月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

4/1 ロミジュリContemporary 公開通し稽古 観劇

2024-04-04 14:48:48 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等

『ロミジュリContemporary』
4/1(月) 公開通し稽古 観劇

よく知られた
ロミオとジュリエットのお話。
私も、色々なところで
何回か観たことがある作品。

なのになぜか
息をするのも忘れるくらいの
ドキドキハラハラ。

コンテンポラリーダンスや
躍動感のある動き、
存在感のある声やセリフ。
その世界に引き込まれ通し。
〈公開通し稽古〉だったけど
普通に本番を観ているみたいだった。

本番の公演は4/6(土)

おなじみ
ロミジュリのストーリーなので
特にネタバレにもならないかな

…ということで
公演終了前だけど感想を。
………………………


同じロミジュリ作品でも
演者も演出も違うし、

観る自分の状態も
その時によって違う。

なので、
感じることも
少しずつ違っていたのかもしれない。


基本的に
一連の出来事を悲しむ気持ちはあった。

でも、ところどころ
ふと違う気持ちにもなった。

自分でも意外だった。

ひとつの物事にも
色々な見方があるのかもしれない。

…………………

ロミオとジュリエットは
もともと敵同士の家だけど、

ロミオの親友マキューシオが
ジュリエットのいとこ
ティボルトに殺され
ロミオは逆上。

その気持ちは分かる。

けれど
ジュリエットとの結婚を
考えているなら
もっと慎重な行動を!
と思ってしまう。

ロミオ自身も、
ジュリエットの身内は大切だと
考えているように見える
場面もあったのに。

なのに、それ!!
何やってんだよー
( 心の中でロミオにツッコミ )

殺してしまっては
状況は絶望的。
追放されることになってしまった。



純粋に好きという気持ちと
現実的に立ち回るための行動が
うまくかみ合わない
もどかしさを感じていた。


ずっと
ジュリエットの
味方であった乳母。

ロミオとのことも応援していたが
彼が追放されることになり
結婚は諦めた方がよいと
意見を変える気持ちも
分かる気がする。


今、この歳になると
様々な現実を踏まえて
そういう気持ちになる
ものかもしれない。


ただ、それでも
ロミオとジュリエットが
好きだと思い合える情熱が
ちょっと羨ましくもある。

時にはそんな情熱が
大きな力にもなるので
ある意味大切。

けれど危うさもある。

やはり
良い塩梅、
落とし所を見定めるのは
生き残るための道でもある。


そんな、
複雑な気持ちが
行ったり来たりした。

……………

とはいえ、
ジュリエットの両親が
パリスとの結婚を迫る場面では、
ジュリエット目線で
胸が痛くなった。


辛い悲しいというより、
人を追い詰める
追い詰められる過程は
こういうものなのだろうと、
すーっと冷えた感情になった。


親たちの
あの言い方はキツいが、
当時とすれば
正論な部分もありそうなので、
割とよくあることじゃないかと。


しかしそれが人を追い詰め、
死の他に道はないと
思わせてしまうこともある。
悪意がなくても
心理的危機を生んでしまうのか。
そう思うとやるせない。


しかし、
悪いなりにも
道はいくつかあるもので。

実際、ジュリエットは
生きてロミオと再会する
つもりでいたのだけど…。


ジュリエットの
仮死の薬の計画の前に、
いや、それよりもっと前
ロミオが上手く立ち回れてたら…

などなど、
生きて時期を待つことが
できていたら…という
タラレバ妄想してみたり。


ロミオとジュリエット、
何回となく観てきた作品なのに
こんなに色々な気持ちになれるとは。


奥が深いし面白い。
古典すごい。


そんなこんなで
今回も楽しく観劇。


4/6の公演を観られないのは残念だけど
きっと良い舞台になると思う!
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