に出されたふゆちゃんは、そこで初めて自分の居場所をみつけたと

言ってます。

しかし、ふゆちゃんのお父さんはそんな娘に縁談を持ってきた。

相手は洋傘売りの男性で、ふゆちゃんに一目ぼれしたらしい。

悩みつつも「お父さんが決めた縁談だから従うのが筋」と結婚を決めるふゆちゃん。

そんなふゆちゃんに片思いの亀助さんは、新次郎に「一度ふゆちゃんを誘ってやってください

と頼んでしまう。

この展開からして個人的にはいやらしいなと思います。

だって「妾は認めない」と言ってるNHKさんが、既婚男性と年頃未婚の娘のデートを

認めるなんて、まるで買春を勧めているようじゃない?)

新次郎に対する絶対的な信頼(つまり手は出さないだろう)の上に成り立つデート。

ふゆちゃんは、デート後、亀助さんの胸で泣いてしまう。

その一部始終を目撃したのが洋傘屋で

「嫁入り前の娘がふしだら」と言い切り、婚約解消を言い出す。

勿論、ふゆちゃんのお父さんも激怒。

娘を二度も傷物にした。どないしてくれんねん」とヤクザのごとく言い募る。

終いには娘に手をあげる。それも2度も3度も。

それを見ていたあさが言葉で止めようとするけど、きかないお父さん。

ついに見せ場の亀助さんが登場し、やっぱり平身低頭

悪いのは自分」と謝るもお父さんは許さず、ますます暴力的に。

ついに亀助さんも相手に飛び込んでいって止める・・・・・で終わり。

次のシーンは負けた亀助さんが手当てを受けるという。

でね。

気になったのは、まず、亀助さんが新次郎にふゆを誘ってやってくれと

いうシーン。この時代、そういう事をするってことは「妾」にしてくれと

言っているようなもの。

さらに、お父さんが怒鳴り始めた時、ふゆちゃんが隣の部屋から飛び込んで

来たシーン。使用人なのだから普通は縁側から入って来るのでは?

 

そして最大に不思議だったのは、ふゆちゃんが殴られているのに

誰もお父さんに向かっていかなかった事。

新次郎さんも、あさも、その他も。

亀助さんが立ち向かって行っても、勝ったか負けたかは不明。

多分負けたんだと思うけど、それで一件落着っておかしいでしょ。

「暴力には言葉で」というのがNHKのスタンスらしいですが

理を尽くしてもわからない相手が暴力をふるってきたとき、

果たして平身低頭で謝ってすむことなのか、立ち向かっていって

負けてすむことなのか。

 

「お妾さんはいけない」というけど、それは戦後の法律の話で

江戸時代から明治ー昭和まで「妾」にもきちんと人権はありました。

皇族方などはほとんど正室から生まれていないし、歴代の天皇や皇后の

出自を否定する事になるのではないかと思います。

さらにいうなら「側室」「お妾」制度というのは、ある意味合理的だったんだろうと思います。

NHKや人権派はすぐにいやらしい目で「男性の性欲を満たすために云々」とかいうでしょ。

でも当時、子供の死亡率が高かった。

名家になればなるほど子孫を沢山残さないと家が存続していかなかったんです。

子供を産むことが出来るのは女性だけ。

ゆえにそういう制度があったのは事実でしょう。

それを全部が全部「ご主人様の気まぐれのおてつきで悲劇にあう女性」という印象を

植え付けたのは左翼さん達じゃないのですか?

妾もその子も戸籍に入る事ができて、財産権もあった。

あさちゃんの実家も正妻さんが産んだ子供が次々死んでしまったから

あさちゃんとお姉ちゃんが引き取られ、弟も引き取られ・・・になったわけで。

もし、今の法律に照らし合わせたらあさちゃん達は生まれていない。

婚姻制度などは時代時代の「種の保存」に忠実に作られた合理的な制度だったかもしれません。

勿論、中には傷ついた女性や子供もいたでしょうけど

全てが「女性が一方的にご主人様に強姦されて」ってわけではないのでは?

