月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

5/13 ダンデライオンズ 観劇

2023-05-16 20:33:24 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等


5/13『ダンデライオンズ』観劇❗
CAL.Mのメンバー数人と共に
受付周りお手伝い。
昨年ノトスで観た時は聴けなかった
アフタートーク、聴けて良かった!
“ 自分を安心して出せる ”場って
大事だ。
特別な何かを抱えた人
だけじゃなく、
誰にでも大事なことだと思った。
境界の見えない自分の
現実と交差する感覚だった。

〈たんぽぽ〉の
手作り雑貨や
クッキーの販売もあり。
クッキー、美味しかった!

…………………

前回書いた感想見ると、
観る前から頭痛あったようだ。
精神障害という内容に
自身が鬱ということもあり
構えがあったからかもしれない。

今回は、
数日前に調子が悪く
頭痛や締めつけ感に悩まされる
こともあったが、
当日のコンディションは良かった。
そして
ほとんど構えなく観劇。

新たな人の話かなと
勝手に勘違いしていたが(笑)
取り上げている人は同じだった。

けれど、ちょっとずつ
違う感じもしつつ観劇。

…………………

それぞれのエピソード。
入院するほどの状態だったのだろう。

ご本人の、元々の性質は
詳しく分からないにしても、

多くの人とかけ離れた
特別なものを持つ人のようには
思えなかった。

複数が複雑にからみ合い
大変な状態になったのではないかと。

観ていて
当事者側の気持ちに近づいていた。
ただ途中で
周りの人側になる時もあった。

良かれと思って接しているのに
暴言の酷さはあんまりだと。
さすがに
嫌になる気持ちも分かる。


なぜこうなってしまう?
何が障壁になっているのか。
もどかしい気持ちになった。

……………………

多数派が、世の中が、
当たり前と疑わないものが
多くの人を
縛っているような気がした。

緩やかに
変えられればいいのに。
そして
気持ちの部分でも
楽しめたらいいのに。

しかし、
楽しむためには
まずはそれが
自分のやりたいことでなければ。

自分勝手にすることや
楽をすることは楽しいのか?
たぶん違うと思う。
心からやりたいことなら、
大変なことでもやろうとするし、
それが本当の楽しさだと思う。


とはいえ現実は、
やりたいことより
やらねばならないことが
優先させられる。

その、やらされ感による
鬱積が溜まりに溜まって
他者を許せなくなるのでは。

振り返ると
とても身につまされることばかりだ。



やらねばならないことは、
やらないままだと
本当に成り立たない
ことばかりなのだろうか?

わからない。

でも
皆で一緒に考えられたらいい。
意見を戦わすのではなく
交わし合いたい。

これだけ多様で
より複雑になっているのだから
答えはひとつではないはず。


たたくより、たたえ合おう

ACジャパンのCMで流れてた
“ 寛容ラップ ”
まさに、そんな気分。

……………………

誰かが一方的に我慢するものでは
きっと長続きしない。
自分も相手もお互いに
生きやすくなければ。

入院するくらいでなくても
生きづらさを抱えた人は
沢山いるような気がする。

テレビで見た “ パパゲーノ ”
死にたい気持ちを持ちつつも
職場や学校や、
社会生活をしている人が
かなりいることを知った。

ならば、
一部の人の支援というより
もっと全体的に
寛容な、流動的なやり方を
デフォルトにできないだろうか。

いきなり
全ての分野では難しいだろう。
今の世の中の現状が厳しいことも
知らないわけではない。
でも、
いわゆる文化芸術の分野なら
できることもありそうな
気がするのだ。

バランスは大事。
生産性や合理性が全ての
場所しかなければ、
どうしても合わない人が
でてきてしまう。

どちらかと言えば自分は
合わない方の人間。
存在してもいいと思えるために、
自分のために、
切実なものを感じている。

自分たちの身近なところから
生きやすい環境にしていきたい。

──────────

■アフタートーク

進行:松岡さん( 文化課 )
仙石桂子さん( 四国学院大学社会学部 准教授 )
西谷清美さん( NPO法人SAJA就労継続支援B型事業所たんぽぽ 理事 )
重川つやこさん( 特定非営利活動法人メロディー代表 )

共生社会の実現を目指して
それぞれの取り組みや考えのお話を聴けた。

…………………………

「ダンデライオンズ」が
出来るまでの経緯について。

最初は〈たんぽぽ〉で
インプロをしていて
その後、WSをするようになり
関係が深まったことから
お話を聴くことになったとか。
それがこの舞台の元になっている。

たんぽぽの方でも
演劇というものに
最初は構えがあったけれど
だんだん気持ちが変わっていたとか。
…………………

障害をもつ子どもの支援の場で、
大切にしているのは、
自分を安心して出せる、こと
関係性を築くことが大事。

…………………

リカバリー※について。

※症状をなくすことではなく
症状とうまく付き合いながら
本人が希望を持ち、周囲が支えること

色々な属性を持っている人、
芸術の面から出来ることがある。
少数派としては、
変えていけるという
気持ちになれることが大事。
…………………

新しくできる市民開館
みんなの劇場が、
様々な人が、いきやすい場所に。
様々な分野の人が集まれるように。

などなど。

───────

演劇も、アフタートークも、
なかなか難しい現状など
考えさせられる部分が多かったが、
色々な視点から
できることはあるという
気持ちにもなれた。

ありがとうございました!!


ちなみに…
前回の感想

6/17 四国学院大学 社会学部プロジェクト 演劇公演『ダンデライオンズ』 - 月下樹のおと

四国学院大学社会学部プロジェクト演劇公演『ダンデライオンズ』6/17ノトススタジオにて観劇就労継続支援B型事業所〔たんぽぽ〕の皆さんと協力して創作された演劇作...

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