今週も海は台風のために大荒れ模様だそうです。したがって休漁です。ハイ!
夏も終わりに近づいています。庭の朝顔が珍しく綺麗な花を咲かせました。
この朝顔は花が大きく全体に綺麗に咲いているのはとても珍しいことなんです。
夏の雰囲気を醸しだしたセミの抜け殻・・・・・
今週末は仕事もOFFでゆっくり好きな曲を聴きましょう。台風も急に方向を北に向かうようです。
拙宅のKEFも最近やっと本来の音が出てくる様になったようです。アンプとの相性もよくピアノ曲の弦をフエルトで叩き、音が出てくる様がわかり、この安価な装置では合格点ですかね?
週末は一度前のアンプに繋、音出しして較べて見ようとも思います。
本日塗装用品を購入したので、オールドタンノイの化粧をすることも肝心なことです。
勿論音楽を聴きながら・・・
そんな時には、筆者は最近この曲が好きななりよく聴いています。
でも曲全体の中で特にこの部分ってことがあるのですが、この曲に関しては全て好きで、また何処から聴いても素晴らしいのが特徴ですかね?
バッハ:インヴェンションとシンフォニア(BWV 772-801) は若い音楽家の育成に主眼を置いて作曲された小品集であるが、芸術的香りを持ち合わせた逸品として弟子の間で定評があった。
この曲集は《平均律クラヴィーア曲集》と同様、 生前には出版されなかったものの、筆写譜を通じて広く知られるところとなり、1801年に初めて出版が実現した。
それ以来、《インヴェンションとシンフォニア》はピアノ教育の一環として広く活用され続けている。
しかし、2世紀半以上経過した現在、バッハの意図がどこまで正しく理解され、教育の現場で役立てられているかという点においては、疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
単なる両手の独立を目的としたテクニカルな教材として用いられる場合などは、特に残念だ。
バッハの意図を完全に取り違えているからである。教育者として名声の高かったバッハからの恩恵を受けるには、純粋に音楽を理解しようと努めるにのみならず、バッハの抱いていた価値観を真剣に探らねばならない。
それを見出し、理解しえた時、学習者はこの曲集から音楽の普遍的原理を学ぶことができるのであり、同時に感動を覚え、勇気づけられるのである。
やはり、エディット・ピヒト=アクセンフェルトが良い演奏である。
ドイツのチェンバロ奏者・ピアニスト。特にヨハン・ゼバスティアン・バッハの演奏が知られていた。
哲学者のゲオルク・ピヒトの妻でもある。
チェンバロは、フレンチ・ニコラとフランソワ・ブランシェによる1730年頃制作の楽器の、ウィリアム・ダウドによる復元品を使っていた。 世界的なピアニスト、チェンバリストとして活躍。
オーレル・ニコレ、ハインツ・ホリガー、フィッシャー・ディースカウ、 ヘンリク・シェリング、ローター・コッホらとの共演やレコーディングなども数多い。
アンスバッハ週間、イギリス・バッハ週間、 ルツェルン音楽祭、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルなどでも重要な役割を果たしてきた。
2001年4月、フライブルク近郊の自宅で心不全のため他界。享年87歳。
ボブ・ファン・アスペレンの奏でる平均律も良いが筆者は彼女の一枚上の様に聴こえる。
◆バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻/エディット・ピヒト=アクセンフェルト
Edith Picht-Axenfeld (harpsichord) The English Suites No. 1 and No. 2 J.S. Bach
Bach: Well-Tempered Clavier Book I / Edith Picht-Axenfeld 奇をてらった派手なところはなく、正統派な演奏です。
お手本です。
バッハ:インヴェンションとシンフォニア/エディット・ピヒト=アクセンフェルト
Bach: Inventions & Sinfonias / Edith Picht-Axenfeld
インヴェンションとシンフォニア~インヴェンション 第1番ハ短調
インヴェンションとシンフォニア BWV 772-801(Inventionen und Sinfonien BWV 772-801)
最近でピアノ演奏者のシモーヌ・ディナースタインも聴いています。
「ワンダ・ランドフスカやマイラ・ヘスのような偉大な女流ピアニストの後継者」
マンハッタン音楽学校でソロモン・ミコウスキーに、ジュリアード音楽院でピーター・ゼルキンに学ぶ。
またロンドンでは名ピアニストアルトゥール・シュナーベルの弟子、マリア・クリチオに学ぶ。
筆者は余りこの曲はピアノでは聴きませんがSimone Dinnerstein(シモーヌ・ディナーシュタイン)というピアニスト。
Simone Dinnerstein - BACH & friends - Michael Lawrence Films
彼女の弾くバッハの『ゴールドベルク変奏曲』がとても素晴らしくて、それ以来ずっと彼女のことが気になっていた。
彼女の弾く『ゴールドベルク変奏曲』主題曲のアリアがとても瞑想的で美しかったことがもちろん第一の理由だけど、それ以外にもうひとつ、
「全曲1時間にも及ぶこの難曲の録音とソロ・リサイタルというプロジェクトに取りかかったとき、
彼女はちょうど妊娠していた」というインタビュアー記事を知り彼女は長らくグレン・グールドのファンだったそうで、
このゴールドベルク変奏曲もグールドの演奏の影響を多分に受けていると本人が言っているとおり、グールドを思わせるところも確かにそこここで出会う。
でもグールドのバッハが、あくまで端正で、一つ一つの音が研ぎ澄まされて透明感があって、 軽いんだけれども底流に何か自己を律する厳しさのようなものが漂っているのに対して、
彼女の弾くゴールドベルクはもっと温かで、瞑想的で、流れるような感じ。
グールドのが青とか白とか、寒色系のイメージなのに対して、彼女のは(太陽の暖かさを思わせる)オレンジとか(瞑想的で深い沈黙を思わせる)赤紫とかの暖色系で、ときに金色がきらきらと混じる感じというのかな。
バッハのインヴェンションとシンフォニアについての演奏は素晴らしい。
Simone Dinnerstein: NPR Tiny Desk Concert
上記はヤマハのピアノの録音のようです、音の膨らみに掛け筆者には思わしくありません。
やはり音が違うようです。低音部の倍音の膨らみが豊かで素晴らしい演奏です。
Simone Dinnerstein, piano: J.S. Bach Inventions No. 1, 13 and 10
使用ピアノは、1903年ハンブルク製のスタインウェイ Model D。
筆者がYouTubeの映像を観て気づいたのですが、 彼女はヤマハのピアノの音は全く宜しくありません、
高音がキンキンして音が壊れているかのように・・ 低音の倍音が無いように聴こえてなりません、実に不快な感じがします。
彼女のデーターを見ますと使用ピアノは、1903年ハンブルク製のスタインウェイ Model D。とデーターには明記してありますので、
スタインウェイ を使用した音は実に音に丸みと暖かさがあり塩梅良く聴こえます。
全く楽器が違い録音が違うとこんなに感じ方が違ってくるのかとびっくりします。
最後にこの様な優しいピアノて実に感じにさせてくれます。
Simone Dinnerstein - Something almost being said: Music of Bach and Schubert - EPK
夏の終わりに爽やかなインヴェンションとシンフォニアを聴きながら過ごしましょう。