以前はと言うより1年前までは使用ユニットはTANNOY社が火災に見舞われ製造は絶望的と言われ奇跡的に仕上がった物を筆者がまだ20代後半に悪友から譲り受けたTANNOY IIILZ in Cabinet(HPD295)のユニットを長く愛用して来た
が、大変有難いことに(IIILZ Monitor Gold)を入手でき愛用するエンクロージャーGOODMANS AXIOM 80の箱から交換したのが更に1年前になる、当初感じた事は若干ナローレンジに感じがしたが馴染むと、実に涼やかな高音の魅力が勝り手放せない状態となった。
当時はオーディオインターフェイス(RME)を駆動し、プリは使わずにパワーアンプにダイレクトに繋ぎ聴いていたが、ドイツ製のインターフェイスの癖か・・・?音が若干硬めで特に弦楽器等に厳しい鳴り方が気になった。改めて真空管アンプの魅力を感じている。
そこで以前から所有していた東芝のAurex SY-C15/SY-C15のプリアンプを試用したが、モノーラル使用したが、満足出来る音にはならなかった。と同時にプリアンプ不要とも思っていたが後日大間違いということを気がつく。
そこで昨年度インターフェイスをKORG ( コルグ ) / DS-DAC-10R USB-DACに変更した、皆さんDACに関しては最新のソフトと機材を推奨していたが、少し古い機種ではあるKORGを選ぶ、試聴すると全く古さは感じさせず音質は実に安定して大人好みの音で、兎に角音楽が素直な音が響くのであった。
確かにプリアンプの必要性を感じる様になり検討していると、ネット上大変話題の製品が目に付く、正直支那製は嫌いではあるが、製品名はAIYIMA TUBE-T7は価格が激安でもあり取り敢えず参考になればと、注文した。注文当時は品切れ状態が続き納品まで待たされたが、アップグレードに必要なオペアンプ、真空管等は注文して準備をしたのである。FMフィルムも注文する。
色々調べますと真空管のデジタルアンプでありオペアンプチップの交換、真空管の交換、12V1.5A電源アダプター交換等で音質は向上するとの情報を得た。特にお勧めはGE5670Wの真空管の交換を推奨している様です。
一応手軽に改良出来る箇所については全ての改良済にする、エージングも落ち着き随分音質も安定しいわゆる、「いい音」で鳴る様になった。
筆者の場合は現在2系のシステムで音楽を楽しんでいるが、メインはKORG (コルグ ) / DS-DAC-10RからAIYIMA TUBE-T7プリアンプそしてパワーアンプSUNVALLEY SV-501SE 300BからGOODMANS AXIOM 80の箱にIIILZ Monitor Goldのユニットを繋いだ構成で楽しんでいる。後はLS3/5aのブックシェルフ型のスピーカーに繋げジャズ中心に楽しんでいる。
AIYIMA TUBE-T7のチューブは上記写真の真空管6N3Pに付属している、下の写真が別途に取り寄せた6N3P-EVだが足部分の材料が違う様に見えた。
プリ管はGE5670Wを使用していたが、最近購入したAIYIMA TUBE-T7は旧ソ連時代の球6N3Pに交換した模様ではあるが、真空管の足の部分が違うように思い、軍用ロシア製真空管6N3P(купить)-EVを別途挿入して落ち着いでます。
万能球として世界でも認められている有名な球です。発音の難しいキリル語圏の球なので明瞭で繊細な音が特徴だと思います。本品はロシア(旧ソ)冷戦時代の真空管で、外観無視の機能重視の製品のようです。
勿論予備も含めと4本注文する、プチプチで梱包された4本がボール紙の箱に入り配送された。
本来のチューブはWE396Aが本命ではあるが、現在プレミアムが付き仕入れは相当に厳しく、現在代替え品としてGE5670Wを使用するが、GEと比べ音の傾向は一緒ですが6N3P-EVが、より高音域が延び、音のみずみずしさが増した感じに聴ける、女性ボーカルもいっそうの艶がでました。
個人的にはこの球のが筆者好みの音が聴けるように感じる、又相当在庫も豊富で価格も貧困老人には大変優しい価格であった。
特にクラシックを聴く場合は若干落ち着いた渋みのある音によりクラシック音楽がより合う感じがしました。最近スピーカーケーブルも英国製QEDのProfile42Strandが古いタンノイとの相性が良く何となく全体の方向が決まり安定した音が出してきた様である。このラインアップまで相当の時間が掛かった事は言うまでも無い。
よせば良いのに、折角落ち着いた感じに聴こえる様になったが、「悪魔の囁きが」聞こえるこのアンプAIYIMA TUBE-T7をモノーラル使用に組み替えると益々分離が良くリアルな音質を期待できると実行している貴兄も多い様です、常識として今迄パワーアンプのモノーラル仕様はよく耳にする話で筆者もモノーラルパワーアンプは何度も使った事はあるが、プリアンプのモノーラル仕様は初めてである、テスト的にと思わず無意識に購入ボタンを「ポチ」してしまった。到着後は改良してテストするが果たして如何な結果が出るかは後日報告します。
