Baradomo日誌

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どっちがおかしい?

2007-11-20 | よしなしごと
夏の甲子園・某県予選。
某高校野球部OBのN氏は、卒業から20年以上経った今も、毎回2回戦あたりから母校の応援に駆けつけているが、ここ数年、スタンドの様相が激変しているという。
なんでも、双方の応援スタンドに陣取る保護者の皆さんが、一様に「○○高校野球部保護者会」と刺繍の入った帽子やらTシャツやらを身につけ、大挙して押しかけているそうな。
予選だよ?それも2回戦!
俺が高校生の頃は、そういうのはなかったよな~。

そんな話をしていたN氏にいきなり直球を投げたのは、隣に座っていた女性社員。
彼女の息子さんは昨年まで都立高校で野球をやっていたらしい。
「え?練習試合のときもみんなそういう帽子かぶって行くんですよ、保護者は。当番制で、御茶出ししたり、タオル配ったり、監督にご挨拶したり、大変なんですから。」
これにはN氏がきょとんとしてしまった。
「それって、マネージャーとか、下級生の仕事なんじゃ・・・」
「どこの高校でも保護者の仕事よ。せっかく運動部に入れたのに、なんで運動以外のこともさせなきゃいけないの?当たり前じゃない!」
「それって、もしかして甲子園常連校だったりします?練習もきついことやってたんですかね?」
「まさか!ウチの高校はいつも2回戦くらいでおしまい。どうせ甲子園になんて行けないんだから、週に4回も練習したら疲れちゃって勉強できないでしょ?って、監督に申し入れしたくらいなんだから。」
「はぁ~?4回?今はどこもそんなもんなんですかね?」
「ちなみにNさんの高校はどれくらいやってたの?」
「正月と試験期間以外は毎日ですよ。」
「え?じゃ甲子園行ったの?」
「いや、県で16くらいまでですかね。」
「え~?毎日練習しても甲子園に行けないの?」
「普通、どこでもそうでしたよ。みんな毎日練習したけど、強いところはそれ以上にやってるからやっぱり強くて・・・」
「甲子園に行けるわけでもないのに、毎日そんなに馬鹿みたいに練習してたなんて、無駄とは言わないけど、おかしいんじゃない?」

と、語り終えたN氏は俺の目をじっと見据えながらこう言った。

「なぁ、どっちがおかしい?」

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