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ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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ROBIN THE HERO オーヴァチュア

2025-05-06 07:00:00 | 宝塚コラム

という事で東京宝塚劇場へ行ってまいりました。

あ、とんすけも一緒です。

「ぼくね、最近宝塚詳しくなったの。ママの膝の上でちゃんとパンフみているんだよ」

今日は置き去りしないって事で・・・

 剣と剣がカチンかちん

速い話が、結構煩いの。すぐに立ち回りが始まって矢を射るものだから、とんすけがおびえちゃって「僕、殺されちゃう」って。

見て、この必死な表情。そりゃ銀橋はいつもみんな走ってるしね・・・・

斎藤吉正の作品にしては小柳風にわちゃわちゃしてうるさいお芝居でした。

その分、スピード感があって面白く、弱虫のロビンと気が強いマリアンがとてもよいコンビで、ロビンが少しずつ強くなっていくのもまた成長があって面白かったです。

 

 後付けに思えるロビンの出生の秘密

そりゃ後付けだもんね。お墓の中にいる筈の母上は実はいなくて、いきなり王女と父の不倫で生まれた子供だったという話。

時間的に、早く許さないといけないロビンはいじける間もなく王室に血のゆかりがある成年貴族となり、そして王女を娶る事でノッティンガムの長になるという大出世物語。

また、ロビンの従兄弟であるアランは忠実な王の僕ではあるけど、ロビンとの交流は一切なし。何で従兄弟設定にしたのかはわかりません。

ウイルの縣千は安定のかっこよさと包容力で、私はむしろ、ウイルとスカーレットの未来を予想して笑ったりしましたが。

 出演者について

朝美絢・・・とても見目麗しいいとしのロビンフッドさまになっていました。あの目のきつさといい、コスチュームの似合い方といい、大物感が漂ってますね。下級生の頃から野心に燃えた目をしていたし、誰もが憧れる「朝美絢」を演じているんだなと思って。夢白あやとのコンビも絶妙だし、縣千とのBLも期待したい所です。

 

夢白あや・・・ただ気が強いだけじゃなく、華があり女性らしさもあり、こちらもここ最近の娘役の中では大物感が漂ってますね。コスチュームがよく似合っているし、ロビンと入れ替わる所は、「Action」の白城あやかを彷彿とさせます。カチカチだったマリーアントワネットよりずっと生き生きしてていいなと思いました。

 

瀬央ゆりあ・・・ガイは後ろにある歴史があまりちゃんと描かれていなくて、ひたすら悪役としての使命を果たせ的な役で、ちょっと物足りないと思ったけど、でも、赤い派手なコスチュームを着ると他に叶うものはいないと思いました。雪組に来て下級生に教える事は多々ありそうですね。

番手的には華世京、でも私は咲城けいを押す。

なぜなら咲城けいは正当派の男役だからです。星組にいた時にはわからなかったけど、こんなにセリフ回しがしっかりしてて、仕草も美しく、なにより声が男役として理想形です。役の幅が広がってくれば必ず大事にされる筈と私は思っています。

一方の華世京は、前回の「ベルばら」でも思ったけど、思う程目立たないというか、まだ男役としての見せ方がわかっていないのに人気だけが先行している印象。

 

 アーヴァチュア 

三木先生の作品は年々難しくなるというか、解釈が難しすぎてただ楽しいショーを見たい人にはあまり楽しめないものになっています。

思えば先に出した「ACTION」も、前半はものすごくつまらない作品でした。

でも先生からすると「言葉」の意味に忠実に場面作りをしていく、というスタンスなんですよね。

オーヴァチュア」とは例えば「ファントム」で流れたような芝居が始まる前にちょい長い前奏をして興味を引いていくという事です。

 

今回は朝美絢にとって「アーヴァチュア」本当の朝美絢は二作目から始まるんだよ。

今回はその魅力を知って貰う為にちょっと小出しにしてみよう…という事でしょうか。

とはいえ、朝美絢にはどんな特技があるのかと言われると、まず「雰囲気」としかいいようがないのですね。

礼真琴のような歌のうまさがあるかといえばそうではなく、暁千星のダンス力があるわけではない、背も低い方。では何が・・・・やはり「目」でしょうか。目の持つ強さと全身にまとう「男役オーラ」を引き立てるのが夢白あやなのです。

10場のバイクのシーンでは、バイクレディが自分を助ける為に倒れてしまった時の瞳。

「お前、俺を守ったのか」という視線に色気とやさしさを感じるし、17場の「エトランジェ」では、死にゆく男の一瞬の夢というシーンで、これはこの作品唯一の名シーンでしょう。

僅かな時間にめくるめく楽しい場面と激しい恋のやりとり。それを貫く銃声。

圧倒される朝美絢の魅力ですね。

 

後半はわかりやすい曲が多いし、フィナーレナンバーもそうで、出来れば最初からこういう感じでお願いしたいわと思いました。

配信で見た時も驚いたけど、大階段でデュエットダンス無しで、朝美絢が一人降りて来て歌ってパレードに移ること。

孤独なトップスターという印象が付きまとうなと。

 

さて、三木先生の意欲的な作品はわかるけど、ファンがみたい朝美絢とちょっと違っていたのではないかと思ったり。

もしかすると、まだ朝美絢には本当はどんな役柄が似合うのかわかっていないのかもと。

初期の礼真琴を思い出します。

作品を重ねて「これぞ」というものがでてきたらいいなと思いました。

 

帰り、つかれちゃったとんすけは二若君のフードの中でねちゃいました。


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3 コメント

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良い席で御覧になったようですね~ (スザンナ)
2025-05-06 10:28:24
羨ましい限りです。
大劇場の配信を見て、私も出生の秘密は余計だな~と思いました。
お姫様と結婚する為に付け加えたのでしょうけど
ヨーロッパ、キリスト教社会における庶子の立場って・・?
民衆のヒーローで押して行った方が良かったのでは?
二人の中身が入れ替わるシーン等 コミカルで
5月末、東京で観るのが楽しみです。
返信する
Unknown (まほろば)
2025-05-06 12:27:55
矢張りお出かけでしたね。今いかないでいつ行くの?ですよね(笑)
前回のベル薔薇てスッカリ夢白あやさんのファンに成りました。こうなったらエリザベートやって退団してもらいたいです。てことは
ト−ト閣下は朝美絢で、
フランツ・ヨ−ゼフが瀬央ゆりあ?
じゃルキーニが縣千?
ルドルフはダブルで華世京と誰か?って事に。
意外と収まり良いかも。
返信する
Unknown (柑子)
2025-05-06 16:22:53
とんすけくん、大事にされてるね。
しあわせもん!

二若殿の後頭部きれいだな。
お顔をうずめてくんくんして落ち着けたと勝手ながら想像してしまいました。
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