ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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雪組 ONCE UPON A TIME IN AMERICA

2020-03-24 07:00:00 | 宝塚コラム

千秋楽に劇場に入れた人はいいなあ。本当に羨ましいです。

映画館で見たかったかも・・・でもスカステで生中継してくれただけでも感謝しないとね。庶民は。

ええっと。感想です。

今回は・・・正直、好きな話ではありません。元々ギャング物とか禁酒法時代の話とか好きじゃないし。アメリカの暗い話は嫌いだなと。

同じような時代を扱った望海風斗の作品には原田諒の「アル・カポネ」がありますが、こっちの方が人間味があって好きかな。アル・カポネには妻も子もいて守るという大義名分の元にあれこれやってたわけで。

でも、今回の話は恋愛はいつも一方通行でストーカーばりのしつこさ。相手役のデボラも清純そうな顔をして結構、あっちこっちと渡り歩いている。

真彩希帆の場合、スターのデボラはものすごく魅力的なんだけど、プライベートになった途端に、意味不明になる印象。もう少し野心家で、だからヌードルスとは恋愛出来ないって言ってくれたらいいのに、誘われるままに行ってあれだけのことして貰ってあっさり振るってよくわからない。

ヌードルスも内心いい人なんだと思います。だけどそれとギャングとしての顔が一致しないというか。

本来は彩風咲奈の方が主役っぽと思うんです。頭がよくて切れ者で残酷な面も持っている。まさにギャングだなあと。だけどヌードルスはどこまで行っても「いい人」っぽさが抜けないというか、どっちつかずだなあと。

はっきりいって、セットも話も振付も衣装も演技力も完璧。でも好きになれない・・といった所です。

小池修一郎の弱点である「人の描き方が浅薄」というのが出ちゃった1作かな。「オーシャンズ11」のような作品ならそれでいいんだけど、今回は、ものすごく登場人物の内面が問題なわけですしね。

2度3度見たら愛着も沸くかもしれませんがこれきりですしね。

 

今回退団した舞咲りん

最初に見たのは何だったかな。「アンナ・カレーニナ」だったかな。正直「美人じゃない」と思いました。「ホップスコッチ」の時もそう思いました。でも、年齢を重ねる間にどんどん成長して、「ファントム」のカルロッタは歴史に残る名演だと思っています。

コメディでも時代物でも端役でも何でも存在感を示すすごい娘役でした。何で専科で残ってくれなかったかな。この先の雪組が心配。

早花まこセルゲーヌさん・・・一時は路線に乗りそうな雰囲気でしたけど結果的には脇の重要な娘役を全うしました。でも私には「JURIのどんだけGOGO5」の彩吹真央編で「僕は宝塚歌劇団に入りたいんです!」とめちゃくちゃ本気で叫んでいた可愛い娘役の印象が抜けません。

お二方とも幸せになって下さい。

 

今回、色々な考えがあって千秋楽に幕を開けた宝塚。

星組にしても雪組にしても1作を中途半端な形で終わらせた事は痛恨の極みだと思っています。ファンにしても気が気じゃないし。早くこんな災いが終息することを祈っています。

五輪問題もあり、スポーツの事ばかり心配しているように見える日本。でもエンターティメントだって絶対に必要不可欠のものだもの。まして舞台役者の苦労はわかります。宝塚のように在籍している限り守られるのとは違い、他の劇場などでは毎日が飢えとの戦いだったりしますから。

また、こんな時期に退団して新しい世界に飛び込むのも心配な感じがするのですが、ただただよい方向へ向かって行ってほしいと思います。

 

コメント (3)
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