ふぶきの部屋

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まるで津山事件みたいな富岡八幡宮事件

2017-12-11 07:00:00 | つれづれ日記

 本当に富岡八幡宮の宮司刺殺事件は怖い事件でしたね。

弟が姉を日本刀で殺してさらに妻を殺し自殺する・・・

色々な事が明るみになるにつれてこの事件の「闇」が見えてくるような?

マスコミ的には

 富岡八幡宮が女性宮司を認めなかった事

 神社本庁を離脱した事

を延々とやりそうな感じがするんですけど、問題はそういう事ではありません。

加害者の茂永という人がどういう人だったかという事です。

彼が事件前に氏子に残した手紙の内容

私の要求が実行されなかった時は、私は死後に於(お)いてもこの世(富岡八幡宮)に残り、怨霊(おんりょう)となり、要求に異議を唱えた責任役員とその子孫を永遠に祟(たた)り続けます」を見て、そもそも神社の元宮司が怨霊になってでも恨みを晴らすなどという言葉を使うのかと驚きました。

彼の生い立ち

 由緒ある神社の宮司の息子として「ぼんぼん」と呼ばれ甘やかされて育った。

 父の体調の悪化と共に宮司に就任したものの金遣いと女癖で退任に追い込まれる。

 彼の生活は神社が面倒を見る・・とはいっても彼はいつも金銭的に窮していた。

 ここまででかなり追い詰められているんですね。

 普通の人にはこの「追い詰められ感」というのはあまり理解できないかもしれません。宮司を追われる身になったのは自己責任だし、彼がちゃんとしてさえすればよかった話なんですから。

 でも彼はそうは思わなかった。

 こうなったのは全て姉と姉を後押しした全ての人達のせいだ・・・と思ったんです。こういうのを人格障害といいます。

 絡めるのもなんですが、雅子妃のメンタリティとよく似ています。

 彼女の場合、回りが全部自分にひれ伏したから殺人にまで行かなかっただけで、もし両陛下や夫である皇太子が毅然とした態度を取ったらそれこそ「皇族全員殺してやる」となったかもしれません。

 雅子妃や茂永容疑者の心の中は「他罰的」というか、自分がこうなってしまったのは育てた親が兄弟が悪いと全部人のせいにする事です。

元々の性格もあるでしょうが、彼の場合は育てられ方が間違っていたとしか言いようがありません。

 日本刀・・姉殺し、妻を殺して自分も殺す・・というような印象と手紙から思いついたのが「津山事件」の犯人です。

 津山事件 

 昭和13年。津山市で深夜、祖母や近所の人30人を殺す事件が起こる。

 犯人の都井睦夫は日本刀や猟銃や斧で深夜、2時間足らずで殺し回り、自殺。

 この容疑者は両親を肺結核で亡くし、姉と二人で隣り村の祖母に引き取られます。容疑者は祖母から過大評価されて甘やかされて育ちます。

 成績もそこそこよかった彼は中学への夢を抱きますが、経済的な問題があって進学できず、また徴兵検査にも結核疑いで落ちます。

 この村には「夜這い」という風習があって、最初は若くてかっこいい彼に人妻が寄って来てたけど結核疑いと徴兵検査落ちでイメージが急落、やがて村八分のような状態に。

 恨みを募らせた彼は着々と犯行予定を組み、冷静に殺しまくったのです。

 茂永容疑者と都井容疑者の共通点は、多分に回りから「過大評価」されて育った事です。由緒ある神社の後継ぎである事、贅沢が出来る事、それによって回りはちやほやしてくれる。でも宮司を追われた途端にそうでなくなる。

 このギャップに耐えられなかったのではないかと思うんです。

 津山事件に関しては後に「その後」を追ったリポートなどを読みましたが、本来の容疑者はそんなに悪い人ではなかったらしい・・閉鎖的な村によくありがちな「いじめ」も原因だったかもしれません。

  けれど、加害者の「恨み」は相当なもので、傷ついた自分が可哀想で可哀想でしょうがなかったんだろうと思いますし、これ以上生きていてもしょうがない、でも死ぬ前に何とか「恨み」を晴らしたいの一念だったろうと思います。