今後ある程度余裕のできた場合は300Bの球をなす菅の良いものに交換してみたいとは思っています。
後はサンバレーの真空管アンプキット『SV-Pre1616D』の真空管の「12AX7」と「12AU7」の交換、整流管に「274B」交換で音質も随分変化すると聞くが実に興味深いコメントに憧れのMarantz-7に似た音質にの言葉が気になった。
再生音については今回演奏のショルンスハイム演奏のフォルテピアノの一つ一つの奏でる音が囁く様に聴こえる、これは筆者にしては新しい体験の様であった。
10吋タンノイのユニットは愈々本領発揮か中低音のなり方がより自然に感じる、弦楽器、鍵盤楽器の音出しの鍵盤に触れる瞬間のニュアンスも分かるように感じる程となったが、但し弦楽器の胴泣の音は未だ満足できない、今の装置の限界を感じる様にも思える。今後とも益々精進してみたいと思う次第であります。
以前いも紹介はしましたが、クリスティーネ・ショルンスハイム(Christine Schornsheim)は、バロック音楽の演奏の第一人者として地位を確立しており、16世紀から19世紀の文献楽譜の研究者としても知られている。その演奏は、常に 「生き生きした演奏、誤りの無いテクニック、高い音楽性」-と高く評価されている。ベルリンを中心に活動しており、通奏低音の演奏や、ハープシコード/ハンマークラヴィアのソリスト、また教師としても活躍。新バッハ・コレギウム・ムジクム・ライプツィヒ、ベルリン・バロック・カンパニーを始めとする多くのアンサンブルと共演。また、歌手のペーター・シュライヤー、器楽奏者のアンドレアス・シュタイアー、ライナー・クスマウルら、トップクラスの演奏家に常に尊敬され、共演を依頼されている。
国際バッハ音楽祭をはじめヨーロッパ各地の主要音楽祭に招かれているほか、日本やアメリカにも定期的にツアーを行っている。1997年および2000年には、小澤征爾指揮/サイトウ・キネン・フェスティバル松本に招かれた。
現在、ライプツィヒ音楽演劇大学主任教授。
国際バッハ音楽祭をはじめヨーロッパ各地の主要音楽祭に招かれているほか、日本やアメリカにも定期的にツアーを行っている。1997年および2000年には、小澤征爾指揮/サイトウ・キネン・フェスティバル松本に招かれた。
現在、ライプツィヒ音楽演劇大学主任教授。
チェンバロやフォルテピアノを自在に操り、バロック音楽の演奏における第一人者としての地位を確立しているクリスティーネ・ショルンスハイム。彼女は16世紀から19世紀の文献、楽譜の研究者でもあり、知られざる作曲家の作品紹介を積極的に行うことでも知られています。今回、彼女が演奏しているのはデンマークで活躍した2人の師弟作曲家の作品集。
シュルツはドイツ、リューネブルク出身。活動の初期はベルリンで指揮者を務め、やがてコペンハーゲンに拠点を移し宮廷カペルマイスターとして数多くの作品を作曲、ベルリンに戻るまで王に仕えた人です。かたやヴァイゼは、ハンブルクのアルトナ出身の作曲家。教育を受けるためにコペンハーゲンに移り、シュルツに師事し才能を開花させます。オルガニストを経てコペンハーゲンの宮廷作曲家に任命され、亡くなるまでこの地で活躍した人です。バロック期から古典派へと移り変わる作風にもご注目ください。
又、フォルテピアノとは次のような意味を持つ。楽器のピアノの本来の呼び名。弱い音(ピアノ)も強い音(フォルテ)も自在に出せるところから。フォルテピアノ。
楽器においては20世紀以降のピアノを「モダンピアノ」と呼ぶのに対し、18~19世紀頃のピアノのことを「フォルテピアノ」と呼ぶことがあります。
国際的に活躍するピリオド鍵盤楽器奏者で音楽学者でもあるクリスティーネ・ショルンスハイムが、チェンバロ、クラヴィコード、ハンマーフリューゲルを駆使してレコーディングしたモニュメンタルなハイドン全集。
ソナタや変奏曲の全曲演奏を13枚に収め、14枚目にはディスカッションも収録されるという実にマニアックな内容です。録音も優秀。
クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ、クラヴィコード、ハンマーフリューゲル)の絶妙な演奏を楽しんだ。ハイドン:ピアノ・ソナタ全集は3種類の楽器の違いの演奏を楽しめる作品です。
チェンバロでは,ピアノのようにダイナミックな表現ができない…と書かれているのを読んだことがあるが、それが全くの嘘だということを証明してくれている。ここで行われているダイナミックな振幅はどうだろう・・・!