 

「吉原裏同心」を見ていて、お金の為に吉原に売られてきた女性達。

それ自体が現代からすれば立派な「女性の人権を踏みにじった制度」であった

事は事実で、でも「吉原」の大門の中にいるという事は、「掟」で守られる事でも

あったんだなと思いました。

(話は別ですがお正月の「吉原裏同心」野々すみ花ちゃんはかっこよかった

美しくて色気があってかっこいい。

身を売った女性でもプライドはきちんと持っていたってこと。それは決して

物語の話ではなくて実際の事ですよね。

自分の不幸を他人のせいにして恨んだりしないのが吉原の粋だったのでは)

 

NHKさん。

奇皇后」・・・は貢女として元の皇帝に嫁いだ女性の話でしたよ。

あれはいいわけ?女性の人権には関わらないの?


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5 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-01-10 20:21:14
妾、側室、貢女、遊女…そのいずれも否定するなら、時代劇や歴史物など描けないわけで。事実は事実として改竄することなく伝えるのが、公器としての役割ではないでしょうか。
例えドラマであっても、その時代に存在した制度や文化を隠匿・否定するのは、過剰演出を通り越した[捏造]に繋がります。
おかしな主義主張に屈することなく、矜持を保って番組を制作してもらいたいものです。
Unknown (みや)
2016-01-11 03:34:38
NHKとしての新次郎の妾らしい設定はあの三味線の
師匠の女性ではありませんか?

新婚の時も夜になると三味線の師匠の家に出かけて
いたからドラマでははっきりださなくても新次郎と
男女関係があったと思っていいと思います。

実物の浅子さんは妾とも仲良くしていたというそうですから。

ドラマでは亀助とふゆ、大番頭と梅が結婚するのでしょうね。

ふぶきさんの言いたい事はよくわかりますが、新次郎の
お妾さんを設定すると又視聴者から文句が出るからだと思います。
私も (こいき)
2016-01-11 08:40:27
実際のお話通り、お妾さんを出してても、そんなに視聴者からは反感買わなかったかなとは思います。現に浅子さんが実家から連れてきた方にご本人が、頭を下げてお妾さんになってもらった経緯があり、財産もかなり貰われたとか。
朝からお妾さん云々かんぬんの、お話はしたくないのかな、 大河ドラマだったらやっていたのかなと思う気がするんですが、今のNHKの方針もあるのかなと思いました。実際のお妾さんのモデルは友近さんの役とおふゆちゃんの役が合体したような方だったらしいです。2人にしてる時点で出す気ないなと思いました。
おしんとか放映してた頃や20年以上前の大河なら側室が出る話もゴロゴロありましたよね。ふぶき様のおっしゃる通り、
最近のNHKは過剰な思想が存在しているなと思います。
Unknown (ふぶき)
2016-01-11 09:27:25
新次郎さん・・というか、新五郎さんのお妾さんとして
子供を産んだのは女中さんでしたよね?
野々すみ花のお師匠さんもすっかり「そこにいて花をそえる」役割に徹するようになりました。
本当はもっと重要人物になる筈だったと思います。
視聴率とかその反応でストーリーを変えていく。
ドラマだからしょうがないとしても、NHKのやり方はどこか韓ドラ的だと思います。
ものすごく保守的でいいドラマを作るメンバーもいる。
その正反対もいる。
極端すぎるんです。NHKは。
Unknown (千菊丸)
2016-01-11 14:09:10
そういえば、2年前の朝ドラ「花子とアン」でも、主人公と夫の馴れ初めの詳細がはしょられていましたね。
実際は不倫をしていたのに、ドラマではそれはなしという要素になっており・・ちょっと不思議。

「あさがきた」の原作小説を読みましたが、ドラマと史実は違うものだと割り切って観ています。

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