自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

2010年01月29日 | Weblog
 林とは、森と比べてどういうものであろうか。森ほど鬱然とした趣きを感じない。林は森より人里に近く、人の手を加えやすい木の里と言えるかもしれない。例えば、木を伐ったり植樹したりする職業を林業と言って森業とは言わない(但し、森林業と言う場合がある)。同様に、植林と言って植森とは言わない。
 大和ことばのハヤシが他動詞の「生やす」に由来する「生やし」であることは辞書に載っているが、「生やし」からハヤシ(林)を連想することには、それ程困難を感じないだろう。生やしたのが人であれば、人為的に植えたことになるし、そうでない場合は自生した木々である。人為的な場合とそうでない場合とを区別しないのは日本的ボカシというものだろう。いずれにせよ、「生やし」には、それ程夥しい木々が繁茂しているという語感がない。
 勿論、森と林という言葉の用法はそれ程はっきりと区別されている訳ではなく、森林という熟語が示しているように、この二つの語の意味は重複しているのが実際であろう。重複しているからこそ、僕はどちらも好きだ。
 ところで呆さんが定年退職後意を決して林業を生活の一部としている事は掲示板への書き込みで分かるが、林業を生業としているパンダさんは林業以外で最近忙しいらしい。一体何をしてござるのか?掲示板に投稿するのが恥ずかしいのだろう。カワイイところがパンダさんにはある。