譜面に書かれた“おたまじゃくし”たちが,見事に音となって踊っている様である。ショルンスハイムのチェンバロはこの上ない“愉悦感”を味わわさせてくれる。
時代からすればチェンバロが主体なのに、持っているほとんどのCDがピアノ。ハイドンをどう弾くか。ピアノの場合、なるたけスタッカートに、ちょっと早めの速度でが基本になるのだろうか、まあ、どれも同じスタンスで弾き連ねられているような気がしていたのです。
密度が高く、テンポも弛緩することがない。技術面だけでなくハイドンに対する深い敬愛のようなものが感じられる。さらに全集と打たれた名称に相応しい容量、どれを取っても内容が素晴らしい演奏であった。
Keyboard Sonata (Divertimento) No. 7 in D Major, Hob.XVII:D1: I. Theme: Moderato
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集
演奏:クリスティーネ・ショルンスハイム
Keyboard Sonata (Divertimento) No. 28 in D Major, Hob.XIV:5: II. Menuet
ドイツのチェンバリスト、そして音楽学者として活動を続けているクリスティーネ・ショルンスハイムが2003年から翌2004年にかけて完成させたハイドンのソロ・ピアノ及び連弾のためのコンプリート・ワーク集。
13枚のCDにソナタと題された57曲(作品番号の上では第622番まで)と更にそれ以外のヴァリエーション、ファンタジー、断片を含む14曲を網羅している。
尚最後のCDはこの作品集の制作に当たって彼女へのインタビューという形で、実際に彼女がそれぞれの楽器の響きを聴かせながら解説していく興味深いレクチャーになっている。
この録音に使われたピリオド楽器は総て歴史的なオリジナルか、あるいはその複製で、当然その楽器によって表現方法も異なっている。比較的短期間に集中して録音されたこともあって、一貫した解釈と彼女の才気煥発で溌剌とした演奏が特徴で、楽器の特性をつぶさに捉えた音質の良さも特筆される様です。
連弾のための作品では師でもあるアンドレアス・シュタイヤーとの協演になる。曲の配列は概ねクロノロジカルに並べられている。
例えばCD1-3では復元された二段鍵盤チェンバロ、CD4ではクラヴィコードの複製、CD5及び7は1777年制作の二段鍵盤を持つヒストリカル・チェンバロ、CD6、8-11は1793年製のハンマーフリューゲル、CD12と13は1804年製のハンマーフリューゲルという凝りようだ。
しかし通して鑑賞してみると、この時代が鍵盤楽器にとっては大きな転換期であり、作曲家たちによって伝統的なチェンバロから強弱が漸進的に表現できる新しいタイプのハンマーフリューゲルにとって替えられていく過程も理解できる。
最後の締めはやはりJ.S.バッハの名曲「ゴルトベルク変奏曲」を聴き締めた。
J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲、ブクステフーデ: アリア『ラ・カプリチョーザ』による32の変奏曲
【曲目】
ブクステフーデ: アリア『ラ・カプリチョーザ』による32の変奏曲ト長調 BuxWV.250
J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV.988~アリア、第1-15変奏
ゴルトベルク変奏曲 BWV.988~第16-30変奏、アリア・ダ・カーポ
【演奏】
クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ)
【録音】
2016年2月15-18日
ドイツ、バーデン、ミュールハイム、マルティン教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
グスタフ・レオンハルト、トン・コープマン、アンドレアス・シュタイアー等、古楽界における名手たちの薫陶を受けたチェンバロ奏者、クリスティーネ・ショルンスハイムによる「ゴルトベルク変奏曲」の2016年録音盤。研究者としても名高い彼女は、作品に関して深い洞察を持ち、演奏の際は、楽器選定に至るまで全てに強い拘りを持っていることで知られている。彼女にとって2度目の録音となる「ゴルトベルク変奏曲」。今回は1994年の旧録音よりもゆったりとしたテンポ設定がなされており、冒頭のアリアを聴き比べてみても、その表現の違いに驚くはず。同時収録のブクステフーデは、当時流行していたメロディに変幻自在な変奏が施された長大な曲。ショルンスハイムの卓越した技術を存分に味わえる一枚であろう。
安定した演奏は時間の過ぎることを忘れる様である、ブラボー!
という事で何時もの話は終わるのであるが、実は以前より気がかりな事があり、此処に記す、オーディオに付いて今一度最初に戻るべきなのかも知れない?オーディオに関する事実は出戻り組であり、このままで果たして筆者の望む「音楽を聴く楽しい道具」を当初に戻り聴いて見ようと感じ、自分勝手流の音楽を身に着けようと思うこの頃である、さて最初は何を聴き楽しむのであろうと思う所から続けて見たいと・・・。