世なおし倶楽部

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国防システムと生体免疫システムの違い

2008-07-30 09:10:15 | 哲学/ヨガ/芸術/宗教/政治経済
            



軍備を正当化するために、よく「生体免疫システム」が引き合いに出されることがあります。しかし、軍備と免疫とは、似て非なるもので、軍備の目的と免疫の目的には大きな隔たりがあります。生体の免疫システムの基本は「異物=敵」を「食べる」ことです。つまり「異物を自分の身体に同化してしまう」作用なのです。日本将棋のルールに似ています。将棋の勝負では、敵の駒を食って「自分の兵力」として復活させ戦力にしてしまいます。決して、敵戦力、兵士を抹消しません。敵の存在そのもの全てを否定するものではないのです。

現在の多くの民族特に白人種が想定する「軍事戦略」の考え方の「敵の皆殺し」と免疫システムは根本的に違います。

免疫システムは軍備、兵器というより、警察、自衛団というニュアンスにちかいものでしょう。敵の認識を的確に出来るように免疫担当細胞は、徹底的に認識力を訓練・教育されます。現在のアメリカを中心とした軍隊の場合は、無差別攻撃で、敵になっていない者まで殺傷しています。それは免疫システムでは「免疫不全」症ということになります。

地球全体の平和のための「国連軍」なら地球全体の免疫システムとして機能しなくてはなりませんが、実際は反対にアメリカの国益に偏重するような軍事行動が目立ちます。そのような現象は、症状としては「ガン」と見立てることができます。

ガンの特徴は「パワーフルで活動に限度、節度がなく、本体が消滅するまで勢力を拡大する」です。
まさに、自衛より攻撃優先のアメリカの軍隊はガン細胞と同じように見えます。

がん細胞は、エネルギーが枯渇すると縮小、消滅してしまいます。
アメリカ的侵略目的の軍備は、余剰エネルギーを贅沢に浪費できる制度の中でぬくぬくと大きくなっています。
免疫システムも摂取エネルギーが過剰になると、システムエラーを起こし異常が慢性化します。この点では軍備と免疫はよく似ているといえます。

いずれにしても、アメリカナイズされた軍事力は、生体全体の健康維持のための免疫とは根本が食い違って、一部の単なる権力のエゴのために殺戮を繰り返す異常な存在といえるでしょう。

世界支配の陰謀




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