伝統ある英国の10吋ユニットで聴く、音楽の父のJ.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

二匹目の泥鰌になるのか?ヴィオラ版「バッハの無伴奏」で試聴、PSVANE 貴族之声 300B (70mA, Cossor 銀色脚座)の考察。

2019年10月09日 | 真空管アンプ・オーディオ

300Bファンは大変大勢いらっしゃると思う、皆さん出来れば本物のWEで聴きたいと思うがしかしWE社でも製造は行ってないので、代替品で聴く方も多いと思う、勿論筆者もその一人だが先日購入した梱包箱が大理石風にリニューアルされた改良ロット品。

PSVANE 貴族之声 300B マッチドペア(黒袴)を購入しエージングも進み以前購入のPSVANE 貴族之声 300B(白袴)と比べ随分同一メーカーでも音質の傾向同じだが、黒袴の音が良い。
エージングが進むに連れ、今回購入品が生々しく聴こえ300Bの直熱管のポテンシャルの高さを味わえた。

今回PSVANEを扱っている、キャッチフレーズが気にる・・・・・・・・・・

[Shadow Oasis] PSVANE 貴族之声 300B マッチドペア 2本1組 正規工場産 真空管 (70mA, Cossor 銀色脚座)今回購入のCossor300Bである、表示面に大きめのCossorのロゴが目立つ。


Cossorとは・・・・・・
アルフレッド・チャールズ・コッサー(1861-1922)は、1890年頃にクラーケンウェル(ロンドン)に小さな科学ガラス製品事業を設立しました。
アルフレッド・コッサーは職人であり、彼の事業はクルークス管やX線管などの専門機器を製造しました。 

1902年、ブラウンのブラウン管の最初の英国の例が彼らによって作られました。そのCossor社のような感じの球とメーカーは称しているようです。

本品は英国Cossor社の古典球レプリカで、古典球のほんのり甘いコクと、現代技術によるキレとの両方の特徴を併せ持った孤高の商品です、とある。もちろん音質や信頼性への評価は高く、メッシュプレートと独特のブルーガラスもそれらのプレミアム感を演出しています。

パッケージも以前と違いペアー商品のような梱包も購買意欲をそそる、価格は以前購入のPSVANE 貴族之声 300Bよりかなり高額だが、それが事実なら英国の音の匂いを味わいたく購入を決めた。最近消費税は10%に値上がりしたが、ネット上にはヤフオク、価格の安価なAmazonで購入してみる。

配送費用込で価格は税込み約3万円也であった。

こうなると筆者も相当のおバカぶりを発揮する。見た目もとても綺麗、しかも音質は興味津々である。以前も仕入れ先の本人様より連絡あり、WE300Bと比べるとさすがWE300Bには敵わないそうです、とのコメントを頂く、まとこに親切な方で信用できます。


注文して3日程度にてCossor300Bが到着する、試聴が楽しみです。

目立つ赤ベタ白抜きのCossorが明記された小箱は硬く中はクッション材が入り意外と頑丈な箱に入って想像以上頑丈は梱包も意外と丁重である、



頭の部分は前回のPSVANE 貴族之声 300B(黒袴)と同様です。
よく見るとWEの作りによく似た、釣り竿型のようである。

基本は筆者所有のIILZ in Cabinet(Cheapening)をARU付きのGOODMANS AXIOM 80の箱に移植して聴いているが、このスピーカーがより良く聴ければ良いのである。


本体も勿論、足部分は金メッキで施してあり実に丁重な作りを物語る。前回のPSVANE 貴族之声 300B マッチドペア(黒袴)の足部分より綺麗な感じです。良く見るとElrog300Bの作り方に似ている。丁寧な作りに共感を覚える。

このような少し違った300Bを見て思うはビジュアルの綺麗さもある程度の満足感はある。


データーも丁寧に明記され、このような梱包で届くと音まで期待してしまう。でもいくらデーター状優れていても実際聴くと、唖然として違う音が感じるデーターだけの情報なら石のアンプが優れていることは承知のうえです。
その辺りは趣味の世界だ。

例えば300Bも本家のWE、高槻、Elrog(ドイツ製)等構造は同じだが音は違うであろう



今気になるのはElrog300BがST管の形でなく普通の形の音が気になりますが価格は相当高額ですが、現行の球ですので、何時でも入手できる点は良い。

勿論WEのオリジナルは大変良いと思うが、復刻版のWE入手もままならずの程度の状況でアウトである。

復刻版のWE製作の噂は聞くが状況は全くわからないのが現状である。そのため現行メーカーの球は消費者に取っては誠に有り難い。
簡単に入手できる製品が良いと思う。

今思うは、PSVANEでもある程度「らしさ」があれば満足してしまう・・・・
下写真は動作中の写真で、見た目にはこのように見える、少しアンダー気味で撮るとそれなりにアンテーク感が漂いいい感じに撮れた、シャター速度1/30で遅く久しぶりに三脚を使って撮影してみた。



早速新しいPSVANE 貴族之声 Cossor300BをSV-501SEに装着します。

前段管は定評のあるプリ管は6BM8 松下電器(ナショナル)で聴く、6BM8のペアー管の東芝製と比べるが松下製の音が澄んでいる。

ある程度の電源を入れエージングを試み、Cossor300Bを早速視聴する、聴き始め感じたことは、全体的におとなしめの音がする・・・当初の感想だ!


