月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

4/7(日) 「瀬戸内みんなのサーカス」シンポジウム 

2024-04-12 16:54:23 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等

4/7(日)
瀬戸内サーカスファクトリー
ソーシャルサーカス
「瀬戸内みんなのサーカス」
シンポジウム

ソーシャルサーカスが
地域に起こす、新しい風。
ーフランスPPCMの事例からー

14:00〜
KITOKURAS キトクラス
山一木材 施設内 ラボラトリー

【ソーシャル・サーカス「瀬戸内みんなのサーカス」シンポジウム】「ソーシャルサーカスが地域に起こす、新しい風。〜フランスPPCMの事例から」

住友生命健康財団 2022年度「スミセイコミュニティスポーツ推進助成プログラム」 【ソーシャル・サーカス「瀬戸内みんなのサーカス」シンポジウム】 ソーシャルサーカスが地...

瀬戸内サーカスファクトリー





■第一部:
地域パートナーの取り組み紹介

「丸亀市の文化と社会をめぐる取り組み」
松岡弘樹( 丸亀市 協働推進部 まなび文化課 市民会館準備室 室長 )

「日本社会で生きづらさを感じる人々と
hitotocoの取り組み」
宮武将大( 一般社団法人 hitotoco 代表理事 )


■第二部:
フランスPPCMの取り組み紹介

「PPCMの活動が地域に与えてきた影響や効果について」
エレクテリオス・ケチャジョグルー
( PPCM ディレクター )

「ソーシャルサーカスの手法が体験者にもたらす変化とは?」
カタリナ・フローラ ( PPCM 教育主任 )


■第三部:パネルディスカッション
モデレーター/田中未知子( 瀬戸内サーカスファクトリー 代表理事)


資料配布
・ソーシャルサーカス
「瀬戸内みんなのサーカス」
2023年度報告書 冊子

・ライト&ライフ 2024.3月号
 特集 
 香川から全国へ発信する
 「現代サーカス」の魅力

──────────

会場は、
山一木材敷地内のラボラトリー。
まだ床や壁など建設途中で
その段階が見られる状態だった。
7月に完成するらしい。
……………………

■第一部
丸亀市の取り組み
hitotocoの取り組み

2023年
ひまわりセンターで
「瀬戸内みんなのサーカス」
シンポジウムがあったが、
その時と重なる内容が
ぎゅっと詰まった感じ。

…………………

■第二部
フランスPPCM※の取り組み

※PPCM
(Le Plus Petit Cirque du Monde)
フランスの国定サーカス施設


▼簡単なメモ▼


◎拠点となる建物

木造の建物 
フランスの有名な建築家

サーカスの学校
滞在型の制作ができる場
その他のジャンルもできるホール

町と共存 
90年代に始まった活動より



◎サーカスの高校をつくる

フランスでも
今の学校制度は
社会に適応していない
という考えがあった

町の中でも公演
身体を使う芸術 
町の中でどう存在するか 
試み

…………………

◎つながりを作る活動

サーカスに対する理解を深める

演目をつくる途中に
見てもらう→意見をもらう


パリの郊外、
社会的に裕福ではない地域
労働者や移民が多い

30国籍の子がいる
人種差別もある
個人的な問題も乗り越えて


地域サーカス
稽古
自分たちで公演内容を考える

協力 助け合う場所
成功事例をつくる 
信頼関係

家庭の問題を抱えている
→柔軟に対応 長期的に

結果として評価されている
普段の学校でも良い変化



◎職業訓練センターの役割もある

資格がとれる
サーカスを使った制作と運用
サーカスの公演 
プロデューサー的な仕事をする


◎プロ向けの計画も

サーカスのアーティスト以外にも
体の使い方 仕組み 理解

自分の活動に合った体の使い方

高齢者向けも

…………

人は体である
体そのものでなく

なぜサーカスなのか
サーカスの何が 
社会を動かしているのか

地域の核になるもの
そこにあるもの、
資源を活用することは大事

………………

■第三部 
パネルディスカッション

自分の体と対話すること
自分を理解すること
あらゆるジャンルに通ずる
アプローチできる基礎になる

フランスでも
学校制度は社会に適応してない
例えばどんな?
成績など
ふるい落とされるような
古いシステムあり

特に社会的な課題が多い地域

サーカスを取り入れると
クラスがまとまる
自信 
学校外での問題も少なくなった

やろうとしていること
違っていることは いいこと
力になること
みんな力を合わせて つくれる
それが自信につながる 
プラスになる

……………

・対象をしぼること、どう考える?
(例 学校へ行きづらい子)
しぼっていいと思う

対象をしぼってやっても
他にも共通することが出てくる



・子どもの課題についてヒアリング
(学校などへ行き)

その子にとって何が課題か
判断は難しい
専門的な知識や経験のある人が
入っている?

