自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

レモンの絞り方

2010年01月24日 | Weblog
 昔、外食をしていた時、何に付いてきたのか忘れたのだが、レモンが一個まるまる出て来た。その何かに絞ってかけて食べる。どうやって絞ろうかと思い悩んだ。すると、外食屋のおばさんが教えてくれた。「レモンが余ったものだから、今日は特別。絞り方が分からはんのでしょ。一番いい絞り方を教えてあげましょか。飯台の上にレモンを手で強く、あまり強すぎないように、押し付けながら、ゴロゴロ回転させてみて。レモンがつぶれない程度に力を入れて、ちょっとやってみて。そう、もうちょっと力を入れて、そう、そう、そうすると、中でたっぷり果汁がたまるのよ。レモンがやわらかくなってきたら、フォークで穴をあけて、そうすると、軽く絞るだけで、中からたっぷりレモン汁が出てきはるわよ。お好きなだけ絞って。」
 レモンでも柚子でも、このやり方が最も効果的だ。ただ、やわらかくなった段階でしばらく氷水に浸すのがよい。ゴロゴロ回転させている間に熱を帯びるから。
 何事につけても、その道の達人が居る。達人たちの手作業が文化を造ってきたのだろう。しかし、たかがレモン一個のことだ。しかし、一個のことだとたかをくくっているから、僕の人柄が雑なのだ。
 ついでに、レモンの効用について。レモンにはクエン酸、ビタミンCが豊富。クエン酸は身体の代謝を高める。さらに、この酸味はストレスによる刺激をやわらげ、気分を爽快にしてくれる。また、胃の調子が悪い時には胃酸の分泌が少ないので、肉や魚を食べる時には胃酸の代わりをするレモンをさっき言ったように絞って食べると効果的である。