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月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

6/30 アートマネジメント公開講座2017 基礎講座 第1回 「芸術の公共性」平田オリザ

2017-07-07 07:41:19 | 参加★舞台 映画 WS等



四国学院大学アートマネジメント公開講座2017
基礎講座
6/30
第1回「芸術の公共性」講師:平田オリザ

年度内9回予定されている基礎講座。
その第1回目。

芸術の公共性については、
昨年度の講座でも話されていた内容。

冒頭で話されていたが、ドイツでは
議論のきっかけになるような作品を
提供するのが公共ホールの役割と
されているそうだ。

単なる娯楽だけでなく
今の問題に向き合える場所としての劇場。
そういう点は、
日本はまだまだかもしれない。

演劇は観る人によって色々な見方ができる。
それならば、今の問題を扱うにしても
主義主張を押し付けるのものではない。

身の回りに情報はあふれていても
その時々の潮流に流されがちだから、
色々な見方や考え方ができることは大事。
演劇によって考えるきっかけが
できればいいなと思った。

………………………

社会における芸術の役割

⚫芸術そのものの役割

文化遺産を受け継ぎ、保護し発展させ、
継承していくことが必要。しかし、
日本の文化予算は先進国の中では
極端に低い。
バランスの悪い状態だという。

諸外国ではクリエイティブな産業に
力を入れるため、創造型の教育を
重視して取り組んでいる。その点では
日本は遅れを取っている。
すぐに成果が出ることではないので、
これからのためにも急務だと思った。

⚫コミュニティ形成や維持のための役割
(社会包摂)

文化による社会包摂。
孤立しがちな人間を、文化活動などにより
もう一度包摂していく。
やりがい、生きがい、人の役に立つことで
生活が安定していく。

手に職をつけるだけでは解決しない、
自分に合った職が大切なのだと思った。

⚫直接社会の役に立つ役割
(教育・観光・経済・福祉・医療)

少子化に悩む地方の自治体が
アーティスト・イン・レジデンスで
教育や町の活性化に取り組んでいる話。

アーティスト・イン・レジデンスでは、
国内外からアーティストを一定期間
招へいして、滞在中の活動を支援する。
そこでは滞在アーティストの
アウトリーチによる
教育普及活動も行われている。

地方にいると本物に触れる機会が少ない。
しかし地方に居ながら、このような経験が
出来ることは大きなメリット。
子どもたちが自立するまでに
自分で自分の人生を選べる
力をつけるためには必要なことだろう。

文化の地域間格差が広がっている。
大学入試改革では
思考力、判断力、表現力
主体性、多様性、協働性などが
問われるようになった。

問題解決力や新しいことを創造する力が
必要とされている。

身体的文化資本と言われていたが、
それを身に付けなければいけない。

しかし、短期的に詰め込める知識とは違い、
これは長い時間をかけて身に付けるもの。
だからこそ子どもの頃から
身近に触れられる環境が大事なのだろう。

大学入試のために、だけではない。
生きていく上で どんな人でも
働いたり、何かしらの活動を
必要としていると思う。
生きがい、やりがい、楽しみを作る
という点でも
生涯において必要なことだと思う。

どんな人にも必要であるなら
芸術は公共性を持っていると
言えるのではないだろうか。

そのようなことを考えさせられた
講座だった。
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7月6日(木)のつぶやき

2017-07-07 04:08:44 | 日記等 未分類
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