 今回の茂永容疑者は金銭的に追い詰められていたと思われ、やっぱり「これ以上生きていても」と強烈なマイナスの気持ちになっていったんだろうと。

 なぜ妻も殺したかとか日本刀の入手先はとか色々明らかになっていくでしょうけど頑張って宮司を務めるもなかなか認められず、挙句に殺されたお姉さん、長子さんが気の毒で仕方ありません。

そしてこのような事件によって穢れてしまった神社がこの後、どのようになっていくのか、それも心配です。

 

 


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家督は男性が (いっちょかみ)
2017-12-11 08:44:31
殺された姉の宮司、長子さんは、ストイックで潔癖な方だったようですね。
シャーマン的な凄みのある方だったとか。
確かに原始、シャーマンは女である場合が多々ございましたし、
本来、嗣がれるべき茂永氏が人格的に問題があるのなら、
富岡さんの場合は、いったんお姉さまの中継ぎでよかったのかもしれません。
ただ、茂永さんが相応しい方なら、家督はご子息がお継ぎなるものですよね。
旧きお家柄ほど、それは、当然のしきたり、成り行きなのですよ。
マスコミがこの事件を巧みに利用して、
どうして女性が嗣げないのですか!
皇室も女性宮家が必要ですわよ!
愛子さんが天皇では、いけないの!
と、プロパガンダが始まりそうで、ゲンナリしてします。
封建的だとか男尊女卑だとか関係なく、(それが可能であるならば)
家督は血筋の確かな男性が嗣ぐものです。
私の祖父も、親戚筋から養子として本家に入り、嗣ぎました。
一般家庭でも、当たり前のことなのですが、まさか、天皇家が先んじて、
女性宮家やら女性天皇やら言い出されるのは、世も末だと思います。
返信する
Unknown (はとバス)
2017-12-11 17:50:04
他罰的感情と被害妄想で出来ている人達。
正に「神をも恐れぬ」所業の人達が皇室・神社・角界の中枢に巣食っているなんて……。本当に嘆かわしいです。
返信する
Unknown (Unknown)
2017-12-11 18:50:01
>富岡八幡宮が女性宮司を認めなかった事
>神社本庁を離脱した事

ではなく
富岡八幡宮の氏子や関係者は被害者を宮司に推していたが、神社本庁が認めなかった(明確な返答がなかった)から脱離した。
ではないですか?
返信する
Unknown (はるか)
2017-12-11 20:57:04
コメント失礼します。
茂永さんもある意味被害者かも知れませんが、長子さんは完全にとばっちりです。
長子さんはブログを運営しており、最後の記事は今年の秋頃だったでしょうか。
「神社本庁の集まりに行きたくない。ハラスメントを受ける。こんなの間違っている。(意訳)」と。
神職に就くのは男性であり、穢れ(直接的なことで恐縮ですが、月経のことのようです)を持ち込む女性は就いてはならないとハラスメントを受けていたそうです(ご存知でしたら差し出がましい御無礼をお詫びします)。
そして弟夫婦からの逆恨み......。
長子さんはその記事で神宮から見えた月の写真を掲載し、「お月様の裁きが下るのも、時間の問題だ。」と書いています。
しかしこれが月の裁きならば、皮肉としか言いようがないです。

これはTwitterで見かけて知ったのですが、神社本庁は女性が宮司や神主を務めている神社に対しては連絡すらおざなりになることは有名だそうです。
ご存知でしたら恐縮ですが、靖国神社は神社本庁に登録していない神社の1つです。
確か靖国神社を始め、女性の神主さんがいらっしゃる神社は本庁に登録していないんだとか。

乱文失礼いたしました。
返信する
Unknown (ワルキューレ)
2017-12-12 20:32:39
いつものようにネットの情報ですが・・・経営が苦しい神社が多い中、この神社は上手く行っている。こういうところに神主として天下りしたい人は多い。だから神社本庁はこの女性を認めず、自分たちから選んだ人を押し付けようとしたので抜けたらしいですよ。
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