腹の痛みもようやく癒えた。
でも反動でおもいっきり食欲がわいてしかたがない。
毎食、どんぶり飯を2杯たいらげているのに、食べてもたべてもお腹がすくのはなぜだ。
こないだ黒いTシャツを着ているときにふと鏡を見たら、収監前のホリエモンがいた。
腹が、鱈のようにふくらんでいる。
これってもしかして、寄生虫?
こないだのタイ散歩では昆虫やら豚の血やら怪しいものばかりたべていたからしかたないかなぁ。。
いや、仕方ないわけがない。ないけど散歩の途中で買い食いするのはたまらなく楽しくてやめられなかったのだよ。
数週間前、酒豪M氏とバンコクをプラプラと散歩していたときのこと。
例によってぶらり途中下車の旅にでも行ってみようということになり、タイ国営鉄道の駅へ向かいました。
次の列車までのあいだ、なにげなく入った駅前の定食屋で、頼んでもいないのに勝手にでてきたのが豚の血スープと豚足ライスだったのです。
ほれ喰えこのやろうってかんじで、ドンって出てきた。
まぁ、メニューがこの二つだけだったからしかたない。
なんか得体のしれない臓物とか入ってる
てびちライスは沖縄でもウケそう
豚の血はぷりぷりして美味かったです。こんにゃくとグミの中間みたいなかんじで、こってりしたテビチライスによくあいますね。
とりあえず、ムアンサムットソンクラーンという舌がひんまがりそうな名前の終着駅までの切符を買い、ディーゼルの各駅列車に乗り込む。
沖縄縦断くらいの距離で120円とは安いもんだ。
車内は老夫婦と子供くらいしか乗っていない。
便所の前のくさい座席に陣取り、出発進行。
メコンウイスキーをむりやり飲んで車内にたちこめる小便臭をごまかそうとするが、気温もアルコールも40度以上なのでかえって目にしみることになる。
ウイスキーといっても焼酎をカラメルで着色しただけのシロモノ
ねっとりとした風を浴びながら車窓をながめていると、突然隣の老婦人が窓から手を伸ばして線路ぎわの草にハイタッチをしはじめた。
バシッ、バシッ、バシッ・・まったく子供みたいな老人だな。
だがよく見るとどうも何かの実を摘んでいるようなのだ。
M氏と俺が呆然としながらご婦人を見ていたら、「何だ?」ってな表情で睨まれた。
慌てて目をそらし、そそくさとウイスキーを注ぎあっていると、婦人が採った実を一握り差し出してくれた。
うらやみの視線と勘違いされたのだろうか。
わあ~い、おつまみだー。子供とか言ってすみませーん。
・・・う、ゲロ渋。たばかったな、くそばばあ
渋すぎる実を婦人に気づかれぬようぽとりぽとりと車窓から打ち捨てているうちに終点駅へ到着。
ホームが露天商で埋め尽くされている。
駅というより、こりゃ市場だ。
生魚や乾物が並ぶ築地魚市場に列車がむりやりつっこんだ感じ。
ホームでエビが買えます
そんなこんなで、おじさんふたりは名も知らぬ駅で、訳もわからぬままナンプラーやら干物やらを購入し、2時間ばかり河に群れるナマズをぼーっと眺めつつ、だらだらと無駄な一日を過ごしたのでした。
中年男ふたりがうつろな目でナマズを眺めている図というのも、かなりまぬけですが。
地元民にいわせるとナマズは「サーモンみたいでまずいよ」とのことです。
「タイでは鮭の評価は低い」というのが今回の旅の収穫です。
露天で食べたらホントに脂臭くて不味かった
生は危険なので干しエビを買いました
なにもナマズを眺めるためにタイに行ったわけではないので、ちゃんとお寺で修行もしてまいりました。
タイ式マッサージの総本山のお寺で、ひたすら皆様の平和と健康を祈り続けておりましたよ。
ギャル系は煩悩が増すので修行の邪魔!入山禁止!(だけどちょっと好き)