自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

木耳 茱萸

2009年05月21日 | Weblog
 掲示板に蛍を見たという投稿が昨日あった。蛍の季節として何となく早いような気がするが、僕の気のせいなのだろう。沖縄や九州は梅雨期に入ったそうだ。これから真夏まで梅雨がなければいい季節だと思うが、梅雨のおかげで稲作が首尾よくいくわけで、天は二物を与えずの好例なのだろう。
 昨日、緑陰で木耳を見つけた。梅雨の頃、桑やニワトコなどの朽木に生える、耳たぶに似た茸である。肉質が海月(くらげ)に似ているので木耳(きくらげ)という字を当てる。これの佃煮は僕の好物だ。緑陰でもうひとつ懐かしい実を見つけた。茱萸(ぐみ)の赤く熟した実。この実を僕は子供の頃よく食した。あるところには幾らでもある実で、食べて食べ尽くせるものではない。桑の実とサクランボを足して二で割ったような味で、慣れると美味い。慣れないと酢っぱい。こういう実に喜喜とするのは僕が田舎者である証しだ。ほおばっている時、田舎者でよかったとつくづく思った。
 それにしても夏独特の暑さの到来が早いような気がする。

(今日はおもしろくないのですが、京都へ行かざるを得ません。)