goo blog サービス終了のお知らせ 

月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

8/21 短編映画 「宮崎県庁 怪獣大作戦」の舞台裏! 石田達也氏 講演会

2022-08-24 16:47:58 | 参加★舞台 映画 WS等
8/21(日) 参加しました!


丸亀市文化芸術推進サポーター
養成講座

短編映画
「宮崎県庁 怪獣大作戦」の舞台裏!
石田達也氏 講演会

2022 年 8月21日(日)

会場:丸亀市生涯学習センター講座室1

講師:石田 達也 さん
   (特定非営利活動法人 
    宮崎文化本舗 理事長)
………………………

現在
みやざきアートセンターで開催中の
「TSUBURAYA EXHIBITION 2022 宮崎」
円谷プロの展覧会。

昨年12月に開催された
「親子特撮映画教室」では
特撮美術監督の三池敏夫氏を
講師を迎え
出来上がった短編特撮映画
「宮崎県庁 怪獣大作戦」が
注目されている。
■みやざきアートセンター
You Tubeチャンネル より
「宮崎県庁怪獣大決戦」(3:21)

https://youtu.be/AP3DTcO2SRU

その舞台裏について、
運営に関わる宮崎文化本舗 理事 
石井達也さんが語ってくれた。

……………………

〜前半〜

●著作権について


イベント等を行う場合
著作権侵害にならないよう
気をつける必要がある。

みやざきアートセンターは
公共施設でもあり
特に気をつけているとのこと。

色々な例をもとに考えていった。


ワークショップでの
特撮映画作りにおいても
クリアすべきことが多かったとのこと。
 
……………

●生賴範義(おおらい のりよし)さん 

宮崎ゆかりのイラストレーター
油絵風のイラスト
映画スターウォーズ ポスターなど

生賴範義氏の作品展示、画集のため
権利者との交渉 経緯など

………………………

●公共施設の役割として

公共施設であれば
多くの市民が
利用できるようにしたい。
しかし
一人でもいいので、
出会える機会を作ることも大切。

出会える公共施設として
場を提供する。

映画作りもひとつの場だった。

市民が集えて 
新しいものが生まれる場所を
目指している。


ネットワークも役立った。
ひとつひとつクリアしていくと
手間はかかるけれど
出来ることが増える。

……………………

〜後半〜

石田さんと
井上さん(宮崎文化本舗 副理事)の対談

●会場からの質問に答える
(紙に書いたもの)


怪獣映画に欠かせない
声や効果音など
どのように許可を得たのかなど。

話を聞くと…

円谷展覧会の開催や
宮崎ゆかりのイラストレーター
生賴範義さんも
円谷プロ関係の絵を描いていた
繋がりもあった。

これまでの実績が
うまく繋げられているように
思えた。


●福島県須賀川市の例

円谷英二 出身地

ウルトラマン
M78星雲 姉妹都市

「須賀川特撮アーカイブセンター(ATAC)」
理事長 庵野秀明監督 

設立の経緯

………………

●二つの側面がある

難しいから無理だろう
手順を踏めばできることがある


すぐ出来そう
難しい面もある

…………………

●映画のワークショップについて
どのような募集を?

募集の仕方
近隣の小学校4校に配布

対象は4〜6年生(親子)
定員10組

2〜3日で定員に

物づくりということで
きちんと接するためには
10組(親子)
それくらいが限界と考えた。


作業の中でも
全員が一斉に同じことが出来るわけではない。

例えば10人のうち
2人しか出来ない作業があれば
あとの8人は何ができるか。
そういうことも考え準備して
臨んだとのこと。

……………………

●コーディネーター

色々な満足度を作らなければならない。

災害時のボランティアを例に。
突然来た1200人のボランティアの
仕事を作る。

横で繋げていく人が必要。

長い目で見ると
日頃の関係性が大切

全く違う分野同士をくっつける
そんな存在も必要。

…………………

●出会いの機会を作る

エイブル・アートを提唱
障害者芸術に携わる
播磨靖夫さんの言葉

“ 全く違うものと
全く違うものが出会った時に
アートが生まれる ”


同じもの同士では
予定調和のまま。

変化の早い今、
時代の価値観も変わっていく。
長く続けていくためには
新しい人を入れなければ。

………………

●面白がる

色々あっても
面白がることが大切。

やる人間(企画して行う)人間が
面白がることが前提。

やりたいことを やろう
やれることを やろう

この両方を大切に。


これが最大の秘訣で、
原動力でもあるのではないかと
思った。


……………………

●講座に参加して

活動を進めていく中で、
何かを決めていく時の
指針になる話だった。

差し迫って動くことが多いが
普段からの関係づくりなど
大切だと思った。

すぐに役立たなくても、
その積み重ねが次に
生きてくることもある。
必要な経験と捉えたい。

やりたいこと、
やれること、
自分自身はどうかと
見つめ直す機会にもなった。

8/7 〈プレイバックシアター〉演劇ワークショップで見つめる  おやこのつながり

2022-08-09 22:41:55 | 参加★舞台 映画 WS等



8/7(日)参加しました!

令和4年度
新市民会館「みんなの劇場」整備
課題解決型実践事業

虐待予防・子育て支援に
関わる皆さんへ

【演劇ワークショップで見つめる
 おやこのつながり】

──────────
即興劇(プレイバックシアター)
を体験し
子育ての実体験をふりかえることで
様々な視点から子どもとの関わりを感じ、考えるワークショップ。
──────────

8月7日(日)10:00~16:00
会場 マルタス2階ROOM3,4
 (丸亀市大手町二丁目4番11号)

講師:株式会社 アズ
   代表取締役 宗像佳代 さん

出演:劇団プレイバッカーズ

 10:00~ 開演
      ワークショップ
      ・語り手、観覧者として
    プレイバックシアター体験
   〈お昼休憩〉
 13:10~ ワークショップ
      ・演者として
    プレイバックシアター体験
 
 16:00  終演

──────────

以前から興味があったけれど、コロナ禍でリモートだったり、予定が合わず参加できてなかった、プレイバックシアター。今回こそはということで申し込んだ!

ワークショップのタイトルにもある通り、参加者は、子育て支援や福祉関係の方、演劇経験者も多かった。けれど、誘われたから来ましたという、あまり馴染みのない方もおられた。

プレイバックシアター初体験の人も多く、色々な人が混じっていてもできるのがいいなと思った。

……………………

アンケート記入から始まり、その静けさに緊張感もあったけれど、椅子を離れて動いたり、簡単な自己紹介をするうちに場が和んで良かった。

子育て支援ということからか、不登校のお子さんを支援…といったワードもちらほら出てきて、何だかそれぞれの抱えている問題を発言してもいいムードに。それが、その後の話しやすさにも続いていったような気がする。

……………

プレイバックシアターとは何か?というお話も聞きつつ、実際に動きながら、やることも徐々にステップアップしていけた。


●グループで

3人1組で自分の話。
3つの短い文で話す。
それを別の2人が聞いて、
大事な部分、言いたいことは
何だと思ったのかを伝える。

私のグループでは、
いきなり重い話が飛び出した。
それも、こういう場だから、
そういうルールだから、
じっと聞いて、自分の受け取ったことを返していけたのかも。
お互い話した後は、
少し親密になった気分。
まったく初対面で、
年代も立場も違うのに
仲間のような気分になれた。


●プレイバックシアターのやり方

お昼休憩の前にひとつ、プレイバックシアターのデモンストレーション。3人で。

自分のことを話す人
 ( 参加者から1人 )
質問して話を聞く人
 ( 講師 宗像さん )
話をもとに演じる人
 ( プレイバッカーズの小森さん )

話をされるうちに思い出して
涙も見られ…。

別のお話でもそうだったが、
話すうちに、その時の気持ちが
よみがえってくるのかもしれない。
皆さんしっかりされているように
見えるけれど、何かしら
抱えているものなのかもしれない。
普段はそれを表に出していない
だけなのかな、と。

そして小森さんの演技で再現。
ここでは一人で。

午後からは参加者も
やってみるとのことで、
多少の不安も。
初めての人でも大丈夫だと
言っていたから何とかなるか。
まずは腹ごしらえ!
ということでお昼休憩に。

…………………

●数秒の演技

大きな二重円。内と外で2人1組。
出された役を演じる。
酔っ払いとおまわりさん、
みたいな。
内と外で反応し合う、数秒間。
ひとつ終わったらズレて
違う人と組む。
どんどん進む。
最後は物の役にもなった。
だんだん汗かくぐらい。
だいぶ気持ちも体もほぐれてきた。