音源は今井信子(ヴィオラ奏者)日本ではカザルスホールの音楽アドヴァイザーを務めたほか、<カザルスホール・アンサンブル>、<ヴィオラスペース>などの企画・演奏に携わる。


バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲)を試聴する、実はこの曲は見事なバッハの音楽世界だが、原曲よりオクターヴ高い音なので、幾分あかるくかろやかな印象を残す。

特に音質チェックには最適でこれが上手く鳴れば弦楽器の響きが想像できる、明るく爽やかな透明感溢れるヴィオラ演奏が好きです。けっして表面的な軽量級の演奏ではありません。

聞き手のどんなシチュエーションでも構えることなく自然に聞き始められ、聴いているうちに曲の素晴らしい世界に浸ることができるでしょう。

今井信子は高音に美しい響きがあり思わず聴き惚れてしまう。


同じくヴィオラ奏者にリリアン・フックス(Lillian Fuchs)は有名なジョセフ・フックスの妹であり、のヴィオラ版「無伴奏」も良い、特にけっこう太い音のビオラで好きです。

バッハ:無伴奏チェロ組曲〔ヴィオラ編曲版〕(全曲)
 リリアン・フックス(Va)
 録音:1952~1954年(モノラル)

テンポを自由に変えたり、ポルタメントをきかせたり、激しいアタックで弾いたりが気になるのですが、


それ以上に表現しようとするものが伝わってくる深い演奏だが何せ録音が古く音質は劣るがヴィオラで演奏する先鞭をつけたことで知られ、これは彼女の代表的な録音として有名なもの。

でもじっくり味わうとリリアン・フックスの線の太さの豊かさが魅力で味わいがある。

このような音は真空管でしか味わえない倍音の美しさなんであろう。この音がすぐ消える感じに聴こえるユニットは流石TANNOY独特の味であろう、音の散り際のよさは一掃美しい音が印象付けられるようだ。


エージングも余り進んで無いが、今後このPSVANE 貴族之声Cossor300Bの変化が楽しみである。

JAZZ系統も良いが、特にクラッシックには向いているような感じがする。

何となくおとなしい感じはする匂いがり、今後ヴォーガルもじっくり聴いて見ます。



本物のWE300Bは店頭でしか聴いてなく比べる事はできないが、筆者の持参するCossor300Bの球ではこれが最右翼であろう、色々コメントを頂いたKeller Walterさんありがとうございました。

又後日此のアンプ(SV-501SE)にはナス管との相性がとても良く合うと知らせが入った、チャンスが有ればナス管で試聴してみたい。とかく弦楽器演奏でTANNOYのユニットを聴くには真空管は手放せないようである。

見た目も美しくビジュアル的にも良い感がした、ブラボー!

最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Hirotaka Ando)
2020-01-31 12:13:39
はじめてコメントします。いつも楽しく記事を拝読させていただいております。私もタンノイに魅せられた人間で、現在はスターリングGRをサン・オーディオの自作キットのアンプで2000年頃購入したWE300B付属のもので鳴らしております。アマゾンなどで最近はやりのPSVANE製の300Bなども試して、どうもPSVANE製は内部グレードが存在するなと感じます。昔のマイセン陶磁器みたいに一級品は正規の価格で上流顧客向けルートで出しますが、二級品以下はテキトーな業者に二束三文で売り払っているようですね。国内でPSVANEの球を安売りしている業者はぜんぶつながってる。彼らは一向にAcmeシリーズなど最上位グレード品を扱わせてもらえないことを見れば、これは明らかです。WE300Bという現在のPSVANEのブレークスルーになった製品がありますが、なぜかアマゾンで取り扱っているのは現地(中国)からEMSで送ってくる向こうの販売業社が1件だけ。国内業者はゼロ。どう考えてもおかしいです。日本の市場はもはや中国のゴミ捨て場なのかと悲しくなります。いつまでもバブル期の成金気取りで世界の流れが見えてないのは日本人だけのようです。アマゾン以外では国内で唯一秋葉原のアムトランスでAcme300Bを取り扱っています。ぜひ最上位グレードの球をお使いになってみて、感想などアップしていただければと期待しております。懐事情もあるかとは思いますが、金ちゃんのブログは影響力があり、若者がみんな真似して安物ばかり買って、それを300Bの音だと信じ込んで、ほうぼうメチャクチャ言いふらしております。カニカマしか食べたことのないものに、どうしてタラバガニの味が説明できましょう。ちゃんとした大人が本物とは何かを次世代に伝えていく必要性を感じております。長々と駄文を失礼しました。
返信する
Hirotaka Andoさん (金ちゃん)
2020-01-31 13:57:53
コメントありがとうございます。
このブログは音楽用の日記を記そうと思い始めましたので
私のブログは余り人気はないと自負しています。
最初真空管購入時に付いていたSV社のELECTRO-HARMONIXの300Bより
白袴のPSVANE製の音が澄んでいた事は事実です、
又皆様よりWE300Bを聴けと言われていますが、
懐事情もあり実行出来ないのが現実です。
勿論現在猛烈に反省する次第です。
購入出来れば国産品若しくはドイツ製の300Bを入手したいところですが、
現在Cossor300Bの球の音はそれなりに聴け落ち着いています。
但し501SEのアンプは6BM8のプリ管でかなり音質が変わります。
最近思うは皆さん初心者に多い勘違い
真空管は音が柔らかいと言っているようですが
本当に真空管の音を聴いたのか疑問でもあります。
PSVANE製の事情はよくわかりました。価格の差の疑問は解けました。
今後共至らない点がありましたら遠慮なくご指摘ください。
ありがとうございました。

