現代視覚文化研究会「げんしけん」

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舞-乙HiME 第10話「それが乙女の一大事」

2005年12月10日 19時49分23秒 | アニメ・映像全般
 第10話のストーリーは「行方不明になった【アリカ・ユメミヤ】。【ナツキ・クルーガー】をはじめとする学園関係者たちは、急遽遠足(踏破試験)を中止し、その捜索に乗り出す。【アカネ・ソワール】たちや【セルゲイ・ウォン】もその協力を買って出た。しかしそれは【ナギ・ダイ・アルタイ】から命じられた「エアリーズ共和国」内に残る旧暦(十二王戦争以前)の遺跡調査をするカムフラージュでもあった。遺跡付近の断崖をボートで旋回する【セルゲイ】は「アスワド」の【ルーメン】に襲われて崖から転落する【アリカ】の姿を目撃。応戦するが、【ルーメン】の呼び寄せた【ケートス】の攻撃を受けてボートを破壊されてしまう。それでも、なんとか【アリカ】を岸に助け上げた【セルゲイ】は、使われなくなって久しい廃屋に【アリカ】を抱えて行くのだった・・・。」という展開をして行きます。
 今作の全体としての見所は、【アリカ】と【セルゲイ】の小屋でのやり取りと審議会の臨時決議により結成したオトメ連合軍と【ミドリ】率いる「アスワド」との息詰まる激戦ですね。前半パートでも観て置きたい所が多かったと思います。やはり【トモエ・マルグリット】の言動ではなかろうか?【ニナ・ウォン】と本日の泊まる準備をしている場面で【チエ・ハラード】がやって来て「踏破試験は中止だ・・・アリカちゃんのペアが遭難してね。ついさっきエルスちゃんは発見されたんだけど、アリカちゃんはまだ行方不明なんだ」と聴かされ、【トモエ】は「そんな・・・」と言いながら口元は策謀の笑みを浮べたり、救出された【エルスティン・ホー】の容態を【ヨウコ・ヘレネ】に聴きに来た「星組」のみんなの場面では【トモエ】「本当に・・・良かったわ。後はアリカさんが無事ならば・・・」と発言し、その【トモエ】を【ミーヤ・クロシェット】が何とも言えない表情で見詰めている所が【ミーヤ】の今の心情を素直に出せていたと感じる。【トモエ】はいつまでこんな事を続けるのか・・・身を滅ぼす可能性があるのに・・・【トモエ】が目指す「オトメ」とは一体、どんな「オトメ」なのかと思います。【シズル・ヴィオーラ】もそんな事は決して望んでいないのに・・・今後の【トモエ】がどうなって行くのかにも期待しております。そしてもう一人【ニナ】も触れて置きたい。【チエ】から「ウォン少佐も消息を絶った」事を聴かされた【ニナ】の様々な表情、仕草が描かれている。【ニナ】は【セルゲイ】との写真が入った時計を抱き本当に心から心配している悲痛な表情をし「お父様・・・」と呟く。本当は今にも【セルゲイ】を捜しに飛び出したいと思うが、今は動いては行けないのをよく分かっている女の子でもあるのです。例え、血の繋がりが無くても必死に行きたい気持ちを抑えている心情は耐え難いだろう。その【ニナ】の気持ちの爆発が【ヨウコ】と【ナツキ】の会話だった。ローブのものじゃない反応を【セルゲイ】の消息の絶った方向で検知した事を聴き、その場所へ行こうとする【ニナ】。しかし、その行動をさせまいと【シズル】が立っていた「待っておくれやす」と道をふさぐのだった。【ニナ】が「行かせて下さい!お父様が・・・お父様が・・・」と冷静さを欠いていた。その【ニナ】の頬を叩く【シズル】「辛いんのは分かります・・・せやけど、今は辛抱しよし、大丈夫。うちらが必ず捜し出しますさかい」と【ニナ】の肩を優しく抱き、語りかける様に言う。【ニナ】は泣いてしまう。今は泣く事しかできない・・・その【ニナ】を想うと心がアツくなります。次に【アリカ】と【セルゲイ】の2人に物語は移って行きます。