現代視覚文化研究会「げんしけん」

アニメ・ゲーム・漫画の視覚文化が日本を元気する!
コラボカフェ☕大好き❤️で2020年にブログ復帰します‼️

舞-乙HiME 第17話「蒼の舞/想い、散るとき」

2006年02月04日 23時04分01秒 | アニメ・映像全般
 オトメのエナジー溢れる第17話のストーリーは「突如起こったスレイブの襲撃に騒然となるヴィント市内。さらに、攻撃されたガルデローべでは、パールの卒業記念舞闘が中止となる。混乱するコーラルとパールのオトメたち。【アリカ・ユメミヤ】は【マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム】を連れ出し、市街地へと逃げることに。そして、【アリカ】たちと分かれてしまった【ニナ・ウォン】は、【セルゲイ・ウォン】からアルタイのオトメとしての任を受け、【ナギ・ダイ・アルタイ】の元へと向かうのだった。一方、混乱に乗じた【ミドリ】たちアスワドは、ガルデローベに進入しようとしていたが・・・。【エルス】の涙の理由は・・・消滅する!?・・・【アリカ】と【ニナ】が全力で戦うとは・・・。」という展開が待っている。
 今回は【エルスティン・ホー】に尽きると思います。特に【エルス】の消滅シーンでの【アリカ】と【ニナ】との会話シーンなどは、心がアツくなりました。このシリーズで【エルス】の死は忘れられない場面の一つになりました。こうなる事がさだめられた運命で、「シュバルツ」の構成員の家に生まれ、だからこそ、オトメになると夢を語る【アリカ】を応援し続けたと思います。それがあの踏破試験での【アリカ】と【エルス】の会話シーンで思い出される。あの時の【エルス】の涙はこの意味だった。この試験の時も【エルス】はあやまってばかりだった・・・。大切な友人【アリカ】【ニナ】も裏切れない、家柄も裏切れない。本当に【エルス】は迷ったと思います、悩んだと思います。【アリカ】は一段と失った悲しみは大きいと感じます。踏破試験で一緒になり、【セルゲイ】との恋に悩んだ時には支えになってくれ、【アリカ】と【ニナ】とは「マイスターオトメ」になろうと約束までもしたのですから・・・。アニメ劇中では、消え行く【エルス】に【アリカ】は言葉なく、ただ名前を呼び、泣くだけだった。いつも【エルス】はニコニコと笑顔だった。でも、どこか寂しげだった。みんなを支えていた。【アリカ】を何度も助けた事がよみがえる。【トモエ】から守り、自分は怪我をして足に巻かれた包帯が痛々しかった。そんな優しい女の子が「シュバルツ」の構成員の家柄で、【スミス】に促されたとはいえ、【アリカ】と戦う羽目になろうとは・・・。そして、【セルゲイ】を【アリカ】に取られたと嫉妬と憎しみで黒きマイスターオトメとして【ナギ】と契約した。【ニナ】に関しては不慮の事故とはいえないかもしれないが、結果的には【ニナ】は【エルス】を・・・。【アリカ】の怒りと悲しみも理解できるが、決して【エルス】は【アリカ】と【ニナ】の2人の戦いは望んでいないはず、今は、感情論で戦っている。でも、2人は戦う相手を間違えている。【アリカ】と【ニナ】は決別したが、今後、どのように和解し乗り切るかに期待しております。
 物語はヴィント市を破壊する光線が【マシロ】の城とされた頂から放たれ、量産型スレイブが多勢に迫りつつあった。【ナツキ・クルーガー】は【マシロ】に領内での戦闘の許可を取り、ご真祖様(フミ・ヒメノ)へ全てのオトメへのローブの着用を求め、来賓の護衛とガルデローベ学園への退避命令を出すのであった。【ニナ】は【セルゲイ】を、【アリカ】は【マシロ】たちの元へ。
 何とか【アリカ】ひゃ【マシロ】【アオイ・セノー】【ミコト】を連れて脱出をする。【アオイ】の呼びかけに目覚める【マシロ】。もちろん【アリカ】も状況を理解してなかった。その時、物陰から【エルス】が出て来た。