返信する
Unknown (Hirotaka Ando)
2020-01-31 14:49:47
ご丁寧にご返信をいただきありがとう存じます。確かにWEの300Bはとうの昔に製造中止して、たまの復刻版ですら法外なほどのプレミア価格ですから、闇雲に予算を投入するのも考えものと思います。日立の6BM8が良い記事など、なるほどそういう所からでも好みの音質は追求できると参考になります。私も実は出力段より電圧増幅段である前段の球の変化による差のほうが、より大きく感じております。サンオーディオのキットがGT管採用ということもあり、元々の付属は安いエレハモの6SN7GTでしたが、Sylvania VT-231(通称バッドボーイ)や、RCAの軍用高信頼管5692(5本ロッドの初期生産品)など、海外ebayなどからも色々取り寄せまして、あれこれ楽しく比較試聴しております。本当によい球とアンプ(出力トランス)で組まれたシステムは、拍子抜けするほどフラットで癖のない音がいたしますね。どうも最近の風潮は他のシステムにない(悪く言えばハイファイではない)音を個性と捉えて、それを称揚するかのような誤ったオーディオ感をお持ちの方をしばしば見かけます。独・エルログの300Bはどんな音なのか私も興味深々ですが、チェコのKR300Bをアマゾンで買ってしまい、しばらく予算が続かず。(苦笑)
返信する
色々勉強になります。 (Hirotaka Ando)
2020-01-31 15:34:51
Ando様も苦労されておられると思いますが。
私もプリ管は隨分無駄に購入しましたが
所有のアンプとの相性は国産品が良い結果がでました。
例えば日立製は2種類、東芝製も2種類、松下製に付いては3種の
プリ管があり又NEC製も2種類、あり昨年1年で50本以上の
プリ管を購入しましたが、中には中古品もありました。
メインの300Bを交換すると違うプリ管との相性が良くなると思います。
ELECTRO-HARMONIXの300BにはSIEMENSのプリ管との相性は良かった
但し刻印付きのTELEFUNKEN、SIEMENSは何故かかなり高額でした。
他のブログではTELEFUNKENは良いと記載されていたが
私の装置ではそれほどでもない結果に終わった。
ここで言えることは、あくまで自宅の装置での結果の報告をまとめている。
今後新しい300Bを入手しましたら紙面にて報告させていただきます。
現在のエンクロージャーの下に(600×400mm)のウェルフロート
を敷けばばまた音質は違ってくるようです。
のんびり良い音楽を楽しみながら構築していく所存です。

返信する
Unknown (Hirotaka Ando)
2020-01-31 18:01:11
ご指摘の通り、出力段の球を変えると、前段の球との相性によっては期待した音色にならないことがあります。色々と貴重な発見を教えてくださり感謝申し上げます。なかなかマニアも考えておりますので、自分の隠し球が買い占められて高騰しては大変(!)などと考え、秘伝のレシピを出し渋るのが常でございます。思うに、真空管の動作点をどこに置くかによって球の歪み具合などが変わってきますので、前段との相性は多分にこの電気的な動作ポイントにあると個人的には考えております。少々、自作ラジオの真似事など若い時にしまして、当時300Bなど学生小遣いで買えるはずもなく、6CA7や6L6GCなど自分で回路から設計してアルミ箱に穴をあけてアンプを作りました。その頃の知識が多少影響しております。Ep-Ip動作曲線が頭に描けないとちょっとピンと来ない話かも知れません。テレフンケンは有名な先生方が褒めるもので元々数が少ないものが高騰したものと思います。ロゴが落ちやすいので、本物はさらに希少です。残念ながらロゴだけテレフンケンの偽物も多く出回っているため、目利きでないと手を出しにくい球でもあります、、、。SIEMENSといい、ドイツの緻密で職人気質が生み出す球はどこか日本人の心の琴線に触れるのでしょうネ。
返信する

コメントを投稿