韓国、全羅南道、順天郊外の「順天湾自然生態公園」という広大な干潟である。
広大な葦原の中に、杭上架設の延々と続く人工の遊歩道がある。広大な葦原の中で夏の熱気と湿気にいささか閉口したが、時間の許す限り歩くことにした。あまりに広すぎて時間切れとなり途中から引き返したのが残念だった。
葦の根元に目をやるとカニの穴が無数にあり小魚も幾らか見えたが、それ以上の生き物を見つけることは出来なかった。
朝鮮半島の西南端に位置するので結構冬は温かいようで、沢山の渡り鳥が飛来する絶好の越冬地であるという。
ここも日曜日で沢山の家族連れが楽しんでいた。最近の韓国で小生が目に止めたのは、日本の高級デジタル一眼レフに巨大な望遠レンズを装着して撮影している若い女性が多かったということである。随所で韓国の豊かさを感じた旅だった。
ここからバスで1時間ほど走ると光陽市の国際フェリー乗り場に着いた。韓国には日本のようにお弁当屋さんが無いので、夕食と朝食は船内食の韓国料理となった。
今回の企画は、来年の麗水(ヨス)万博に焦点を当てた観光事業の実験も兼ねた企画であったように思えた。
アラ古希爺さんにはあまりに見学先が多くて忙し過ぎた感が強かった。観光先を三分の二くらいに絞るか、もう一日観光日を増やすかすれば、ゆっくりそれぞれの観光地を楽しむことが出来ただろうと思ったのだった。