自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

「黒い雨」の範囲

2010年01月26日 | Weblog
(朝刊より)
 広島への原爆投下直後、放射性物質を含む「黒い雨」が降った範囲が、国が援護対象に指定している地域より大幅に広い可能性が高いことが25日、広島市が実施した被爆者調査結果から分った。同市はこの結果を踏まえ、降雨地域の拡大を改めて国に強く要望する方針。
 「黒い雨」は広島市中心部から北西方向にかけて降ったとされる。国は被爆直後に地元の気象台の技師らが実施した調査をもとに、1時間以上降った「大雨地域」(南北10キロ、東西11キロ)と1時間未満の「小雨地域」(南北29キロ、東西15キロ)を決定。大雨地域在住者のみ公費で健康診断が受けられ、ガンなど特定疾患になった場合は被爆者健康手帳を交付している。
 広島市は2008年、市内と周辺2町在住の被爆者ら約3万7千人を対象に記入式の健康意識調査を実施。約2万7千人の有効回答者のうち、「黒い雨」の体験について記憶が明確な1844人の回答を解析した。その結果、原爆投下から約2時間後の午前10時台には、「黒い雨」が降ったとみられる地域が最も拡大。国の「小雨地域」と比べて、東西、南北方向とも10キロ前後広い円内で降っていた可能性が高まった。
 「小雨地域」に含まれておらず、爆心地の北西にあたる広島市佐伯区中部では「黒い雨が土砂降り状態だった」と答えた人が目立った。同区北部では「3~4時間降った」との回答も多かったという。


(原爆投下後65年。まだまだ新事実が出てくる。再度、最先端の科学技術で被災の現状を明らかにすべきだと思う。あのチェルノブイリのその後はどうなっているのだろう。)