午後の時間暇なときに好きな音楽でもと・・・・・・早速アンプを灯す・・・最近は音の情報も早く色んな情報が乱れ飛ぶ中で・・・ア・レが良いのかコレが良いのかを考えます。
昨日も音楽マニアと話す事があり、最近少し凝り過ぎのブログと言われてしまった(笑)でも彼は製作好きの方なので作り物を相談しますと的確に答えて頂けます。
筆者がよく聞く曲にセザール・フランクがあります。
このソナタはピアノとヴァイオリンの音楽的内容が対等であり、ピアノはヴァイオリンの伴奏ではなく、ヴァイオリンも単なる独奏楽器ではなく、ピアノとヴァイオリンの二重奏曲と呼ぶべき大曲である。
今まで有名な演奏者が演奏して来ましたが、今回知っている演奏者を上げて見ました。
フランクは同郷の後輩であるヴァイオリニスト、ウジェーヌ・イザイに結婚祝いとして作曲され献呈されたとされています。
古今東西のヴァイオリン・ソナタで最高の名曲は?そう問われれば、ベートーベンの9番(クロイツェル)、ブラームスの3番に横目を使いながらも、そして、セザール・フランクのイ長調と答えることになりますね。
特にジャック・ティボ(vn)とアルフレッド・コルトー(pf)。パブロ・カザルス(vc)と音楽史上に燦然と輝く三重奏団を組んでいたおふたりです。パリのエスプリといいますか、優雅な響きですね。
フランクバイオリンソナタ/ コルトー&ティボー
勿論五味康祐氏もオーディオ巡礼の中で(フランクのソナタは、言う迄もなく名曲である。LP初期のころ、 フランチェスカッティとカサドジュのこのイ長調のソナタを聴きに、神保町の名曲喫茶へよく私は行った。 昭和二十七年の秋だった。当時はLPといえば米盤しかなく、たしか神田のレコード店で一枚三千二百円だったとおもう。)
勿論フランチェスカッティとカサドジュ勿論も良いがやはり音楽の品格はコルトー&ティボー であろう、今まさにiTunesではSP再生の針音,スクラッチ・ノイズもなくかなり良い音で我々に聴かせてくれるまさに文明の利器である。
次にダビッド・オイストラフとスビャトスラフ・リヒテルによるメロディア盤
Franck / Oistrakh / Richter, 1968, Moscow: Sonata in A major for Violin and Piano, Complete, Indexed
オイストラフ/リヒテル盤に唯一対抗するのがアルトゥール・グリュミオー/ジョルジ・セボック盤です。
ピアノのインパクトはリヒテルに劣りますがフランス的な軽さと香気はこちらの方があります。この曲本来の姿はこちらが近いでしょう。
Grumiaux, Sebok - Faure, Franck - Violin Sonatas.wmv
確かにアルトゥール・グリュミオー確かにの音色は美しいでも筆者はただ美しいだけと思えてなりません。
この豊麗なヴィヴラートを伴った魅惑は妙な例えですがあたかも全部をG線で弾いているような感じがします。
この奏法はヨアヒム、イザイ、ティボー、エネスコ、ヌヴー、グリュミオー、フェラス、ボベスコとつらなるフランコ・ベルギー派というのですが、このソナタにはこの奏法がふさわしいと感じます。
クリスティアン・ツィマーマン(pf) とカヤ・ダンチョフスカ(vn)。けれんみのない演奏で飽きません。いつ聴いてもこころ安らぎます。
Krystian Zimerman - Kaja Danczowska: Franck violin sonata 1st movement
ルノー・カピュソン(Renaud Capuçon)vnとカティア・ブニアティシヴィリ(Khatia Buniatishvili)pf。むかしの名匠ばかりではと思い、いまどきの人気演奏家を。 画質も音質もキレイだし、はじめての方にはコレをお勧めしておきます。
いやあ巧いね、それに色っぽいね女性です 容姿もインパクト抜群だけど、
演奏もこれまたすごい彼女の名は、カティア・ブニアティシヴィリ
Franck Violin Sonata in A Major: Renaud Capuçon & Khatia Buniatishvili
若かりしころのチョン・キョンファ(vn)。(pf)はアンソニー・ゴールドストーンという人。まさに「針の穴に糸を通す」という形容が相応しい、カミソリみたいに鋭利な演奏ですね。
Kyung Wha Chung plays Franck violin sonata (Mov 4)
最後にご紹介するのは、伝説のpfローザ・タマルキナとマリーナ・コソルポワvn。 これにはちょっとびっくりしました。
いままでに聴いた「フランクのソナタ」の概念がふっ飛びそうな、 粗削りだけどスリリングな演奏です。
これを聴いてもらいたいがために、ブログアップしたくらいです。なんだろう、この生々しさは。第二楽章の激しさは他に類を見ません。
Franck Sonata for Violin and Piano in A - Kozolupova, Tamarkina
ローザ・タマルキナ(Rosa Tamarkina 1920~1950年)の遺した録音を再聴しました。
ローザ・タマルキナは旧ソ連ウクライナ共和国の生まれのピアニストで、1937年、17歳の時に第三回ショパン・コンクールで2位となり、第二次世界大戦中にエミール・ギレリス(Emil Gilels、1916~1985年)と結婚するも、戦後、癌を患い、30歳の若さで亡くなった、夭折のピアニストです。
26歳で癌を患い、化学療法など治療を受けながらの演奏活動・・・ 30歳で命が終わるということ・・・彼女に関しては余り記事もなく筆者も是非CD購入しなければと思う一枚です。