4月9日付け読売新聞に、曽野綾子氏が「克服へ 識者インタビュー」というカラムに「国家に頼らず 自ら行動を」と題する記事を発表しておられた。(氏の長い貧しい国に対して行ってこられた支援経験を基にしたご意見だった。)
さすが高い見識の持ち主である。ここ数週間、小生が書いては消して纏めることが出来なったことを、見事に纏めて下さったのである。要約を以下に引用させていただいた。(ご本人から、趣旨が違うと、お叱りを頂くかもしれないが・・・。)
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日本人は、・・・甘やかされた生活が・・・続くという夢が打ち砕かれた。
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日本は夢のような国だ・・・「欲しい」と思えば何でも手に入る社会は、異常社会だ。
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世界中には、あらゆるものがままならない人達で溢れている。それが普通だ。
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政治家は「安心して暮らせる社会を作る」というが、ありえない。
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老年世代までが、政治家を信じて、人任せにし、自分の頭で考えなくなった。
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国家やシステムを疑い、あまり依存しないことだ。
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最後は自分で自分を助けることが出来なければ、人間としての義務に欠ける。
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国家がすべて何とかしてくれると考えるのは違う。自分で考え思考する癖をつけることだ。
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被災者の支援も国家に頼るのではなく「痛い」と感じるくらい自らのお金を出すことだ。出さなくてもよいが、その人は人権だ、権利だとは言うべきでない。
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人間は本来、苦しみに耐えるようにできている、子供には耐える体験をさせることが大切だ。
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起こることには意味がある。今回のことから何を学ぶか。一人一人が考えることだ。
曽根氏だから公言できたことである。大変貴重な意見と感じている。
最近の政治家を筆頭に、多くの上に立つものは、口に苦い言葉を避けて、甘い言葉ばかりを先行させる世の中となった。それは、確固たる信念や自信のないやからがリーダぶって、甘言を労しているだけのような気がしてならない。
厳しいこと辛いことを明確に口にし、人々を説得しリードし、そして本当に良い未来に導くことの出来る人がいないものだろうか。