ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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アルカンシエル 東京千秋楽ライブ配信

2024-05-28 07:00:00 | 宝塚コラム

たゆたえども沈まず・・・

小池先生はこの言葉をどう解釈したろうか。

単なるフランスの話だから引用したとは思えません。

今、世界は揺れていますが日本も同じ。

いつ中国に侵略されるかわからない、ロシアにも同様で、そうなった時、プライドを保ち続ける事が出来るのか。

日本人が「たゆたえども沈まず」と言えるのか。

そんな思いを感じました。

小池先生オリジナルとしては、近年まれにみる良作ではないかと思っています。

内容が内容なだけにいつもの浅薄さでいくわけに行かず、知らず深くなっていたのかな。

ストーリー展開というよりも、クラシックにジャズにラテンと、様々なダンスを柚香に踊らせる、ピアノを弾かせる。

それぞれのいい部分を最大限に引き出した作品だと感じました。

まあ・・ナチスの将校フリッツが、軍人なのにパリに肩入れするってのは気持ちはわかるけど、実際にはありえず、そういう場合はスパイという設定にするのが通常と思います。

あんなにエンターティメントが好きなら何で軍人になるんだよって話で。

そもそも、ジャズを禁じられているのにわざわざジャズをやらせるとは、脇が甘すぎ。

ジョルジュの、ラストの一発は、これはもうしょうがないとは思うけど、そうは言っても伏線がないので突拍子がなく見えますね。

普通は、その場で射殺ものなのに、なぜか帰国ですか。

 

という様々な突っ込みどころもありました。

エッチなドイツ人から救ったら自分が狼になるパターンとかね。

後半はやや走りすぎ。あっという間に時間が過ぎてパリ解放だしね。

歴史を知っている人ならともかく、「連合軍」と「ソ連」の違いって判ってるかな。

ここらへん、難しいよね。

「凱旋門」「カサブランカ」を見て、さらに「その後」を見ないとね。

 

でも最終的にはやっぱり感動してしまうんですよね。

柚香光の一つ一つの表情をきりっとって全部写真にしたいと思う程。

なんて魅力的な男役なんだ。柚香光は。

そして何てお似合いなんだ。星風まどかと。

 

さよならのご挨拶。

柚香光の巧みな敬語使いにすっかり惚れました。

今時、原稿があったとしてもあれだけきっちりと敬語を使える人って少ないでしょ。

幸甚の極みでございます」(最高に幸せです)

ほんと、これには参りました。

本当にお育ちのよい人なんだなあ。どこかの皇后に日本語教えてあげてよ。

柚香光のご挨拶を聞いていると、日本の厳守である天皇皇后の稚拙さがよくわかります。

それに花!

持ってた花が・・なんだろう。あの大きな真ん中が実のようになっている花は。

あれにばかり目が行ってしまいました。

そしてご挨拶の後は、自由自在に「庭」でぴょんぴょんする柚香光が。

 

コロナの被害を最も受けた組のトップとして、本当に大変だったと思います。

私達にとって少尉を見ると、きっとあの頃を思い出すと。

だからこそ、目に焼き付けておきたい軍服の少尉でした。

 

ファンの皆さんも、お疲れ様でした。泣いて下さい。どうぞ。

慰める言葉はないけど、しばしの喪失感に浸り、また新しい一歩を踏み出しますように。

 

 


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6 コメント

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Unknown (まほろば)
2024-05-28 07:48:59
多分プロテアの事ですね

https://tokyo-kotobukien.jp/blogs/magazine/53946#:~:text=%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82-,%E3%80%90%E7%8E%8B%E8%80%85%E3%81%AE%E9%A2%A8%E6%A0%BC%E3%80%91,%E8%A8%80%E8%91%89%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

花言葉は「王者の風格」(笑)柚子香にピッタリの花言葉じゃないの。
暫くこんな美しいスターは誕生しないことだけはわかります。どうぞお健やかにそして愛し愛されて退団後の人生が豊かでありますように。
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唯一無二 (スザンナ)
2024-05-28 08:35:29
柚香光さんを見ていると 唯一無二って言葉が浮かびます。
人懐っこさと気高さを合わせ持つような・・
作品は 「退団作品に名作なし」と言われる程の駄作とは思いませんでした。
勿論ツッコミどころは多々有ります・・特に2番手周辺に。
ただ~当時のドイツでも皆が皆 ナチスに傾倒してた訳でもなく
フランス人でも皆が皆 ドイツに敵対した訳でも無いでしょう。
各種踊る柚香さん ピアノを弾く柚香さん・・と
目に焼き付かせて頂きました。
たゆたえとも沈まず・・私は今の宝塚歌劇
色々な逆風に負けないぞ!って気概 内部に向けたエールと取りました。
柚香さんの今後~楽しみにしています。
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Unknown (うに)
2024-05-28 09:23:32
アルカンシェルを東西17回観た者です。
東京千秋楽のライブ配信も観ましたが、とにかくカメラワークが最悪でした。
ジョルジュが最後コンラートを撃つまでの伏線は一応あるんです。(台詞ではない部分が大半で観客の読解力が必要です)
配信ではほんの一瞬だったり映っていなかったりで、初見の方は???だったのではと思います。
二幕のサセジャズも、最後のパリ解放もカメラが最悪で意図も良さも伝わっていないと思います。
アルカンシェルに限らず、他組の作品も配信だけで評価するのは駄目なんだなと痛感しました。
チケットが取れないのだから配信は有難い存在なのですが、劇場で観るのとの差が激しすぎて(しかもこっそり値上げ・・)これは今後の劇団としての課題なのでは?
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Unknown (ミロ)
2024-05-28 09:44:24
家で配信視聴しました。

ふぶき様の宝塚歌劇団と柚香光さんへの愛に満ちた文章素敵ですね。

柚香さんの卒業ブーケ、大劇場のも素敵だったみたいです。

トップ娘役さんのあいさつ、真風涼帆さんのお名前だしていましたが、これ名前出さないといけなかったんだろうかとうがった気持ちで聞いていました。

卒業生たちのSNS見ていると、皆さん集まられたりして楽しそうだと思いました。
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Unknown (ちびた)
2024-05-28 09:50:34
ふぶき様こんにちは。
幸運な事に千秋楽を劇場で観劇することが出来ました。最後なので生徒さん達も気合いがすごくて1幕最後のコーラスは素晴らしかったです。ファンの方たちは皆さんもちろん真っ白で私もぬい撮りのマスコットは白い物を持って行きました。
開幕前から泣いてる方もいて私もサヨナラショーの最初「はいからさんが通る」でウルウルしました。カレーちゃんの挨拶も素晴らしかった。「羽根を下ろします」の所で場内のすすり泣きすごかったです。その後のカーテンコールはユーモアもあって少し笑えて良かった。
カレーちゃんは初舞台の頃から華があるスターさんでしたね。今までありがとう。卒業後も幸せでありますように。
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Unknown (ぶぶる)
2024-05-29 15:32:48
コメント失礼いたします。

大千秋楽、運良く劇場で観劇できました。

最前列ドセンターに、角会長夫妻来ていて唖然呆然。
夫婦で白いコート着て着席。
この夫婦には恥ずかしいという気持ちはないのか…どこまで宝塚を私物化したら気がすむのか…本当に腹が立ちました。

罰当たってしまえーと、念じてしまいました。。。
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