 破壊され、混乱している街中を歩く【ミドリ】率いる「アスワド」たちの姿、どうやら、ガルデローベ学園に向っているようだ。
 【ニナ】は【セルゲイ】に、ポートへ向うように指示をする。それでも【セルゲイ】と一緒に行くと聞かない【ニナ】に「俺は、他にやる事がある」と説得し、自分は街中へ向う。【アリカ】を気にしての行動だった。
 学園では【ナツキ】【シズル・ヴィオーラ】【ユカリコ・シュタインベルク】【ヨウコ・ヘレネ】、「トリアス」の3人が情勢を分析していた。オトメ拡散防止条約に則り、防衛体制を宣言する【ナツキ】。そこへ【ミス・マリア】が慌てて入って来る。学園前では【イリーナ】と【トモエ】が「アスワド」と交戦していたが、レベルの差は明らかだった。この光景を見ていた【スミス】は「予定通りですね・・・」と更なる時間稼ぎをしたい様子。この破壊兵器の本当の目的は、オトメの真祖様に干渉し、ローブの力自体を無力化する事が最大の目的だった。
 街中では「シュバルツ」の構成員が【マシロ】を捜索していた。【アリカ】たちは、路地で隠れるように様子を窺っている。しかし、市民に見つかり逃げる事になる。
 その頃、【ミドリ】と「アスワド」たちは、学園の一歩手前まで来ていた。そこへ【ナツキ】と【シズル】が階段を下りて来る。そして【ナツキ】は、五柱の一人として【シズル】と共に戦うのだった。【ミドリ】も「愕天王」を呼び出す。お互いに引くに引けない徹底抗戦の構えだった。
 【アリカ】たちは、下水道を歩いている。【マシロ】は、先ほど市民の行動に怒りを覚えていた。【アリカ】が「ねぇ、エルスちゃん。これからどうしよう?」と聞くが【エルス】はまるで聞いていないかのような表情をしていたのが印象的だった。すると【ミコト】が威嚇を始める。後を追って来る足音。そこへ【セルゲイ】が銃を持って現れ「シュバルツ」の追手を撃ち倒し、【セルゲイ】も同行する。
 学園では「アスワド」と【ナツキ】【シズル】が激しい戦闘を繰り広げていた。その間にも「シュバルツ」の作戦は進行していた。あの出現した女性は誰だろうか?【レナ】?その圧倒的な力で、真祖様に干渉し破壊し【ナツキ】【シズル】のローブさえも消滅した。【ナツキ】はいきなり、劣勢に立たされ、【ミドリ】に追い詰められるが、その時だった【ヨウコ】「やめて!ミドリ」と叫んだ。【ミドリ】「ヨウコ・・・また、お前は・・・」と言う。【ラド】も【ヨウコ】とは関係があるらしい。そして、ついに学園にも「スレイブ」が到達した。【ミドリ】自身もREMにヒビが入り撤退を余儀無くされる。「アスワド」の狙いは霊廟にあるらしい。【ラド】も退却をする。その時に【ヨウコ】「ミドリッ!レイトさん!」と呼んだ。【ラド】は「その名で呼ぶな・・・俺はラドだ。サイボーグのな」とあえて強調した【ラド】。
 【スミス】も次の行動に移り、【ニナ】も【ナギ】が率いる軍隊の一団を粉塵の向こうに発見していた。
 何とか学園に辿り着く【アリカ】たち。【アリカ】は「シュバルツ」の今回の行動に対して怒っている。それを傍らで聞いている【エルス】。そこへ【スミス】が小型の浮遊するスクーターで現れる。【スミス】は、ガルデローべの科学技術を世に広める為だと言う。やはり、【セルゲイ】と【スミス】は顔見知りらしい。【アリカ】が立ち向かうが、小型船の前方から回転式の兵器を出して攻撃する。さすがの【アリカ】も後退するしかなかった。しかし、【セルゲイ】は【アリカ】の『蒼天の青玉』を見て「独自の主を持つ、マイスターならばやれるかもしれん」と【アリカ】に促す。【アリカ】は【マシロ】と契約し、マイスターオトメになる。そのマイスターになった【アリカ】を見て、【スミス】「それが、蒼天の青玉。ほぉ、まだ力を出し切れてないのですか」と意味深げな事を言う。しかし、展開は【スミス】にとっても厄介だったらしく、「あなたに働いて頂きましょう!ミス・エルスティン」と【エルス】の名前を言うのだった。【アリカ】も耳を疑いながら彼女を見る。「ごめん・・・ね・・・アリカちゃん・・・」と握りしめていた黒きペンダントを手にした。「うっうそ・・・だよね・・・うそだって言ってよ!エルスちゃん!」【エルス】は唱え始める。そして、その描かれた陣から「スレイブ」が召喚された。
