カナダで製作した「出エジプト記」なる番組を見た。
モーゼが、エジプトからイスラエルの民を約束の地に導いた、という
旧約聖書の故事にまつわる色々な伝説を、実証しようと試みた番組であった。
1・エジプトにおける災厄
(例えば、川が血で赤く染まった等・・・)、
2.海が裂け、イスラエル人が逃げ去った後、追撃するエジプト軍が海に飲み込まれたこと、
3.シナイ山(モーゼが十戒を授かった聖なる山)の場所、
4.「聖なる契約の金の箱」の姿、
等の幾つかの伝説について、実際にあったと思われる事象を解き明かし、映像で示していた。
特に印象に残ったのは、モーゼが十戒を授かったとされるシナイ山を探し出したことであった。
これらの新しい発見とでもいうものは、そのうち学者などによって、真偽が検証されることであろう。
ずっと以前の子供の頃から、モーゼの「十戒」については、何度も読んだり・見たり・聞いたりしたのであるが、
今日まで全く気がつかなかったことがあった。
我が家は、真言宗である。
毎日、「おかんき」をあげているのだが、
その中に「十善戒」というお経がある。
まさに、「仏教の十戒」である。
(大きく異なる点は、多神教と一神教の違いと偶像崇拝の点である、
その他の精神は、同じと言ってよいと思う)
全くのところ、よくも今日まで、
仏教にも同じ「十戒」があることに気がつかなかったとは、
小生も相当のうっかり者である。