社会サーカスの専門家と
アーティスト
親 先生 障害の専門家など
一緒に話している


・アーティスト、
(障害など)専門的知識もつ人
ソーシャルワーカー的な

両方持っていること大切

アーティスト → ソーシャルワーカー
ソーシャルワーカー → アーティスト

どちらがよいだろう?
アーティストとしては
10年くらいかかる

そういう意味では
アーティストが
ソーシャルワーカーのことを
学ぶ方が早いと思う

───────

〜感想〜

サーカスという切り口ながらも
多くのことに繋がりそうな話だった。

共に活動
協力 助け合う
信頼関係
自信
という要素

それがプラスに働いているのだと。

とりあえず一歩
やってみることができる
場所や活動がある。

それは大事なことだと思った。

………………

うちの場合を振り返ってみた。

不登校4年半の娘の場合

私は
子どもの演劇ワークショップの
スタッフとして活動していて、
娘を誘うと興味を示した。

まずは
私と一緒ならという安心感。

最初は少人数。
そこで少しずつに自分を出せた。

参加者も
話しやすい子が多かった。

年と共に
人数は増えていき
対象も小1からに広がり
個性的な子も増えてきた。

それと共に
グループワークの難易度も上った。

けれど
できた時の達成感はある。

年少者から
頼りにされる存在となり
喜びを感じ
自信も持てるようになった。


数年、継続してきたことで
ワークショップの場所である
生涯学習センター(そのホールにも)
なじみができた。


…というように、

意図してきたことも
意図してなかったことも含めて
うまく段階を踏んでこれた。

彼女のコンディションや
興味関心にも合っていた。

これは大事なことだと思う。



一連の活動は、
もともと私が関わっていたもので、
親としてそばにいることで
働きかけができる
きっかけは多かった。


しかし、
その他の色々なものについても
働きかけたことは、数々あった。

しかし
気持ちが向かなかったり、
興味はあっても
足が向かわなかったり、

少し行ったが
続かなかったものもある。

タイミングもあったかもしれない。


部分的に参加している
学校も、そのひとつ。

親しい友達は複数いて、
運動会や遠足など
一部の行事は参加したいようだ。

学校との関わりをすべて
拒否している訳ではないので、
部分的に繋がるために
個人的な打ち合わせが必要。

毎週、担任との面談時に
話すことができた。


担任の他には、
定期的に学校の教育相談で、
スクールカウンセラーとの面談。
(親だけ、または親子で)


小学校の時には、
スクールカウンセラーの他に
スクールソーシャルワーカーとの
面談もしていた。

(中学では
ソーシャルワーカーが居る午前中に
娘が起きられないこともあり
面談のきっかけは得られていない)


これら複数の関わりは、
例えば
親が勝手に申し込みをすれば
決まった日に一緒に行ける
というものでもなかった。

長い期間の中で、
色々なきっかけや働きかけを経て
少しずつ進んできたもの。


最初は私だけで面談。
そこでの話を
娘に伝える機会をつくる。
本人も
一度行ってみよう
という気持ちになる。
行く日に向けて声かけし、
本人も行きたい気持ちになる。

しかし当日、しんどくて起きられず
私だけ行ってくる。
そんな中でも、
やっと行ける日が来る
…という段階を経ている。

(それでも
なぜか行けない日もある)


そういう過程を振り返ると…

なじみのない場所や人、
初めてすることなど、
新たな一歩には
かなりのハードルが
あるような気がする。

そして、
やっと掴んだきっかけを
続けていくために
必要なこともあるだろう。

今回のシンポジウムで
取り組みの話を聴き、
大切だと思うことがあった。

当事者の課題を把握し
スムーズに進めていくために、
色々な役割の人、専門の人とも
連携を取ることだ。

もちろん本人が
どう思い、どうしたいか、
その変化も 知りたいところ。


それこそ
一人一人違うので
より良い態勢を整えるまでの
道のりは長いと思う。


全てにおいて最善の道を
求めることは難しい。

今、手の届く範囲から
無理のないところから

それこそ
小さな一歩ではあっても
大きな意味はある。

そういうことを
共通理解し関われる
場や人などが
増えていけば

自分も周りも
もっと生きやすくなるはず。


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