夜になり冷えて来たが「アスワド」に見付らない為に、火を焚いて暖を取る事ができない状況だった。【アリカ】は身体が冷えてしまい震えていた。【アリカ】は無意識の中で言う「ばっちゃ・・・行か・・・ないで、あたしを一人にしちゃ・・・いやだ・・・」と呟く。震えながら涙をこぼす【アリカ】。【セルゲイ】は「アリンコ・・・」と涙を拭うその手を【アリカ】がすがる様に取り「寒いよ・・・」と言うのだった。【セルゲイ】はお互いの衣服を脱ぎ、身体を体温で温める事をします。いつもと違う【アリカ】の雰囲気に【セルゲイ】も意識してしまうシーンも男性なら当然だと感じて面白かったし、この生死を一緒にさまよった体験が【アリカ】と【セルゲイ】の心の距離を短くしたとも言えますね。「ばかな・・・この子はニナと同じ年なんだ。何を・・・そうさ、まだこんなに細い身体の・・・こんな細い身体で・・・」と【セルゲイ】は今までの【アリカ】との出会いを思い出しながら感じた。そして、再認識する【アリカ】はただの女の子だと言う事を・・・。そんな彼女を愛おしく想い抱きしめた。その頃、遺跡の前で巨漢「アスワド」【ダイン】が見張っていた。それを【アカネ】と【チエ】が確認し【ナツキ】に報告する。【アカネ】は続けた「それから、付近の海岸にボートの残骸とこれが・・・」と【アリカ】の水筒を出した。この場面ではかなり最悪な状況だと感じた。もちろん【ユキノ・クリサント】【ハルカ・アーミテージ】【マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム】【ナギ】もこの場に居た。この場面では「各国の利害関係」が如実に表現されていた。【マシロ】が「何でも良い!とにかく、すぐに捜しに行くのじゃ!」と言っても【ナツキ】は黙っていたし、【ハルカ】が「情報提供、感謝するわ。後はエアリーズで始末するから閣下、私の部隊に出動許可を・・・」と言っても【ユキノ】も黙っていた。普段の【ユキノ】はおっとりとした外見と大人しい性格だが、この緊急を要する時にはしっかりしている。それは「審議会」の意向を無視できない為だった。だが【ユキノ】は「審議員3人以上の同意があれば、臨時決議が認められる」とも言う。【ナギ】も【ニナ】の必死の訴えに同意するしかなかった・・・まあ、裏があるのですが。
 そして、朝になり【アリカ】が目を覚ますと・・・お互いが裸同然の格好だし、【セルゲイ】と2人っきりだった。大きな悲鳴を上げて混乱するのも理解できる状況だった。【セルゲイ】も「待って!アリンコ!それより、隠せバカ!その粗末なムネを!」と更に火に油を注ぐ発言をしてしまう。しかし【セルゲイ】の腕の怪我を見て【アリカ】の暴走は治まるのだった。「あっ・・・ごっごめん・・・大丈夫」と近づき、またお互いを意識してしまう所も良かった。「安心しろ、本当に何もしちゃいないから・・・」と言う。【アリカ】も「うん・・・」と恥ずかしさと照れた感じが混じった表情が最高に可愛かった(萌)。アニメ劇中では「アスワド」の一味が研究施設の中心部へ到達していた。【セルゲイ】と【アリカ】は【エルス】の事、援助してくれるおじさまの事、軍人としての理想と現実の話などをしながら森の中を歩いていた。この場面でも【アリカ】が「その・・・一応、ありがとうウォンさん・・・」と照れながら言うと、登る所で【アリカ】に手を貸し「セルゲイで構わないよ」と言った。「あっ!はっ裸を見られたからって、なれなれしくしないからね!」と【アリカ】。もしかして【アリカ】って、自分の裸を見られたら結婚しないと思っていたりしてね(笑)。2人で会話をしていると【セルゲイ】が茂みに隠れた。視線の先には「アスワド」の一味が居た。何か受け取る【ミドリ】。しかし【ジョン・スミス】の策により「アスワド」に襲われる【アリカ】と【セルゲイ】だったが、そこへ「お止めなさい!」