●シンデレラの場面を演じる

4人1組で演じる
シンデレラを4場面で。
A、B、C、D、
シンデレラの役は順に移動。
その他の配役は場面ごとに
講師から振られる。

何の役をするか、
どんな場面か簡単に整理、
それを打ち合わせなしでスタート。
だいたい1分くらいで終了。

誰もがあらすじくらいは
知っている「シンデレラ」
頭の中で何となく
動きは考えられる。
しかし、打ち合わせをしないので
考えがズレてしまうこともある。
それでも何とか修正しつつ
うまくごまかしつつ、
その場を成立させる。

正解はない。
勿論もっとこうしたら…
ということはあるけれど
細かくじっくり考える時間はない。
それでもその場に応じて動く。
これも大事なことだなと思った。
そして、
その場の4人が力を合わせようと
気持ちがお互いに向いているのが
心地よかった。
演技の出来ばえとは
また違った成果。



●プレイバックシアター体験

先ほどと同じように

自分のことを話す人
 ( 参加者から1人 )
質問して話を聞く人
 ( 講師 宗像さん )
話をもとに演じる人
 ( 参加者から3人 )
演奏する人
 ( プレイバックシアター小森さん )
※演奏は演技の前にキーボードで。
途中、場面に応じて弾いたりする。


最初に、演じる人を募った。
経験のない人も参加。すごい!
そして話をする人。

講師が、いつ頃?どんな場面など
聞いて、それに答える。

今回は参加者が演じるので
講師が、場面の整理をする。
こんなことが起こって〜
こうなった、みたいな。
3人、お互いの
関係や気持ちなども。

打ち合わせなし。
最初の、キーボードを
ポロロンと弾いている
数秒でスタンバイ。


難しいお話( 内容 )でもあった。
それでも一生懸命向き合い
演じられた皆さんに拍手。

もう随分活動をされている
プレイバッカーズの皆さんでも
うまくいかなかったと
思うことがあるらしい。
それくらい、簡単ではなく
正解がないのかもしれない。

現実の様々な課題にも似ている。
困難に直面しても諦めず
向き合う姿勢に力強さを感じ
勇気をもらったような気がした。

…………………

●私も参加

そして、2人目。
今度は、参加者から
お話したいと名乗りでた方がいた。

じつはその方、
不登校や介護のことで
自分と共通点があり、
午前の休憩中にお話をしていた。

たぶん、
そのことなんだろうという予感。

演じる人に手を挙げるのには
正直不安があったけれど、
その方の思いに応えるには
ここで立たねば
という気持ちもあった。

それが後押しとなって挙手。
なんとかなるか…
あと2人誰か頼む!そして…
心強い2人が来てくれた。


じっとお話を聞く。
どういう場面、どういう気持ち、
私は、その方自身の役で
どう動いたらいいのか。

ほんの短い時間の話なので
詳しくは分からない。
最低限の動きや言葉、そして
どこで終わったらいいのか
自分でも分からなくなって(汗)

いわゆるアドリブ
セリフや動きの部分も。

何とか終了。

…………………

これで良かったのか?
気になることはあったけれど
うなずいてくれたので良かった。


その人にはなれないけれど、
その人の体験を
再現しようとする中で
出てきた気持ち、動き、
そこから後の言動は
自分の中では自然な流れだった。

同僚から
厳しい言葉をかけられ落胆、
しかし、事情を聞いてもらえる
上司がいて、
気持ちが上向き帰宅、という流れ。
もし、落ち込んだままの気持ちなら
家に帰って優しい言動を
とれなかったかもしれない。



何にしても、
自分の中から出てきたものだった。

介護に不登校という境遇が
自分と重なっており、
それがベースにあったからかも。


また後で、
お話した方に感想を聞けた。
厳しい言葉をかけてきた同僚も
何かの事情で心に余裕がなかった
のかもしれない、と思ったのだと。
第三者として見ることで
気付くこともあるだろう。

………………

●最後に

それにしても
かなりエネルギーを使った。
他人の話に集中して耳を傾け
十分わからない中でも
最終的には自分で考えて動く。

日常では、避けて通りたい
ようなことでもある。
自分のことだけでも
結構大変だから。

けれど、
そうやって避けていることが
だんだん増えている
ような気もする。
自分だけじゃなく
世の中全体としても。


だからこそ
こういう場は必要だと思う。
ここなら、
聞こうとする人がいて
分からないことにでも
お互いが気持ちを向けて
力を合わせるという前提がある。

だから、話せるのかもしれない。

私はどちらかというと
先に様子を見てしまうタイプ。
話すことが嫌なわけではない。
けれど、話すことで場がしらけたり
周りが返答に困って
スルーされたりすると、
話さないほうが良かったと
落ち込んでしまう。


そもそも、話し辛い人は
こういう場にも
足を運び辛いのだろう。
今後、プレイバックシアターの
活かし方や課題などを
話し合ったが、
そういう問題も挙がった。

対象とする人に向けて
広く募集をしながらも、
誰か知り合いを通じて
声をかけてもらい、
一緒に来るというのもいいかな
という意見もあった。


……………………

●感想

今回のワークショップでは、
聞くことの大切を感じた。

根本的な解決に至らなくても
気持ちを受け止めてもらい
心が上向くことで
前向きな言動に繋がることはある。

それくらい、
分かってもらえると感じることは
大きな意味があると思った。


自分は常々
お互いすべて分かり合うことは
不可能だと思っている。

それぞれの考えや感覚は
大きく違うものだから。

けれど今回のように
再現したり、それを見ることで
自分と通じるものを感じ、
違う視点で見ることも
できそうな気がした。


それぞれの
生きづらい気持ちが
少しでもほぐれて
明日を迎えられるように。

簡単ではないことも感じつつ
それでもできることはあると
思えた一日だった。


プレイバッカーズの皆さん、
参加者の皆さん、
ご一緒できて良かったです。
ありがとうございました!



3/21 親子共々お世話になりました!子ども演劇ワークショップ発表会

2022-03-28 17:59:41 | 参加★舞台 映画 WS等


ツクルブタイ
子ども演劇ワークショップ発表会
3.21(月祝) 終了❗

元々11月だった発表会が
3月に変更。
三女の卒業式も3月なかば、
どちらも大詰めの時期が重なる…😅
不安もありつつの発表会でしたが、
三女、どちらも頑張ることができて
親としてもホッとしました。

前回の参加者が半数くらい。
新たな人も加わり、
更に個性的な集団となりました。

どんな人が来るんだろう…
と心配していた三女ですが、
学年が近かったり、
趣味の話(推し話)で
盛り上がる人もいて、
そういう面での楽しみも
あったようです😊

………………

年齢も幅広く個性も違う人が
多く集まる集団で、話し合い
創っていくことは
簡単ではありません。
時にはぶつかることも、
停滞することもありました。

様子を見ながら、
ファシリテーターである大人が
関わる部分もありますが、
自分たちで考え行動することを
大事にしていました。

大人の言うとおりにしてしまえば
それはそれでスムーズにいくし、
出来ばえもより良くなるかも
しれません。

そういう意味では、非効率で、
参加者が頭を悩ませることも
多かったと思います。
もちろん、大人の関わりが
これで十分、完璧ではありません。
試行錯誤の途中とも言えます。

けれど、
失敗を繰り返しながらも
少しずつ改良を重ねて
より良い方へ近づく経験は
意味のあることだと思います。

難しさの中にも
小さな成功体験ができるように、
今何ができるのか、
人や状況をよく見ていかねばと
気持ちを新たにしました。

バラバラな個性は、
時に厄介で
混乱の種でもあります(笑)。
しかしそれも活かし方次第。

思いもよらない発想が
生まれることがあるかもしれない。
そういう見方ができれば
見通しの立たない困った日常も
少しは気楽にいける気もします。

いくらでも失敗できる、
それを取り戻せる環境がある、
そんな場のひとつとして
このワークショップが
存在できたらなと思いました。

……………………

最後に。

三女も色々な役をしていましたが
演目順で主なものでは…

午前、午後メンバー
2人ずつでのあいさつ。
感想などを会話形式で話すところ。
(合同練習最初は皆カチコチだったけど3日目であんなふうになった…すご!)

色々な動物、色のダンス、

赤のダンス(火のイメージ)では
消えかけの炎の中心で
じわじわ復活するようなところ。

最後の青い鳥物語。
しあわせの象徴として
青い鳥の役を思いついたり、
衣装では
フード作って鳥の頭にしたり
ダンボールで鳥の翼を作ったり。

色々やっていました。

今回、個人的な記念写真を
撮ってなかったので
稽古期間中のものしかありません😅
ゲネを撮ってくれていた写真で
いいのがあったので
使わせてもらいました😊

長期間、
皆さまお疲れさまでした❗
親子共々お世話になりました✨

3/21 ツクルブタイ 子ども演劇ワークショップ 発表会

2022-03-24 17:23:21 | 参加★舞台 映画 WS等


ツクルブタイ
〜さいしょは、ぐっちょっぱ!?〜
子ども演劇ワークショップ発表会

3/21(月祝)
舞台での発表会が無事終わりました!
ご来場頂いた皆様ありがとうございました。

昨年8月に始まったワークショップ。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため稽古場所が臨時休館に。10月から再開となり、予定していた11月の発表会を延期。今年の3月までワークショップを続け、発表を3/21に変更しました。

保護者の方々を始め、関わって下さった方々のご理解ご協力に感謝しております。
……………

参加者は小学校1年生から6年生と幅広いメンバー。個性も考え方も違う人たちが一緒に話し合いながらお話をつくりました。衣装や小道具大道具も手作りです。

ワークショップや舞台の稽古は、午前のメンバー、午後のメンバー、それぞれに進めてきました。本番の2日前から合流して、午前と午後が入り混じった演目を通しての稽古をしました。

実際のステージでは、道具の出し入れ、衣装の着替え、舞台そでからの出入りの時にぶつからないような工夫など、直前まで試行錯誤でした。

その2日間を経て、本番の日を迎えました。

思った通りにいかないこともあったと思います。しかし幕が上がれば、どうにかして進めないといけないものです。そんな中でも、自分たちで考えて、やろうとしたこと、挑戦したこと。それが何より素晴らしかったと思います。

演劇を通しての活動でしたが、それだけではなく、日常生活に関わる部分もあったと思います。今回の活動が、それぞれのこれからに、何か良いきっかけとなることを願います。

創作サポーターとして参加してくれた中学生( 昨年は小6で参加 )お2人の存在も心強かったです。

共に活動した皆さん、協力して下さった全ての皆さん、ありがとうございました!























2/26 みんなのアーティスト・ コーディネーター養成講座 第5回講義&ワークショップ 「あなたのアートで みんながつながる!?」

2022-02-28 16:11:23 | 参加★舞台 映画 WS等


みんなのアーティスト・
コーディネーター養成講座
第5回講義&ワークショップ
「あなたのアートで
みんながつながる!?」

講師:吉野さつき さん
 (愛知大学文学部教授・
ワークショップコーディネーター)

わたなべなおこ さん
(演出家・ワークショップファシリテーター・劇団あなざーわーくす主宰・NPO法人PAVLIC理事)


日時:2月26日(土)13:00-16:00
場所:マルタス
  (丸亀市市民交流活動センター)
………………………

「アートで人と人を緩やかにつなぐ」体験、文化芸術の新たな価値を学ぶ講座でした。

5回にわたる講座も最終回。
何となくお顔を覚えた方もいて、
勿論、色々お話して
名前を教えてもらった方もいて、
そういう意味でも
実りを感じる講座でした。

初回より回を経て、
より話しやすい雰囲気になったのが
何よりだと思います。

……………………

前半★わたなべなおこさん


●講座内容を参加者同士で共有する

・グループ分け(4つ)
・これまでの講座の内容を振り返る
・思い出の共有


●講座のシーンを短い演劇で再現する
(グループごとに)

・どのシーンを取り上げるか、
 それぞれ何の役割をするか、
 どう表現するかなど話し合う

・つくったものを見てもらう


①グループ→第1回
リモートの様子、
村尾さん…多様性をうどんで表現
今尾さん…ロジックモデル
活動の結果を振り返り
改善点を次に活かす繰り返しが
社会課題の解決に近づく。
(ざっくりした言葉で)

②グループ→第2回
でたらめの自己紹介
面白いやりとり

③グループ→第3回
拍手回しの場面
アイスブレイクって何?で終わり
✻疑問をテーマに
→アイスブレイクは
氷を砕くように、緊張をほぐす、リラックス、あたためるなど…体も心もウォーミングアップ的なこと


④グループ→第4回
ホワイトボードに付箋
それぞれの問題
それぞれの考えを聞いていく場面


演技を通して振り返りができた。

心が動いたところなど
振り返ることで思い出せた。

うそを楽しむのは演劇の醍醐味。
疑問をテーマにするのは面白い。


後半★吉野さつきさん

(わたなべなおこさんとの
トークを交えながら)

演劇は、人との関わりを生む。

わたなべなおこさん
主宰の劇団〈あなざーわーくす〉
実験的な演劇をしている。
観客も参加、巻き込む手法。
セリフを渡して読んでもらったり。


芝居の成り立ちは…

最初は演じる人と観る人と
境目がなかった。
もとはフラットに
出たり入ったりするものだった。
だんだん分断がおきてくる。
作り手が壁を作った。
観客を排除してしまった。

どうやったら風通しが良くなり
交流できるか考えている。


専門性を高めて→分業化
境界を作ってしまった。

役割が固定しない
共同体のあり方を考える。
役割を渡し合いつつ
排除しないやり方を探す。
居場所が出来る。


●コーディネーターの存在

・良いこと

仕事が助かる。
アシスタント等いた場合
日程調整、お金、宿泊手配など
やることは多く幅広い。

クライアントが何を求めているのか
話し合いが必要。
その時にも居ると助かる。

慣れない地域に入る場合
コーディネーターがいると
それだけでも心理的に心強い。
間に立つ人は、
その地域に住みその地域を
知っている人だとやりやすい。


・困ることもある

コーディネーターのこだわりが
強すぎると困る。

アーティスト
↓↑ ←──ここで止まってしまう
コーディネーター
クライアント

そもそも
外部から違うものを
取り入れようと思ったのは何故か?

外部のものは、
普段とは違ったものを引き出せる隙間を生む。
そんな良さがあるのだか
コーディネーターの思いや熱意が強いあまりに、それを止めてしまうことがある。


●演劇の良さは?

他の芸術と違うところは
観る人がいて成立するもの
一人ではできない。

コミュケーションが生まれやすい。

記憶に定着しやすい。
その人の体験になる。

他者理解にもよい。
演じてみることで他者を自分に落とし込む。

(理屈でわかっても、なかなか
感覚でわからないこともあるので、
確かにそうだなと思った)


●質疑応答より

(色々なお話を交えながら
ざっくばらんな雰囲気でしたが
下に書いているのは簡単なメモ程度)

Q.
分断されてるなと感じたのは
どういうことから?

A.
演劇を観ていてつまらなく思ったことがあり。
繋がりを感じにくかった。
→今の活動に繋がる
……………………

Q.
異ジャンルアーティストの
コラボ企画
企画側として無茶振りになってないか不安。また、
これとこれを結びつけたら?と
ひらめく感性はどうしたら?

A.
それぞれの特色を知っておく。
お見合いのようなもの。
……………………

Q.
板挟みになるとは?具体的に。
(以前の講座にて、
コーディネーターの仕事内容
としての話に出ていた内容より)

A.
違うもの同士の間に挟まるのを
前提とした仕事。
それを嫌に思うのではなく
何ができるか?見つける。

主張が全く違う者同士ではない。
思いは同じ。
完全に違うわけではない。
折り合いをつける。
それぞれの〈何を大事にしたいか〉その間に入り
必要なことは何かを探る。

マニュアル化できない。
ケースバイケース。

日常でも
似たようなことはしている。
色々なことを調整している。
諦めないこと。
…………………

Q.
講師は褒め上手。
私たちは何に気をつけたら?

A.
うそは言わないよう
気をつけている。
上辺だけの言葉は伝わってしまう。

評価は、その状況によって
ポジティブなものもあれば
ネガティブなものもある。

例えば
子どもの悪ふざけなどもあるが
“ほめる”も“しかる”も
偏りすぎてはダメ。

色々な見方が大切。
何もやってないと見るか、
そこに居る存在
そのものを認めるか。
…………………………

Q.
言いにくい状況がある時どうすれば? (招いたアーティスト/地元の活動家など)

A.
出てきた不満の声、
どうしてそう思ったのか?
嫌なこと、
不安な要素は何だったのか?
理由はいくつかあるはず。


Q.
誰でも役者になれる?

A.
日本と海外の事情の違いの話

海外は…ドラマスクールなどで
専門的な教育を受けて
免許などを取得→仕事ができる

日本は垣根がない→多様なものが生まれる
フレキシブルで
線引がないところが強み

しかし問題もある。
仕事として
認められているのか?
失業保険など
補償がないことも。

ただ、
ライフワークのひとつとして
他の人のために何かする
人との関わりとして
できることもあるのではないか。

………………

演出家は、その人の特性やクセを
解像度を上げて見る。
私たちも続けていけば
解像度を上げていけるのではないか。
生活にフィードバックできる。

…………………………

▼最後に村尾さんより

●これまでのアンケートより意見を聞く

①社会課題をアートで解決に導くことについて
イメージできますか?

②「あなたののアートでみんながつながる」
イメージできますか?


▼わたなべさん、吉野さん

人と人を繋ぐことができたら、
社会課題は解決できると思う。
社会課題の多くは孤立の問題があるので。


▼その他 参加者も加わって

●文言をわかりやすくしたら伝わりやすいかも

社会課題→困ること、大変なこと

アート→表現


●声をあげられない人には

孤立させないをための場作り

身近な困りごとからだと、
きっかけとして良いかも

●芸術は…

平和な状態で、
文化芸術でより豊かに…
というのもあるが、

切実なもに直面して、
その中から出てくる
祈りのようなもの、
それを共有しようとする側面もある。

…………………………

などなど、
参加者からの発言もたくさん出て、
時間をオーバーするくらい
話し合いが盛り上がりました。

講座の中でも、
聞く、話すことは大事だとありました。

このような話し合いが
自然と活発になること、
そういう場や雰囲気を
作っていくことは大事で

それだけでも、
解決に向かう第一歩かなと
明るい気持ちになりました。

講師の方々、
参加者、関係者の皆さん、
ありがとうございました!

2/22 演劇・少林寺拳法で看る!? 介護スキルアップ講座 <実践型ワークショップ>

2022-02-25 00:23:22 | 参加★舞台 映画 WS等


丸亀市課題解決型実践事業 
─────────────
演劇・少林寺拳法で看る!?
介護スキルアップ講座
<実践型ワークショップ>

①13:30~②18:30~(※②に参加)
─────────────

日時:2022年2月22日(火)
   18:30〜20:50

会場:丸亀市保健福祉センター
  (ひまわりセンター)4階

講師:菅原直樹氏
 「老いと演劇」OiBokkeShi主宰
劇作家、演出家、俳優、介護福祉士

  永安正樹氏
(一社)SHORINJI KENPO UNITY
教育システムセクションマネージャー、少林寺拳法 准範士7段

─────────────

演劇的手法と
少林寺拳法の手法を活用して
介護の課題にアプローチしていく
講座。

演劇からは、
認知症の方の気持ちを体験しながら
演じることで相手を受け入れる
コミュケーションについて学ぶ。

少林寺拳法からは、
その技法を活用することで、
身体に負担のかかりにくい介護の
技法を学ぶ。

心と体の両面から
介護者に寄り添う内容だった。

─────────────

★前半★ 演劇

●演劇を通して意識的に動いてみる

●遊びリテーション
遊びを通して体や心をほぐす。

・シアターゲーム
演劇でも
よく取り入れられているもの。
・「将軍ゲーム」

頭のてっぺんを①
そこからつま先にかけて②〜⑥まで
体の部位の番号を決める。

将軍役の人は
好きな番号を言い、
他の人は言われた番号の部位を指差す。

だんだん早くなったり、
複数言ったり、
自分以外の人を差したり
色々なバリエーションで
難易度アップ。

・「じゃんけんゲーム」

3回勝ったら座る
3回負けたら座る


・「ブックス」

周りの4人は
おしゃべりで盛り上がる。
(例:宝くじが当たったら何をする?など)

1人、認知症の人の役。
渡された小説や漫画の中から
目についたセリフを
周りの空気を読まずに発する。

それを受けて周りの人は…

パターン1
否定する、だんだん無視する

パターン2
肯定する(いいね。〜しましょう等)

それを他の参加者にも見てもらう。
やってみた人は感想を述べる。

認知症の人の役の感想。
否定されると辛い。
無視されると
だんだん居づらくなる。

周りの人の感想。
否定するのは心苦しい。
だけど無視すると
だんだんそのまま進んでしまう。

肯定するのも難しい部分はある。
どう言えばいいのか戸惑う。
けれどトンチンカンでも
周りの人も一緒に合わせてくれたり
楽しい雰囲気だと気持ちは楽。
など。

途中、個人的に
ハッとすることがいくつかあった。

無視が一番楽かもしれない。
向き合ったり考えたり
しなくて済む。
イジメの構造もこういうところに
あるのかな。

その他、
本のセリフに「死ぬ」
というようなワードがあった。

最大級に受け入れられないワード。
簡単にいいねと言えない内容。
一瞬戸惑ってしまった。

これについては、過去の自分に
まつわる出来事が思い出され、
胸にガツンときた。
( 長くなるので最後に書く)
……………

ゲームでは
うまくできないことも起こる。
でも
うまくできないのが面白い。
そこに楽しい笑いも生まれる。

感情に寄り添う、
という言葉が印象に残った。


●中核症状と行動・心理症状(BPSD)

図を見ながら話を聞いた。

中核症状は…
記憶障害、見当識障害、
理解 判断力の低下 など。
これを治すのは難しい。

その周りにある
行動・心理症状(BPSD)は…
抑うつ、不眠、妄想、幻覚、興奮
徘徊、攻撃言動、介護への抵抗など。

これは、
関わり方によっては
改善することもあるらしい。


●今ここを楽しむ

居場所があると感じることが大事。
自分の役割がある、
否定されない、
今ここを楽しむ、

そういうことが
できるようにしたい。

─────────────

★後半★ 少林寺拳法

●護身術は弱者の武術

体格や力の強弱に左右されていては
護身術ではない。

理法、
理屈や法則
それに基づく動きがある。

●鈎手、巻小手など
実際にやっているのを見せてもらい
どういう力が働いているのか
教えてもらった。
力の強さではなく、
もともとその人に備わっている力を
引き出すという考え方。

●介護技術の実践

自然の力、
相手の力が助けてくれる。
実際の介護場面と通して
見せてもらう。
(ベッドや車椅子などを使って)

・立ち上がり介助
椅子に座った人を立ち上がらせる。
抱きかかえて持ち上げる
のではなく、
床に並行に引き寄せる。

・抱き起こし
ベッドに仰向けで寝ている人を
起こす。
ひねる状態から
元に戻る力を利用する。
介助する人も、介助される人も。

寝た状態の身体の腕や膝を
小さく畳むようにして、
そこからひねりで膝→上体と
起き上がらせる。

・車椅子への移乗
ベッドの縁に座っている人を
車椅子に座らせる方法。
鈎手、ひねりを利用して。

身体の状態、足の位置や重心など。
安定は動かない
不安定は動きやすい。

介護者は安定、
介護される人は不安定。
不安定なら少しの力で動かせる。

そんな仕組みを知れば
すごく無理をしなくても
できそうだ。

●少林寺拳法の理念

「半ばは自己の幸せを、
半ばは他人の幸せを」

自分も、相手も、共に
大事にしたい。
そのために学ぶことは
大切だと思った。

…………………

終わった後に、
実際やらせてもらった。

介助する側として
力を入れずにできたのには驚いた。
それ以上に驚いたのは、
寝た状態から起こしてもらう介助。
あっと思った瞬間には
上体が起き上がっていた。
たまに腰が痛い時、起き上がるのも
しんどさや多少の抵抗がある。

そういうものが一切感じられない!
これは衝撃!!
(ぜひ体験してほしい)

無理をしないで楽に動くというのは
気持ちの上でも大切だなと思った。

毎日のこと。ずっと続けていくなら
尚更大事なことだ。

足を置く位置で、ひねりから
簡単に向きを変える動き。
あれはダンスのターンにも
似ている。

思えば…
中学の時にやった太極拳の
あるひねりの動きが
バレーボールのサーブの時の
ひねりと、ちょっと共通するなと
感じたこともある。

何かを体得するということは
他のジャンルの何かにも
通じるのではないか。

なんとも面白いなと思った。
介護も、少林寺拳法も、
その他のことも
みんなどこかで繋がっているような
感覚になった。

……………………

ここからは
自分のことを振り返っての感想
(長文ですみません)

    ✽
ワークショップのゲームで
死ぬというような
最大級に受け入れられない
言葉を聞いた時、
どう言葉を返せばいいのか、
戸惑った。

ブックスというゲーム。
皆の会話が弾む中、
認知症の人の役は、
渡された本の中のセリフから
適当に、
空気を読まずに言葉を発する。
勿論、話題とは
トンチンカンな内容。

それに対して周りの反応。
パターン1は否定。
徐々に無視する。

パターン2は肯定。 
いいね〜しよう等。

そこで飛び出た“死ぬ”ワード。
自分は思わず
「そんなこと言わないで、云々…」と。
それに続くニュアンスは
否定ではなかったけど
肯定ともいえなかった。
そこで、
いつかの自分のことが
頭をよぎった。

鬱の状態が悪いとき、
ダメージを受けやすく
死にたい気持ちになることがある。
その切実さを訴えたら
皆そうだ、皆辛いのだ、
自分も色々我慢してることがある等々、返された。
絶句。
自だけ被害者ぶってると
思われたのか?
大げさだと思われたのか?
何にせよ、
意を決して言葉を絞り出したのに、
突き放されたような気持ちになった。

その時の自分と
ゲームの中での言葉が
少し重なって聞こえた。

しかし、だ。
死にたいという言葉のボールを
真正面からキャッチするのは
簡単ではないのかもしれない。

思わず目を背けたり、払いのけたり
ごまかしてしまったり。

今回のワークショップ中、
私にもそんな部分が
あったなと思った。

死ぬことは悪いこと。
止めなければいけないこと。
相手のためを思えば
尚更その気持ちも強くなる。

そういう心理が
働いたのではないかと。

だからといって、
いいね、死のうとは言えない。
だけど、
そうなんだ…
そういう気持ちや考えがあるんだと
受け止めるワンクッションが
あっても良かったのかなと思った。

どうしよう、
どう導こうかと必死になると、
どうしても自分の思う方向へ
誘導することを急いでしまう。

そのことで、
目の前の理解し難いものの
奥にあるものを見落としてしまう。

(別の人に、死なないでほしいと
言われたこともあるが、正直それで
自分の気持ちが楽にはならなかった。
それはあなたの気持ちでしょと
思うだけで。有り難いとは思うけど…)

そもそも、寄り添うことや
肯定の言葉かけは難しいのだろう。

自分を擁護する
わけではないけれど、
意識してやろうとしていても
思うようにはいかなかった。

ふいに直面すればもっと難しい。

それだけ、実践や練習が
必要なのかもしれない。
その場その時、
思うように体が動くように
スポーツの練習のように。
初めから楽々とできるものでは
ないのだろう。

そこまで考えると、
あの時のことに思いが至った。
皆そうだ、
辛いのだと返された言葉。
相手の真意は分からないとしても、
それほど真剣に、突き放してやろう
という気持ちではなかったのかな?と。

喉の奥にずっと刺さっていた
魚の小骨がポロッととれた気分。

死にたい、殺したい、〇〇したい。
時におぞましいほどの言動は、
昨今の事件のニュースでは
珍しくない。

誰かの気持ちに
寄り添うということは、
その奥にある切実なものに
目を向け続けるということ
なのかもしれない。

改めて、
その難しさと限界を感じる。

けれどそれと同時に、
今ここを共に楽しむという行為が
完璧な解決に至ることができない
心を救ってくれるような気もした。

そうありたい。
自分も、周りも、多くの人も。
おおいに楽しもう!!

2/21 菅原直樹氏講演会 「老いと演劇で未来を観る」

2022-02-25 00:08:35 | 参加★舞台 映画 WS等


令和3年度 
新市民会館「みんなの劇場」整備
課題解決型実践事業  
----------------------------------------------
2/21 菅原直樹氏講演会
「老いと演劇で未来を観る」
----------------------------------------------

講師:菅原直樹氏
 「老いと演劇」OiBokkeShi主宰
劇作家、演出家、俳優、介護福祉士

日時:2022 年 2月 21日(月)
   19:00〜21:00

会場:丸亀市市民交流活動センター
  (マルタス)多目的ホール1・2
---------------------------------

老いというネガティブな課題を
ポジティブに捉えることができる内容だった。

ワークショップを
体験したり見たり、
実際にありそうな場面を見ることで
色々な気付きがあった。

---------------------------------

●介護と演劇は相性がいい

・お年寄りほどいい俳優はいない
・介護者は俳優になった方がいい
       ↓
       ↓
「老いと演劇」
OiBokkeShi 演劇活動

認知症ケアに演劇的手法を活用した
「老いと演劇のワークショップ」


●「老いと演劇」OiBokkeShi

・徘徊演劇
「よみちにひはくれない」
 徘徊がテーマ
 演者も観客も
 町を移動しながらの演劇

・「BPSD:ぼくのパパはサムライだから」
  在宅介護がテーマ
  (B)ぼくの (P)パパは (S)サムライ (D)だから
  ※BPSDとは→行動心理症状
 中核症状によって引き起こされる    
 二次的症状
 妄想、怒りっぽくなる、徘徊…

・「カメラマンの変態」
 お寺や老人ホームを会場に

・「認知の巨匠」    などなど
 


●岡田忠雄さん

ワークショップに参加していた
面白いおじいさん、岡田忠雄さん。
菅原さんが出会った当時は88歳。
認知症の妻を介護中。
そんな彼と演劇をつくることに。
その後7年、作品に出演。
今年、96歳になる
OiBokkeShiの看板俳優。


年を経て、
岡田さんも介護認定を受け
できないことも増えてきた。
しかし、
好きなことをやる仲間がいると
関係性の中ではできることが増える。
95歳の今、表現欲求が絶頂!


●自分に合った役割を見つける

老いと共に
役割を奪われてしまうもの。
できないからと役割を奪うのは
逆効果。

自分に合った役割を引き受けると
生き生き輝き始める。
何かをきっかけに
やってみようとする姿が見られる。

周りの人の喜びにも繋がる。

その人のストーリーに耳を傾け 
今を把握。
その人に合ったものを見つけるのは
舞台の演出家の仕事と似ている。



●公開ワークショップ
(講演会参加者より数名がやってみる)

言い負かしてしまうと楽しくない。
受け入れる演技は重要。
そこで、
「イエスアンドゲーム」

ご飯ですよ、お風呂ですよ、
トイレですよなど、
介護の場面でよくある声かけ。

【A】介護者役→上のような言葉かけをする
【B】認知症の人役→「〇〇したい」
    トンチンカンな返事をする

そこで
【A】→「いいですね」(Yes)
  そして(and)
    「〇〇しましょう」
     (肯定的な言葉)

次に…
否定的、肯定的でやってみる

パターン1
【A】「〇〇しましょう」
【B】「☓☓する」(トンチンカンな内容)
【A】否定的な言葉をかける
【B】それに対しての反応(意固地になる)

そこで…
パターン2
【C】にバトンタッチ
【C】肯定的な言葉をかける(Yesand)
【A】と【C】のやりとり…どうなるか

やってみつつ、
それを他の参加者にも見てもらう。

パターン1では
何を言っても否定されて
嫌な気持ちに。
【A】の言うことを聞きたくない状態。

パターン2では
最初は受け止めてくれて、
色々話を聞いてもらい、和やかに。
気持ちが落ち着けば、
【C】の言うことに耳を傾け、
そのとおりにしてもいいかなという
気持ちにもなった。


普段の言動を
意識的にしてみることが大事。


●「現実」と「内的世界」

現実は〇〇だけど
相手の内的世界では△△かもしれない。

場所、時間、登場人物、そこでの問題など、食い違っている。

そこで
相手の見ている世界を想像する。

戸惑うけれど、
一旦自分の都合を置く。
相手に合った言葉かけをする。

時間が限られていたりすると、
一方的に押し付けてしまいがちだけど。



●動画視聴 テレメンタリー2018
「演じて看る ~91歳 認知症介護の日常~」

岡田忠雄さん91歳に密着。
妻の介護の日常より。

料理を作る前は
食べると言っていたのに
作った後に声かけると
食べないと言う。
自分の家なのに、
突然帰ると言って玄関で座る。


じゃあ、お腹が空いたら食べてねと
先に一人で食べる。
普段から一人分しか作らない。

家に電話したから迎えに来るよ。
それまで温かい部屋で
待っていよう。
など、声をかけていた。


・困った言動にどう対応するか
・相手が主人公の物語を演じる。
・うまくいかない時は一旦離れることも大事。
(トイレに行ってくるなど)



●介護者自身の時間も大事

介護者は、自分を犠牲にしがち。
岡田さんは昔、演劇をしていて
演劇が好き。
演劇の稽古では、自分が主人公。
好きなものに打ち込む時間がある。
そのことで
心の安定を保つことができる。
自分の時間は大切。


●今ここを共に楽しむ

歳をとると
できなくなることも増えるが、
今この瞬間を楽しむことはできる。
それが大きな希望になる。

演劇を通して
時間と場所を共有して
今ここを共に楽しむ。

今この瞬間の景色の豊かさに
気付くことが大切。

……………………

ついつい現実的な問題や時間が限られていると、自分の考えを一方的に押し付けてしまいがち。
介護の場面では、相手との食い違いが起こる。そんな時、演じることでスムーズにいくこともあるのだと気付いた。

しかし介護に限らず、人との関わりで難しいことは色々ある。演じることは、普段の言動を意識的にやってみることでもある。そういうことが、普段の生活のあらゆる場面で生かされるのではないかと思った。

今回の、介護と演劇についての内容は、社会の中の困り事を解決する、良いアイデアのひとつだと思った。
しかし、課題を抱える当事者だけが解決を考えるのではなく、文化芸術に興味のある人など、幅広い人が考えたり関わったりする、そんな機会が増えた方がいい。「新しい市民会館」は、そういうことができる場所になればなと思った。

………………………

公開ワークショップにも
参加させてもらいました。
文化芸術推進サポーターの
メンバーと一緒だったので
心強かったです!

翌日は
講演会の講師である菅原さんの
ワークショップにも参加しました。

それはまた別のレポートで!


2/18  22世紀を見る君たちへ  平田オリザ氏講演会  これからを生きるための  文化芸術と劇場のあり方とは?

2022-02-24 23:51:37 | 参加★舞台 映画 WS等


令和3年度 
新市民会館「みんなの劇場」整備
課題解決型実践事業

┌──────────────┐
 22世紀を見る君たちへ

 平田オリザ氏講演会

 これからを生きるための
 文化芸術と劇場のあり方とは?
└──────────────┘

講師:平田オリザ氏

日時:2022 年 2月 18日(金)
   19:00〜20:45

会場:ひまわりセンター4階
────────────────

昨年に続き、今年も丸亀市で
平田オリザさんの講演会。

新しい市民会館に向けて、
何を大切にしていけばよいのか
改めて考える場になった。

────────────────

●若者の人口減少

出会いの場が減ったからでは?

雇用があれば戻ってくるのか?
それだけでは戻ってこない。

広い意味での文化の
重要性を考える。

戻ってこない理由は何か?
Uターン・Jターンを
阻むものは何か?

雇用、教育、医療、文化

若者が自治体を選ぶとき
教育や文化が重要と考えられている。


●社会における芸術の役割

・芸術そのものの役割
・コミュニティ形成や維持のための役割
・社会に役立つ役割
(教育、観光、経済、福祉、医療)
例えば…海外などでは予防医療にも
   アートで人との繋がりを作る


●新しい広場が必要

経済活動の中ではムダな存在と
見られがちなものの中にも
必要なものがあった。

郊外型のショッピングモール、
安くて良いものが手に入る
ネット通販など、
利便性や経済的なことを
重視してきた結果
社会にとって必要なものを失った。

昔の床屋や銭湯、駄菓子屋のような
コミュニケーションの場がなくなり
若者の居場所が固定化、
閉塞化している。

成功の筋道は、
地方のほうが限られている。
ドロップアウトや不登校
などの問題。
選択肢の少ない地方の方が
ひきこもり率が上がる傾向にある。

失ったものの代わりに
補完するものが必要。
新しいセーフティネットとしての
新しい広場のような場所。



●大学入試改革にも影響

大学入試も変わってきている。

従来の学力試験
知識の量を量る試験だけでなく
学ぶ仲間を選ぶ試験へ。


これまでは
知識が土台として必要で、
そこから上へとピラミッド型に
積み上げるようなものと
考えられていた?

③思考力・判断力・表現力
②主体性・多様性・協働性
①基礎的・基本的な知識・技能


でも実は反対ではないか?

③基礎的・基本的な知識・技能
②思考力・判断力・表現力
①主体性・多様性・協働性

主体性・多様性・協働性が
土台になければ、という考え。


新しい学びの共同体は
「何を学ぶか?」より
「誰と学ぶか?」へ

多様な人の集まりでないと
多様な発想やディスカッションが
できない。


そういうことから
大学も多様な人を求めている。
学力を始め、性別、人種、
家庭環境…
多様な人たちでの話し合いが大事。


では
大学入試改革はどうなる?

受験準備のできない問題を
作るのが難しい。
受験指導・進路指導ができなくなる。
一、二年の受験勉強では対応できない入試。
身体的文化資本が問われる



●身体的文化資本とは?

「文化資本」という概念は
フランスの社会学者
ピエール・ブルデュー(※1)によって提唱された。

その中の、
身体化された形態の文化資本は、 例えば
センス、マナー、コミュケーション能力や美的感覚など。

身体的文化資本は
本物に触れたり
生で見たりすることで
二十歳までに体で覚える。

そうなると
体験できるかどうかという問題が。

経済格差、教育格差以上に
発見しにくいのが
文化の地域間格差。

これが広がれば
大学入試にも
影響してくるのではないか。
………………

多様性を確保しなければ
身体的文化資本が大事になる
地方が不利

行政の力が必要になる


○成功例:奈義町
自然とアートのまちづくり

出生率2.81達成

教育改革
・きめ細かい子育て支援と教育
・子ども歌舞伎
・現代美術館、図書館

人口1万人以下の自治体は
小回りがきくという利点もある。

…………

●一つのことをやり遂げた経験が
学力を後押しする

・「SES」
子どもの学力と
家庭の社会経済的背景(SES)は 
密接に結びついている
という研究がある。

(SES…家庭の所得や親の学力などに関係する)
SESが高いほど
学力が高い傾向がある。


・「非認知スキル」
学力テスト等で計れる認知できる
能力のように数値化できない。
知識や思考力を獲得するために
必要だと思われる能力全般。
集中力、忍耐心、やり遂げる力、
協調性など
広範囲にわたる。


SESが高くても低くても
非認知スキルが高ければ
学力を一定程度押し上げる
可能性があるという研究がある。

非認知スキル
例えばこんな力………

異なる意見に折り合いつけて
まとめることができる。
ほかの人と協力して何かをやりとげて嬉しかったことがある。 など
それが、
学ぶ力や学ぶ意欲
自尊感情などに繋がるのではないか。


勉強しなさい!は逆効果?

やりたくない気持ちでは進まない。
知的好奇心を刺激することが良いらしい。


面白い、美しい、悲しい…など
自分の心が動くことが
学ぶ意欲に繋がる。

そのようなことが
教育統計で分かってきたこと。


学力は学ぶ力である。
自分で学べる力。
幼稚園の頃から進めていけば
教育格差はできにくくなるかもしれない。


一番の土台、
主体性を大事にしなければ。
遊びの中で試行錯誤したり
人間関係を築いたり。

これは学校など
対面でしかできないもの。
そのために芸術教育を。
最終的に
基礎学力に繋がっていく。



●新しい広場をつくる

強固な共同体から
緩やかなネットワーク社会へ

自分の興味のあるものを通して
繋がれるように。

孤立は様々な問題を生む。

社会のリスクとコストを
減らすためにも
孤立させない、
繋がりをつくることが大事。
それが社会全体のためにもなる。

そのためにも
新しい広場をつくることが必要。


●文化による社会包摂

○成功例:八戸市の「hacchi」

小さな劇場と
ワークショップなどが出来る
小さな部屋の集合体

文化施設か商店街に貢献
経済の原理だけでは
大型商業施設に敵わない
楽しいものに誘客
来る理由があれば人は来る

小回りがきく
多様なものを用意
小さいものをたくさん

その中に興味あるものが
ひとつあれば来てくれる。

循環が生まれる公共施設


○成功例:富良野 ラベンダー畑

演劇コースの学校
農家こそクリエイティブでなければ
という親の意識(親世代の成功体験から)


文化の自己決定能力が必要
自分たちで考え選ぶことが
今後の存続にも関わってくる。
 

宮沢賢治
『農民芸術概論綱要』より

曾つてわれらの師父たちは
乏しいながら可成楽しく生きてゐた
そこには芸術も宗教もあった
いまわれらにはただ労働が 
生存があるばかりである
宗教は疲れて近代科学に置換され
然も科学は冷く暗い

──────────
■質疑応答より


アートマネジメントにおいて
届けたいところに届かないジレンマ

公教育で裾野を広げる
そこからステップアップ

社会的なシステムをつくる

行政が何をしてくれるか
市に対して何かできるか
行政を使って何をできるか
という視点


私たちが何をしたいか、
気持ちや考えを持っておくことが
必要だと思った。

自分たちだけでできない時
他から手伝ってもらうためにも
大事なことだと。

──────────

▼ピエール・ブルデュー(※1)

NHK 100分de名著 
でも放送されていた!

