Baradomo日誌

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卒業式の夜

2008-03-24 | 子どもの視線・親の気持ち

先週の火曜、長女の卒業式の夜のこと。
私が夕食の準備をしていたら、呼び鈴が鳴った。
「はいはい~?」
「あ、○○ですけど~!☐☐ちゃんいます?」
お隣の長女(高二)だ。
「卒業おめでと~!」
なんとお隣から花束のプレゼント。
お隣は高二を筆頭に、高一、中二の三姉妹。
ウチの娘たちはよちよち歩きの頃から面倒を見てもらってきたのだ。
長女は大喜び。
そりゃそうだ。半歩先の未来を歩いている、憧れの「お姉さん」からの祝福だもの。

それからしばらくしてまた呼び鈴。
「△△ですぅ~、☐☐ちゃんいますか?」
今度は反対隣に住む長女の同級生。
「おぉ!卒業おめでとう!」
玄関先で私が声をかけると、はにかんだように照れ笑いの彼女。
4月からは他の中学へ行くので、顔をあわせる機会も減ってしまうだろうな。
と、そこにウチの長女が登場。
「☐☐、はい、誕生日のプレゼント!」
「なに、わざわざ持ってきてくれたの?ありがと~!」

そしてまたしばらくして、またまた呼び鈴。
「ごぶさたしてます◇◇ですぅ~、☐☐ちゃんいますか?」
?どこの◇◇だ?と訝しく思いながら玄関を開けると、今度六年生になる女の子とその母親の顔があった。
この女の子は、ウチの長女が二年生になったときに学童保育所に入ってきた子で、どこがよかったのかわからないが、ウチの長女にすっかりなつき、学童でじゃれあうのみならず、うちに泊まりにきたりもしていた子。
親御さん曰く、その子にとって、ウチの長女は「目標」というか「憧れ」というか、そんな存在なんだそうだ。このため、「☐☐がやってたから、自分も出来るんじゃン?」と児童会の役員にも立候補してしまったそうだ。


その日の夕食の時、長女にはこんな話をした。

なんかすごいよなぁ、3人もプレゼント持ってきてくれたよ。
1人でも自分のことをそんな風に好意的に思ってくれる人がいるなら、それは自分にとっての生きる証し。君には家族以外にそれが3人もいるんだ。
近所の「お姉さん」に面倒を見てもらいながら学校へ通い、「お姉さん」に憧れながら大きくなって、気が付いたら自分も憧れられる「お姉さん」になっていた。
君の小学校生活は、実に充実した6年間だったんだな。
親としてこんなにうれしいことはない。
俺は素直に「凄い!」って思うよ。

4月からは中学生。もう子どもではない。
自分のやりたいこと、進みたい道を見つけていく時期に入るから、周囲の期待なんてものはあえて無視していい。
ただ、自分を好意的に思ってくれている人達を失望させることだけはしちゃいけない。
これだけは忘れずにいて欲しい。

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