Baradomo日誌

ジェンベの話、コラの話、サッカーの話やらよしなしごとを。

お遊戯会

2006-02-17 | 子どもの視線・親の気持ち
今日は娘の保育園でお遊戯会。
以前は土曜日にやっていたのだが、なかなか来れない親も多く、逆に爺婆が多すぎて肝心の親がまともに座るスペースもない、など、問題山積。
そこで、今年から保育参観の1週間に、3日ほど子どもたちが劇をやる日程を組んだそうで、本日は千秋楽。
子ども達も気合入ってます。
さすがに公演3日目ともなれば、声も出てるし、余裕がある。
なかには余裕ありすぎてあくびしてる子もいたのはご愛嬌。

実はここの保育園、4~6歳児が3つの縦割りクラスになっているため、年下の子達がその他大勢を演じ、最年長児たちはみんな何らかの役がある。
縦割りクラスの場合、みんな一緒になりすぎてしまうのでは?という危惧が少なからずあったが、これなら大丈夫。
「来年になったらあれがやれるんだ!」的な、年長者への憧れをうまく抱かせる内容になってる。
もちろん、主役を張る最年長児(桃色帽子のももいろさんと呼ばれている)を以前の3倍に増やすことにも成功。
以前の横割クラスだと、主役はごく小数に限られていたもんね。
そういう点でも、いい企画だなぁ、と思った次第。

それこそ、テレビCMではないけれど、全力でワカメを演じる我が子の飛び散る汗を映像に納める親、フラッシュたきまくってさらに汗をかかせる親、ってのが大多数だったんだから。

そう言えば、去年だったか聞いた話。
どこぞの幼稚園の演劇会では、「みんながやりたい役をやる」という方針を取っているそうだ。
ある年、浦島太郎の劇をやったところ、もちろん女の子は全員乙姫様。
「キャバクラじゃないんだから!」とはそれを見ていたお父ちゃんの弁。
目移りしちゃって大変!
でも、奥さんの前でそんなこと言っちゃだめよ?

で、ひそかにいじめられっ子だった男の子が半強制的に亀にさせられ、砂浜でどつかれ、浦島演じる過半数の男の子達に「助けてあげる!」と引き釣り回され、竜宮城では先ほどまでいじめっ子だった魚やえびの踊り子達にとりかこまれ…あとはご想像にお任せします。

ところで、亀の子の親御さんのカメラには何が映っていたことやら。
是非見せて欲しいな。

子どもの会話

2006-02-17 | 子どもの視線・親の気持ち
かけっこの速いAちゃんと、本が大好きなBちゃんは、小学2年生の女の子。
Aちゃんにはお姉ちゃんと弟がいて、Bちゃんには妹がいる。
2人はちょっとずつ違うけど、なんとなーく仲良し。

Aちゃんは、「生まれた時からずっと一緒」のお姉ちゃんが大嫌い。
お姉ちゃんは、Aちゃんが何を聞いても「お前には関係ないでしょ」が口癖。
小さい頃からずっと、「一緒にいると意地悪されるから」、「口で何を言っても勝てないから大嫌い」なんだって。
来年一年生の弟のことは好きなんだけど、何かしてあげても、御礼も言わずにわがままばかり言うから、結局いじめてしまうんだって。
本当は好きなのにね。

Bちゃんは妹と大の仲良し。
妹がまだお母さんのおなかの中にいた頃は、毎日見えない赤ちゃんを抱っこしてあやしていたし、毎晩夢の中で赤ちゃんと遊んでいた。
だから、Bちゃんはまだ保育園の妹がかわいくて仕方がない。
もし妹がBちゃんをぶったりしても、ぜったいにやりかえしたりしない。
だって、まだ自分よりちっちゃくて、力も弱いけど、妹は世界で一番大切な存在の一人だ、って知っているから。
妹も、お母さんのおなかの中にいた頃からそれを知っていたんだろうね。
けんかになることもあるけど、ふたりはいつでもすっきり仲直り。

でも、BちゃんはAちゃんがうらやましい。
だって、Bちゃんはお姉さんだから、「お姉さんの気持ちしかわからない」。
本当のお姉さんがいれば、「妹の気持ちもわかるはず」。
だからお姉ちゃんがいるAちゃんがうらやましい。
Aちゃんは「妹だし、お姉さん」だから、どちらの気持ちもわかるはず。
それは「とってもいいことだ」とBちゃんは思ってる。
「きっとAちゃんはお姉ちゃんより、ずっとずっといい思いをしているはずなんだ」って。

それを聞いたAちゃん。
「そっか、あたしはお姉ちゃんに勝てるものがあったんだ!よ~し、帰ったらそう言ってやろう。もうお姉ちゃんには負けないぞぉ!」

その夜。
いつものとおり始まった兄弟げんか。
「妹のくせに、生意気なのよ!」と言うお姉ちゃん。
待ってましたとばかりにAちゃんは、腰に手を当てて胸を張り、勝ち誇ったように一言。
「あたしのほうが、おねえちゃんよりえらいんだぜ~!」
「なんでよー!年上の方が、えらいにきまってるよ!」
「だって、あたしは年上の気持ちも年下の気持ちもわかってるんだぜー!」
「…?だったら、なんであたしが怒ってんのかわかるでしょ?」
「あ…。」

Aちゃん、この夜も完敗でした。


※ 実はこの文章、2年前に書いたもの。
ちょうどお袋が逝く直前の年の瀬だったように思う。
このBちゃんという子は、ウチの長女。
長女は、保育園の時は背も小さく、気が弱く、いわゆるいじめにあったこともあり、何かと心配だったが、小学校に上がった途端、特定の女の子達とのべたべたした友人関係を嫌い、クラスでは男の子とばかり遊び、そうでなければ本の虫、という、ちょっと「不思議ちゃん」系の子に変貌。先生からも心配されるほどだった。
ところが、よき先輩達にも恵まれたのだろう、次第に学童保育所ではリーダー格となってきた。
そして「クラスで後から数えて3、4番目くらい」まで身長が伸びたことや、ダンスでかなり体を鍛えまくったこと、でも実は「素ボケ」たところなども手伝って、ここにきて「でかい」「強気な」女の子集団の仲間入り?をしたらしい。
小・中学生の頃の私が、かなり苦手だった集団だな。

彼女は、この4月には5年生になる。
そして、妹は新一年生。

こちらは姉と違って生まれた時から身体も大きく、のびのびと育ってきた。
そして、次女であり末っ子でもあるという特性から、思いっきり甘えん坊なんだけれど、保育園では小さい子達の良き「お姉さん」をやっているらしい。
でも4月からは家でも学校でも学童保育所でも「末っ子」。
さぁ、キミはどんな女の子になっていくのかな。