今日の商店会長 (早稲田商店会相談役 安井潤一郎)

日本でただ一人、商店会の会長現職で衆議院議員になった、早稲田商店会前会長日記。公式ホームページは左下ブックマークから。

11月14日・業態を変える事の難しさと楽しさ

2007-11-14 23:13:46 | 商店会長のコメント
8時30分からの環境部会に出席して「『環境と経済の共存』なんて古くて、消極的な文言で環境税を語るのは間違いです!『環境』こそが次の経済をけん引するのです。何故ならば、我が町では・・・」と具体的な事例を挙げて発言しました。同席された先生方には御評価いただきましたが経済産業部会に行くと違う評価をされるのだろうな~と、弱冠、気弱になっています。きついんです、「環境税」への風当たりが・・・。

12時から30分間、東京ブロック関係議員会議に出て高田馬場に移動。新宿区消費生活センターで開催された新宿区生鮮三品特販組合11月度正副理事長会に出席しました。10月21日の「ふれあいフェスタ」の反省とエコバック事業の進捗状況の説明、来年1月27日の新年会についての報告が議題でした。

席上、お客様の買い物の仕方が従前とは全く様変わりしている事、新宿区内でも住宅事情が大変動している事、商店会の現状に対しての危機感があふれている事、等が話題になりました。新宿区内で営業している肉屋、八百屋、魚屋さんの集まりの「生鮮三品特販組合」、その正副理事長さんですから全員が地元商店会の役員もしくは元役員さんです。地元の事をよく御存知の皆さんだからこそ、小規模零細の小売業界全体を変革する事の難しさ、商店会を活性化させる事の困難さは身に染みて分かっている皆さんです。

話をしながら10月14日に早稲田に開設したアンテナショップ事業の実験店舗を思い出しました。業界全体、地域全体を変えるのは難しく、困難かもしれないが1店舗を変えることには楽しみが見える。お客様の消費行動を変えるのか、店サイドが変わるのか、その優先順位はどっちなのかという議論をしてきましたが小規模零細であればあるほど店主の思いを具現化して業態の変換は容易で、なおかつ消費者の反応も、生産地、メーカーサイドの反応も速い事が分かって来ました。

お客が変わるのか、店が変わるのかではなく、その前に店主が「このまちで生活していくことの楽しさをお客様に享受していただくにはこういう店舗が必要だ」という「思い」が重要だったのです。

お客様の要望を先取りして店舗内容、品揃えコンセプトを変えていきながらお客様の消費行動も変えていく、生活様式も変わっていく。「ここで暮したら健康になった」とか「この町には友達が多い」とか「将来の不安感が軽減される」とか「誰かに頼られる事が多い、自分が必要とされている町」等々の、結果として地域を変える事になるのでは、と考えてしまいます。

「足して2で割る」という「中庸」ではなく、ある部分、過激な「俺じゃなければ出来ない」という店舗コンセプトが望まれている時代が来たのかもしれません。まだまだ新業態の実験店舗からは、お客様の口にも出なかった本当の要望が消費行動として学習出来るような気がします。東京の新宿区の早稲田だけでなく各地でいろいろな店舗が新業態に変革して店を開ける事によって新しい小規模零細店舗の業態論が賑やかになるのかも知れない、何となく楽しくなるような展開が始まりそうです。
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