ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

Jホラーに夢中な人にお薦めの名作マンガ

2005-04-14 18:13:10 | つれづれ日記
昨日の名作平積み大作戦
Jホラーに夢中な人の為の名作
ということで、ねじの回転(ヘンリー・ウイリアムズ)
「歯車」(芥川龍之介)
が選ばれた。
どちらも本の内容よりプレゼンターのお話の方が面白くて、
結果的には売れ行きがあまり伸びなかったみたい。

Jホラーに共通の醍醐味は
「幽霊は昼間現れること」や「階段などに登場する事で主人公との
距離感が縮まること」
つまり普通の日常に普通じゃない人が現れるから恐いわけらしい。
「ねじの回転」はその最たるもの。
そして「歯車」は芥川の妄想による恐ろしさを書いている。

では名作マンガだと?
ずばり作家としては山岸涼子でしょう!
彼女の描くマンガの恐ろしさは只者ではない。
線が硬くて表情を消す事で恐ろしさが倍増。
その中でも最も恐い「私の人形はよい人形」がお薦め。
そもそもは普通の一抹人形が(あの真っ黒の髪で着物を着ているだけで恐いが)
死者の副葬品として葬られる筈だったのに
そうできなかった為に、死者の怨霊が取り付いて
ポルターガイスト現象を起こす。
これがまた恐いのなんのって。結末でもまだ終わらない・・・
最終ページになってもまだぞぞっとするのだから
夜中には読まないように。

またもう一人ホラーの巨匠はあのガラスの仮面」でおなじみの美内すずえがいる。
彼女の作品の中でもとりわけ恐いのが
「白い影法師」
梅雨時に転校してきた少女。
彼女はクラスの中に一つだけ誰も座らない席を発見。
その席に座っていた少女は5年前に亡くなっている。
以後、その席に座ると気分が悪くなったり怪奇現象が起きる。
その霊にとり付かれた彼女は、霊に向かって立ち向かっていく。
アミをはったクラスの中にぼおっと浮き上がる
女子校生の後姿の不気味さ。
(貞子も真っ青)
でも背後にある悲しい物語が一層読者をせつなくさせる。

山岸涼子と美内すずえはどちらも内容の濃い
ホラー作品を書いているのでぜひぜひお薦めです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする