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Kei's Yoga

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ストレッチとヨガの違いとは?

2011-09-18 20:57:41 | ヨガなお話
ストレッチとヨガってどう違うの?

…ってシンプルな疑問だと思います。
ちなみに、私はどちらも大好きですよー(笑。
ストレッチだけでも、時間があれば軽く2時間とかしちゃいますwww

私の場合は個人的に身体に爆弾をいくつか抱えているので
ストレッチを集中して行うときと
ヨガを使い分けていたりします。
どっちも欠かせないですねぇ。

しかし、両者の違いはレキ然です。
まず大きく異なるのはその目的にあると思います。

ストレッチはスポーツの前後に
筋疲労を効率的にやわらげたり、
運動能力をアップさせるために行います。


筋肉というのは、細い繊維でできています。
その一本一本の繊維が束になった状態を通常は「筋肉」という言葉で表現します。


運動をすると、筋肉に乳酸という疲労物質がたまります。
そうすると、酸素を含んだ血液が循環しずらくなってしまうのです。
つまり疲労した筋肉は、酸欠状態にあるのですよー。
放っておくと、どんどん固く、柔軟性を失っていきます。
で、ストレッチをかけることで
再び酸素を含む血液を流してあげることが出来るというわけ。
それにより乳酸を排出しやすくなります。


筋繊維はちょっとした運動をすると
微細に壊れるのです。切れるといっても良いかな。
そうした筋繊維に生じた傷を修復するときに
新たな筋繊維がそこに生まれます。
負荷が筋肉を強くするわけです。
生じた筋肉の緊張は適度な屈伸運動をかけることで
その緊張が緩和されます。
筋疲労が改善出来れば、運動能力もアップしますよね^^


さて、ヨガの場合はどうでしょう。
ヨガもすごーくストレッチされますよね、身体的には。
ところが、大きく異なる点は
やはりその動きの根底、
動きの基盤に深い呼吸があるということです。


ヨガという言葉には「結びつける」「くびきをかける」という意味があります。
一体何を結びつけるのか?
それは、身体と心を結びつける…と解釈して良いでしょう。
ヨガの目的はそこにあります。
ヨガとはバラバラになっている自分を「ひとつ」に結びつける手段なのです。


深い呼吸とアサナ(ポーズ)がぴったりと融合した練習が出来たときは
その練習後、心が凪いだ海のようにしっとりと落ち着きます。
この感覚は、普段の日常ではなかなか得られないものです。
難しいことは、おいといて
それは、山や海の自然に触れて、思わず深呼吸したあとの感覚にとても似ています。
深呼吸をすると、気持ちがすーっと落ち着くのは
自律神経が安定するからなのですが
それだけでもないのです。


呼吸とひとくちに言っていますが
ヨガにおいては、それは単なる肺でのガス交換を指してはいません。
ヨガでは、呼吸とともにプラーナ(気)を大量に取り入れ
身体中に流して行くと考えます。
ヨガではさまざまなアサナ(ポーズ)をしますが
すべての動きの基は呼吸にあり
ポーズをとることによって、全身のすみずみにまでこのプラーナを流すことが出来るのです。
そうした状態を作ってやっと瞑想に入れるわけですね。
ちなみに、呼吸法は、古典的なヨガにおいては
アサナのその次に習得するものとされています。
身体の鍛錬なくして、呼吸法には行けないということです。


もうちょっと突っ込んだ言い方をすると、
ヨガ(…においてのアサナ(ポーズ)の練習)というのは、蓮華座を組み、瞑想にいたるまでの手段であると言えるでしょう。
ここにストレッチとの大きな違いがあるのではないでしょうか。