ふぶきの部屋

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ロミオとジュリエット1

2011-03-20 10:55:42 | 宝塚コラム

また地震が・・・・これじゃいつまでたっても地震酔いから開放されない

姫ちゃんは昨日の劇場での地震がよっぽど怖かったのか、帰って来てから涙が

止まらなくなり眠れなくなってしまい これってPTSDじゃないかと。

 

 雪組版 ロミオとジュリエット 

 

 日本人の感性

ミヒャエル・クンツェは「欧米人はミュージカルの構図を楽しむけど

日本人は心情的な事を楽しむ」と言ってました

「構図を楽しむ」ってどういう事なんだろうと思って、色々考えたけど全くわからなくて。

イーストウイックの魔女たち」が不評だったのもそのせいとかーー

あちらの演出の意図を日本人はあまり理解しないで予想外の感想を持ってくる

っていうかーー そういう事らしいです。

 

でも、YOU TUBEで散々フランス版の「ロミオとジュリエット」を見てて

気づいた事があります。(YOU TUBEだから細切れですが)

当たり前の事ですがミュージカルの原点はオペラなわけで。だからミュージカルで

一番大事なのは「歌える事」です。

ゆえに、役者の年齢とか容姿とか・・(例えば「椿姫」のマルグリットが太っていたら

日本人は違和感を持つけど、意外とあっちの人は平気?)

あまり気にしないのかもと。

 ロミオは黒の長髪で演技が上手とは思えない

 ジュリエットはちょっと小太りで表情があまりない

 ティボルトは金髪でヒゲ面

 マーキューシオはつるっぱげのお兄さん

 ベンヴォーリオが一番いい人に見える

まあ、日本でも沢山演じられてきたけど年齢は30代男女が多かったし。

でも、特にこの若々しいミュージカルの設定においても、とにかく「歌える」という

事が最重要課題だったんだろうなあと思いました。

それはキャピュレット夫人やモンタギュー夫人も同様で、「母」に見えるかどうかより

「歌える」かどうかを重要視されたtろ思います。

そういう意味では、多分あちらの方々にとっては音月ロミオの方が受け入れやすい

んじゃないか?と思ったんですが・・・・

 

それと「構図を楽しむ」という意味は、フランス版がミュージカルと言うよりも

ショーのように見えた事でそういう事なのかなと。

ショーの一つ一つの場面こそ「構図」を楽しむ図式になってますよね

フランス版はそれに近いものがあったという事です。

 

 星組「ロミオとジュリエット」

DVDでしか見た事ないので大きな事は言えないと思いますが、星組版は非常に

完成度が高かったと思います。

 ロミオとジュリエット、ティボルト、マーキューシオ、ベンヴォーリオらが役柄に

  似合っていたこと

・・・とはいってもじゃあ「歌唱力は?」と言われるとこれがちょっと でもどこまでも

物語の中に引き込まれる強さを感じたのは、主役それを取り巻く面々がいかにも

「そういう年齢」に見えたからじゃないかと

 演出の構図が日本版の方が細かい

フランス版で使われている劇場と梅田の劇場はほぼ同じような大きさで形です。

人数はあちらの方が多い。特徴的なのは吊りや階段上にセットを置いて空間を

立体的に見せるという所でしょうか?

亡くなったティボルトとマーキューシオが寝転がったまま吊られて行くのを見るのは

高所恐怖症の私にはちょっと怖かった・・・・

一方、梅田版はそこまでダイナミックにはいかない代わりに、「愛」「死」という

二つのキャラを出す事によって幻想的で運命的な意味合いを含むような演出に

なっていました。

特に秀逸だったのは1幕ラストの結婚式。幕が下がる寸前にロミオとジュリエットが

抱き合っている一枚の絵のような姿。

また2幕目最後。フランス版では二人が寝ている棺を全員が取り巻いて終わります。

でも日本版ではその棺が絵のように立ち上がって「天国」のシーンに変換。

立った絵の中には「愛」と「死」が入って幕・・・非常に芸術的で絵画的で情緒的。

こんな演出が出来るのは多分小池先生だから

 

柚希ロミオは登場した時からロミオでした。

考えてみると舞踏会で出合って、すぐにプロポーズして結婚・・・なんて普通は

ありえないんですが、柚希ロミオの場合、「さもありなん」と思わせてしまう何かが

あるんですよね それはやっぱり本人の持つムードというか。

それはめちゃくちゃな殺し合いに走っていくティボルトやマーキューシオも同様で

日本人は歌唱力云々よりも、役者が持つ「ムード」を重要視する傾向があるのでは

ないかと

 

 


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