『ディスタンクシオン』ブルデュー


“プロデューサーAのこぼれ話”も
ぐっとくる!

1/29 みんなのアーティスト・ コーディネーター養成講座 第4回 「コーディネーターってなんだ?」

2022-02-02 17:06:49 | 参加★舞台 映画 WS等
みんなのアーティスト・
コーディネーター養成講座
第4回
「コーディネーターってなんだ?」


講師:吉野さつき さん
   (愛知大学文学部教授)

日時:1月29日(土)10:00-15:00
場所:マルタス
  (丸亀市市民交流活動センター)
………………………………

コーディネーターと
呼ばれる仕事は色々あるけれど、
文化芸術と社会課題解決など、
違う領域同士を結びつけるコーディネーター。

どうやって結びつけるのか、
なぜ結びつけると良いのか。
そもそも、
違うもの同士だから難しい。
だからこれまで少なかったけれど、
行き詰まる世の中にこそ
必要な要素がたくさんあると
思える内容だった。

*******

10:00〜12:00 前半

◉まずは自己紹介から ( 約1分間 )

名前
朝食べたもの
最近の個人的重大ニュース

名前をきっちり覚えるというより
その人の雰囲気や背景を
何となく感じられた。
勿論、文化芸術推進サポーターなど
知っているメンバーも多いけれど、
まだ深く知らない人もいるから
良かったと思う。
(個人的には、朝食、皆様々だと驚き)

◉ワークショップするとしたら?
付箋に書いて前のボードに貼る

ワークショップをするとしたら
どういう人たちと関わりたい?
1人2枚 ( 2種類 )
ホワイトボードに貼る

次に、
それを実現するために
難しいことは何か。
やっているけど難しいことなど。
先に貼ったものに続けて貼る。
……………

それぞれの仕事や活動の中で
気になっていること、
また、
直接ではないけれど
想像や妄想し気になることから
色々な人、活動の課題など
あがっていた。

例えば…

子育て中( 未就学児 )の親子
高校生( 若者 )、小学生など児童
40代以上( いわゆる中高年?)
現役世代( 仕事で忙しい人 )
高齢の人
成人の子と親
退職後の人

普段体を動かすことが少ない人
文化芸術活動をしている人
文化芸術に親しみのある人
文化芸術から遠い分野の人
ネガティブorポジティブな人
外国人
進路に悩む若者
演劇を志す人
環境問題を考える人
孤立しがちな人   など

財源の問題
現場で何を大切にするのか
必要としているところに届けるには?
親しみやすいものを
入口にすると良い
違う分野でも、
結びつけられるものがあるかもしれない
他人の力も借りると良い
新規開拓、アプローチの仕方は?
どう人を集めるか?
など。

それぞれの悩みを見ていきながら、
それをどう捉えるか
どんな対応ができるか
吉野さんの考えも交えて。

たっぷり午前中いっぱい
それぞれの話を聞いていった。

対象と考えている人は色々。
しかし現実に
活動を阻む様々な問題がある。
様々だけど
似ている部分もある。
より深く聞いてみたいこともある。

というところでお昼休憩。
それぞれ昼食後に
聞いてみたいことを考えつつ。

…………………

12:00〜15:00 後半

◉話を聞いてみたい人たちとグループに

午前に挙がった内容から
更に話を聞きたい人同士集まり
3グループ(6人ずつくらい)で話す。

新しく活動を始めようと
プレゼンしてもなかなか
受け入れてもらえない悩み多数。

自分の目指してるものと
相手の求めるもの
どうすり合わすかという話に。
その例など。

…………

■ 吉野さんの講演
パワーポイントや映像を使ってのお話

◉コーディネーターとは何か?

繋がりをつくる?調整する?
話を聞いて繋がりを持てるような
きっかけを作る存在。

一人ではできない。
この人に話を聞いてみたら?
直接関係はないけど知り合いにいる
きっかけのタネをまく存在。

困った時、課題があるときに必要。

うまくいかないこともある。
何故うまくいかない?
問いをたてる。

◉芸術文化とそれ以外の領域をつなぐ

 障害者による芸術活動の例
 ほの国とよはし芸術劇場プラット
 「障がいのある人と共に創る演劇のワークショップ」2018年
 『テンペスト』をもとにした舞台

グレイアイ・シアター・カンパニー

ジェニー・シーレイ
(2012年ロンドン・パラリンピック開会式の共同ディレクターを努めた)
彼女の言葉より
「アクセシビリティ」の本質的な意味
一般的には
アクセスのしやすさだけど…
物理的なことだけでなく
例えば深く知ること、
私たちの姿勢。

違いがあっても演劇はできる。
共同することで関係性が変わる。
同じ場で一緒につくることで
生まれるものがある。
「障害」への視点も変わっていく。

◉福祉か芸術か?

それぞれ考えの違いから
問題にぶつかる。
接点を見つけて折り合いをつける。

アーティスト側、受け入れ側、
両者が話し合い納得することが
必要。

最初から全部受け入れられる
わけではない。
お互いにそれを知ってからの
話し合い。


◉ポイント!

たくさん聞く、調べる、話す
ことが大事

どの領域でも同じ

聞く……相手との信頼関係
調べる……現状、課題、実績、大事にしてること
話す……見つけた接点をもとに提案するだけでなく、目的を共有する
両方の側のそれらを知ることが大事

◉異なる領域を繋ぐ

異なる視点に気づくことは
表現の可能性が広がり
自分の活動へのフィードバックにもなる

◉映像

課題はあってもできることはある
その例として…

●「老人ホームRemix」
ドキュメンタリー・オペラ “復興タンゴ”
[ 資料リスト 6 より]
コントロールではなく
そうじゃないもなのを
見直さなくては。

違うジャンルの人が一緒につくる
野村誠 ( 音楽家/ピアニスト )
砂連尾 理 ( ダンサー/振付家 )
上田謙太郎 ( 映像作家 )
杉本 文 ( 写真家 )

それぞれ違う発見→刺激になる

●「門限ズ」クロスジャンルバンド
[資料リスト 7 より]
野村誠 ( ミュージシャン )
遠田誠 ( ダンサー )
倉品淳子 ( 俳優 )
吉野さつき ( アーツマネージャー )

普段は横の繋がりがない分野
一緒に何かすることで繋がりができた

◉板挟みになる

違うジャンル同士を繋げるためには
それぞれの間で板挟みになることがある。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
社会には色々な境界がある。
そこを越える必要がある。
多様性、社会包摂は簡単じゃない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

境界を【可視化】→越えていく

◉動画を見る

「RECONNECT 」

(❣️ブラウザで開くと日本語表示可)
[資料リスト 11より]

RECONNECT、
繋ぎなおすという意味。
コロナ禍を受けて動画が作られた。
見た人が、
見ながら参加できる要素がある。
イントロダクションの動画があり、
そこから様々な動画がある。
そこから更に対面へと繋がるように。

「Arts on Call」
(❣️ブラウザで開くと日本語表示可)
[資料リスト 12 より]

訪問型の面白い演劇
老人ホームの外で演じ、
窓越しに見てもらうもの。

◉最後に

出会った人たちと
ネットワークを作り
新しい在り方を考えていく。

「こうでなくてはいけない」よりも
「こんなこともあっていいんじゃない?」

その上で、
参加者の心身の安全、
色々な物事の折り合い
誰のための、
何のためを共有しながら

色々な境界を越えていく。

*******

◉質疑応答より いくつか

対話は言葉だけでなく
クリエイティブな
想像的なコミュケーションでの
対話も

一人で抱えこまない
ぐちを言える相手を持つ

うまくいかなくて当たり前
接点を見つける作業を面白く思うこと

段階を踏む

ムリにやらない
現場でそんな状況になった場合

そうできるように
やる前に相談しておく

何のためにしようとしているのかを
共有しておく
そうすれば
現場でどうすればよいか対応できる

答えはひとつではない

助成金など財源の問題がある
公助が必要

他の分野との融合も必要

共同していく人として
何ができるか投げていく

それぞれの言葉で語れるように

お金の問題は
すぐには進まないかもしれない

提言を作って上げてもいいのでは?
そこに向かって少しずつ進む

**********

◉別紙 資料リスト

いただいた紙のリストを書いてみた。上の内容に当てはまるものがあるので通し番号をふってみた。

(❣️英語のサイトも、ブラウザで開くと日本語表示できます)