 学園も内外から追い詰められていた。囲まれた【シズル】は自ら囮をかい【ナツキ】を逃がす。
【エルス】が呼び出した「スレイブ」が【アリカ】に攻撃を仕掛ける。【エルス】「お願い、マシロ様を渡して、そうすれば、私・・・」【アリカ】「できないよ!エルスちゃんどうして、こんな」【エルス】「決まりなの・・・お父様も、お母様も・・・アリカちゃんも言っていたよね・・・科学の力があれば、みんな幸せになれる・・・二度!と・・・戦いもなくなるって・・・だからっ!」と【アリカ】に「スレイブ」が襲い掛かる。【アリカ】の攻撃に【エルス】も間接的に傷つくのだった。
 そこへ、『漆黒の金剛石』を持った【ナギ】と【ニナ】が現れる。【ニナ】も【エルス】が「スレイブ」を呼び出し、【アリカ】と交戦している所を見ていた。「エルス・・・あなた・・・」とまともに【ニナ】の顔を見る事ができない【エルス】。【ナギ】は【マシロ】に降伏を迫る。ヴィント市は、【ナギ】の軍隊に占領された。その中でも【アリカ】は「こんなやり方は間違っている」と【マシロ】に言う。【スミス】の冷酷な命令が下り【アリカ】を襲う。【エルス】は泣いていた・・・あやまりながら・・・その刃を【アリカ】に向ける。攻撃をできずに、地面に叩きつけられる【アリカ】。そんな【アリカ】の前に【セルゲイ】がわって入る。その刃によって切られた【セルゲイ】の衣服から、【アリカ】が援助してくれる「おじさま」にあげた。刺しゅう入りのハンカチが舞い落ちた。【アリカ】はそのハンカチを見て。呆然とし【セルゲイ】を見る。【セルゲイ】も立ち尽くしていた。【ニナ】「うそ・・・お父様が・・・」とショックを受けている。そして【セルゲイ】は言う。【アリカ】が本物の姫であると・・・。「ヴィントブルームの正統な王位継承者です」と・・・。【ナギ】の【セルゲイ】に対しての言葉の数々は、どのように【ニナ】の心に届いたのだろうか?【ニナ】の嫉妬と憎しみはそれだけで十分過ぎた。【ナギ】の『漆黒の金剛石』が黒く、赤く輝きだす。「いやっ・・・お父様・・・いやっ・・・いやっっっー!!!」と【ニナ】の心と共鳴していた。黒き石を持つオトメとして「ナギ」と契約するのだった。【セルゲイ】には、泣きながら笑顔を・・・【アリカ】には、嫉妬と憎しみを・・・。怒りの矛先は【アリカ】に向って行く。「ねぇ、どうして、どうしてっ!どうしてっ!あなたがいるの!あなたさえいなければっ!」【アリカ】「ニナちゃん、何で、どうしてこうなるのよ!あたしたち友達でしょう!」【ニナ】「うるさいっ!あんたなんかっ!」と【アリカ】に攻撃を仕掛けるが・・・そこで「ダメッッッー!!!」と【エルス】が叫んだ。【ニナ】は我を忘れて「スレイブ」を斬った・・・。黒き石は砕けた・・・【エルス】も倒れた。【アリカ】と【ニナ】が駆け寄る。【アリカ】「エルスちゃん、しっかり!エルスちゃん!」【ニナ】「どうして・・・」【エルス】「ごめん・・・ね・・・アリカちゃん・・っ・ニナちゃん・・・本当はね、科学とか・・そんなの・・・ただ・・・戦いがなければ・・・みんなずっと・・・一緒に・・・うれしっ・・・かったの・・・友達だからわぁたし・・・」と青い空に、太陽に伸ばす手から消え始め・・・つかめなかった・・・【アリカ】【ニナ】【エルス】の思い出と共に消えたのだった・・・【エルス】の足に巻かれた包帯を残して・・・。【アリカ】は、その包帯を握りしめるのだった。涙の【アリカ】と【ニナ】はお互いのフルパワーでぶつかり合った・・・。まるで、2人の今の気持ち、感情をぶつけ合っている様に・・・。