と崖の頂に【ハルカ】が立っていた!しかも【ユキノ】との承認なしで向って行き、崖下に落下する【ハルカ】だった。緊張感の中にもコミカルさも忘れていない演出に感謝します(笑)。そして【ダイン】と【ガル】の攻撃が2人に向けられるが、【シズル】と【ニナ】が攻撃をガードする。【ニナ】が「お父様・・・」と無事を喜ぶが、腕を痛がる【セルゲイ】に対して【アリカ】の「大丈夫!セルゲイ」の言葉にショックを受ける【ニナ】の表情も良かった。今後の2人の【セルゲイ】を巡る関係にも注目ですね。【ナツキ】も出て来て、【ミドリ】と対峙する「ガルデローベ・・・科学技術をひとくし、歪めている元凶がか・・・貴様ら如きに我らを止められるか?」と問う。【ハルカ】も【ユキノ】の承認を受け、ローブを身にまとい【ミドリ】に「ダイナマイト・クラッシャー」で攻撃をするが、【ミドリ】は素手で受け止めてしまう。自身の刀で斬りかかろうとすると、その隙をつかれて【スミス】「これは、我々「シュバルツ」が頂いて行きますよ。ミス・ミドリ」研究所で手に入れたモノを奪われてしまう。その【スミス】の姿を見て【セルゲイ】が叫んだ「スミス!」と知っている感じがした。その【スミス】を「アスワド」の4人が追う展開になる。【シズル】たちの前に【ミドリ】が立ちはだかる。「いでよ!鋼の牙!愕天王!」と空間を裂いて現れた。【ミドリ】と「愕天王」との強力コンビに【ハルカ】も一撃で吹っ飛ばされてしまう。その隙に【シズル】が斬り込んで行き【ミドリ】との刃を交える交戦をする。【ミドリ】は「歪んだ世界を破壊する為に・・・」【シズル】は「大切な人の為に・・・」とお互いの刃を交える正義のぶつかり合いも良かった。「ならば、死してその想いを告げよ・・・愕天王!突貫!」と決めにかかる【ミドリ】。しかし【シズル】はその冷静な戦い方をし、愕天王の動きを止める。さすがは【シズル】だと思った。確かに【ハルカ】も強い・・・強いが若干、直線過ぎると思います。すると【ミドリ】のREMにヒビが入り撤退をする事になる。やはり、生身で「マイスター」2人との戦闘は、それだけの消耗とリスクがあるといった感じがした。その「愕天王」で飛び立つ【ミドリ】を見て、【ヨウコ】「・・・ミドリ」と言ったし、【ヨウコ】が見詰める写真には、幼い頃の【ミドリ】の姿が・・・【ヨウコ】は知っていると思う【ミドリ】の事を・・・。最後は【アリカ】が「おじさま」への手紙を書く感じの演出が表現される。しかし【セルゲイ】は【ニナ】に何を言われていたのかな~気になりますね(笑)。夕陽に向って左手を突き上げて、決意を新たにする【アリカ】だった。最後の【ナギ】と【セルゲイ】の会話シーンも良かった。【セルゲイ】「殿下、何を企んでおいでなのです」【ナギ】「シュバルツの事かい・・・」「はい」「何だと思う・・・フフフ、でもさあ、君だって僕に隠している事あるでしょう?分かっているよね。僕を裏切っちゃダメだよ・・・」と【セルゲイ】にスゴイ迫り方をしていたのも印象に残っています。


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1 コメント

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【ミドリ】の補足です。 (斑目 晴信)
2005-12-10 21:00:47
 【ミドリ】は「アスワド」の頭領であり、

「REM」による高次物質化能力を操り、

生身でもマイスターオトメ二人の攻撃を

弾き返す恐るべき戦闘力の持ち主。

「愕天王」との強力コンビは破壊力抜群!

自称17歳は、変わらないらしい(笑)。

【ヨウコ】との今後の関係も気になる所。
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