○書籍

1.『生きるための試行 エイブル・アートの実験』
2.『舞台上の障害者 境界から生まれる表現』
長津結一郎 九州大学出版会
3.『アートマネジメントと社会包摂』
九州大学ソーシャルアートラボ 水曜社

○報告書等

4.「障がい者による舞台芸術に関するケーススタディ報告書」
 日本パラリンピックサポートセンター/東京藝術大学 2017年


5.ほの国とよはし芸術劇場プラット
ファシリテーター養成講座報告書
「だれもとりこぼされない場が成り立つためにファシリテーターに求められる在り方・関わり方は、ワークショップだけじゃなく、まちでの暮らしにもプラスのようだった。」


○webサイト、動画など
[ 6 ]「老人ホーム Remix」


[ 7 ]「門限ズ」

8.「鳥取銀河鉄道祭」
 9.「ゲキジョウ実験!!!銀河鉄道の夜→」



参考例

10. 訪問型公演「ファミリーシアター」



[11] ジェーン・ベントリーとスコティッシュ・チェンバー・オーケストラ
ジェーンのHP 
「RECONNECT」


[12] ヒュー・ナンキヴェルの活動から

「Arts on Call」

▼自分の追加メモ
「Arts on Call」を行っている
Dance in Devon の
Facebookアカウント

*********

◉感想

違うもの同士を繋ぐのは難しい。
時に、板挟みになる。
けれど繋ぐことに意味はあって、
それぞれの接点を見つけるための
手がかりは何かと考えさせられた。

身近なことを想像していた。
コーディネーターの仕事以外にも
板挟みになる人はいそうだと。

例えば家庭の主婦。

最近ラインで主婦の人と
やり取りしたことを思い出した。

たった一人の声だけど、
その人一人だけの問題
とも思えなかった。

何と何の間で
板挟みになっているのか。

生活の中で生まれる
ありとあらゆる細々とした用事。
そして、子どもをはじめとして
家族それぞれの補助を一手に担う。
その数の多さゆえ
両立が難しいものもあり、
それらの間で板挟みになる。
また、
自分の個人的用事があるとして
その間での板挟みもある。
ひとつのことに
没頭することはほとんどなく、
常に同時進行の複数掛け持ち。
常にそんな思考状態のため
気分が晴れないことも多い。

要はそんなことで、
お互いの話の共通点だった。

考えてみると、
大なり小なりそんな人は
結構いるのではないかと思った。
超絶器用な人か、
我関せずな人以外は。

どんなに理不尽だ!と
現状に怒ってみても
違う領域にいる人にとっては
ピンとこないのかもしれない。

相手の求めるものを
探ることが必要。
それは決して全面的に
相手側を優先することではない。
接点を見つけ、折り合う点を
見つけるために必要な作業。

ひいては自分のためでもある。
そこそこウィンウィンでなければ
ずっと続けていられない。

そのためのスキル。
今回の講座の内容、
家庭生活にも
十分役立つ内容ではないか!
と思った。

もともとデキる人なら必要ない。
デキない自分だからこそ
必要なのだ。

お金を稼ぐことに
直結しないかもしれないが、
長い目でみれば
何らかの利益になるはず。

お金は稼いでいないけど
一介の主婦でも胸はって
講座などに出向いて学んで
いいじゃないか!

そんなこんなを含めて
彼女に返事しようと
思った次第である。

やろうと思うことを阻むものは
色々な場所にある。
誰の目にもとまらない場所で
じっと潜んでいる人の浅い息遣いが
いつか外での
深呼吸に変わるように。

自分も含めて
出来ることを探したいと思った。

12/13 文化振興講演会& サポーター養成講座  第5回 組織づくり講座 「公共施設での市民活動」

2021-12-31 23:40:52 | 参加★舞台 映画 WS等
文化振興講演会&
サポーター養成講座 

第5回
組織づくり講座
「公共施設での市民活動」

日程:12/13(月) 18:30〜21:00
場所:マルタス(丸亀市市民交流活動センター)

講師:井上優 氏
(特定非営利活動法人 i さいと 代表理事)

………………………

文化施設やイベント等での市民参加。
企画や運営にも市民の参加が
なされていることも。
ホールや劇場は、
コンサートや演劇などの
発表の場となることも多い。
そんな市民参加の場として、
公共施設の活用について考えていった。

*******

ただ鑑賞するだけでなく
地域の文化・芸術活動の発表の場に

文化施設の役割は…
伝統文化の継承
新しい文化の創造など


地域には色々な問題が…
地方都市の画一化
経済重視への偏り
コミュニティの崩壊など

それを改革
改善するものとして
文化施設が位置付けられている


■公共文化施設の機能・役割

①文化権の保証・継承
②文化・芸術の振興
③地域コミュニティの拠点
④経済的貢献



■アウトリーチ活動

芸術を
限られた一部の人々のものから
広く地域や住民に広めるための
芸術普及活動

しかし、
施設スタッフだけではできない

様々な分野やコミュニティと連携が必要


■アウトリーチ活動の展開

多様な主体が集まった方が良い。
行き詰まっているなら
違う方向性で考えてみるのもいいのでは


■社会包摂

社会包摂も施設スタッフだけではできない

様々な分野やコミュニティと連携



■まずは考え・やってみること

枠を外そう
視点をずらそう
自分事で考えよう


自分の思うこと
相手の思うこと違う

自分と相手をすり合わせる


********

■例をもとに考えてみよう
(関係者に話を聞いてみる)

「うちわに描こう絵画展」

現状や将来をどう考えているか?

なぜ宮崎コーナーがてきた?

主催者の思惑とどう合致したのか?


「○△□の座」

現状や将来…

なぜ異文化と交流した?

なせできた?
知っている人がいた
これまでの繋がり、人間関係があった


「古の響きと出逢いコンサート」宮崎

なぜできた?

何が大変だった?

複数ミュージシャンのスケジュール調整
単なる調整だけではなく
ホスピタリティも大切

また来たいという気持ち
その地域に魅力を感じてほしい


*******

■ 思いを形に!
(実現させるために必要なことは?)

・声なき声をすくいあげる

・できることをやる
難しいことではなく
できることから

・ヘルプ・ミー
助けを求めることは大事

・役割分担を明確に
相手と自分は考え方が違う
すり合わせをして
役割をはっきりさせる

・機会を担える人の育成
人材育成部門など
ケーススタディを通して育てる


楽しさを大切に
行政も民間も!


■ 何をしたい+何ができる

・目的を明確にする
(何のためにするのか)

・前向きに考える

・個人orグループ
グループの方が続きやすい

・手段を練る

・計画は詳細に


********


新しいホールには入口がたくさんある

色々な入口
色々な取り組み方
色々な人が集う可能性
色々な人が参加できる

今までのやり方で考えるのは無理がある
だから枠を外して考える

新しくなるホール、
チャンスとして
どう活用するのか考えていこう!

******

印象に残ったのは…

思いを形に…と
デザインするということです。


11日の講座の中でも出ていた、
ソーシャルビジネス、
社会課題の解決を目指して行うビジネス。

事業を通じて
地域や社会をデザインする、

そんなことを思い出しました。


思いは目に見えないもので、
それを形にするには
どうしたらいいのかと。

誰のどんな思い、
例えば
たぶん普通は無理なこと…
でも本当はしたいな…
できたらどんなに嬉しいだろう…

そんな思いを
実現するための形でありたいです。

そうでなければ
見た目が素晴らしくても
思いを実現することは
できません。

デザインは
そんな切実な思いを捉える
過程も含まれているような気がします。

そこを見落とさないように
大事にしたいと思いました。


なかなか動きの遅い自分ですが、
それはそれとして(笑)
色々なタイプの人と
力を活かし合えれば、
それこそ
様々な分野やコミュニティと
連携できれば
道も開けると思います。


まずは、
これまで築かれてきた
顔の見える関係を大切に、
できることからやりたいです!


==============

今年度の講座はここまで。
あとは年が明けて、
1月と2月に
文化芸術推進サポーターの関わる
文化イベントが控えています。

皆さんよろしくお願いします!

Twitter