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Baradomo日誌

ジェンベの話、コラの話、サッカーの話やらよしなしごとを。

鳴り物的日本代表論

2006-04-03 | サッカーよろずごと
ここ10年来、毎度A代表の試合は、リアルタイムでのテレビ観戦を心がけている。
キックオフからの20分程度及び後半30分過ぎ~ロスタイムは、ほぼ間違いなく正座して唸りながら観戦することが常のため、もはや家人からも何も言われない(諦められている)。

さて。
現在のA代表の最大の課題は、やはり左サイドであり、三都主だ。
レッズで絶好調の今季、彼はどう見てもウィングであり、シンプルなプレーでどんどん攻撃のスピードを上げる役目。
この点で、以前チャールトンからお呼びがかかったのは正しい。
しかし、ジーコはゆっくり時間をかけるプレーを選択するよう指示しているらしい…理解できん。
右については加地もしくは駒野の起用により、攻守ともにある程度の計算が立つ反面、三都主が左サイドにいる限り、ブラジル的ラテラルとしての役目を求められる限り、左サイドの守備、という問題は宿命のようについて回る。
ならば、三都主に守備は求めない。だからスタメンからも外して、松井を入れよう!。
彼は三都主よりもフィニッシャーとしての能力が高いから、3トップ的。

あと、松田+中澤のマリノスコンビをそのまんま持ち込みたい。
とは言え、中澤・松田ともに自重してあまり前に出ず、コンフェデのメキシコ戦の如くバイタルエリアが広がれば、自ずとそこを突いてこられるわけで…。
そこのところを後方からいかに操るか?
恐らくは、そこにキャプテン宮本の存在価値があるのだろうが…どこか不安なんだよな、宮本のディフェンス能力って。
いい選手だとは思うが、個人能力主体のジーコ・ジャパンにおいては、面白みに欠けるというか…う~ん。
ひとおもいに宮本はずして中田浩二、とすれば、3バックも4バックもOKか?
で、最近思いついたW杯予想スタメンが、これ↓。

     3バックから     ⇒      4バックへ

      久保                久保
       佐藤                   佐藤
 松井                 松井  
        中村  加地             中村
   中田英          ⇒     中田英 
      福西                 福西 
    
 中田浩 中澤 松田      中田浩 中澤 松田 加地
        
      川口                川口

…結局、事実上のゲームキャプテンが中田英であるならば、前目からプレスし、ボール奪取⇒速攻、という共通認識で闘うべきなのだ。
サイドはしつこく1対1、それを中田がフォローし、バイタルエリアは福西とセンター2人でガッツリ守る。
そして、中澤がバランスを取りつつも、場合によっては松田がテュラムのように攻めあがり、日本代表としては珍しい、イケイケのサッカーが見られること請け合いなのだ。
その場合、宮本の不在、あるいは3バックか4バックかなどという議論は無意味。
守備的な4、てのもあるはずだし、それはジーコが言わずとも、それこそ選手が「自由」にやるもんだろうけれど。

加えて、サブ組は以下のとおり。

Fw 高原、玉田
高原はオールマイティさを考慮、玉田は久保との相性で。
ほかに泥臭さで巻、何をしでかすかわからない面白さで大久保も捨てがたい。

Mf 稲本、小笠原、三都主、長谷部、駒野、小野、遠藤
私が中盤の選手に期待することは「勝負」だ。
しかし、日本の中盤は豊富、とか言っても、実は大胆なドリブルで相手陣形を破壊していこうとするチャレンジャーが少ない。
そのような飛び道具的な役割を期待できるのは、中央なら小笠原、稲本、長谷部、左なら三都主、中田英、駒野、右なら加地、中田英、駒野となり、かなり限定される。
そこで、さらに大胆に、稲本の右ウィング起用が見てみたいが、現時点ではA代表で試していないので、本番でもないだろう。

Df 宮本、坪井
スタメンに中田浩を入れたため、また、Mfに長谷部を入れたため、Dfの人数が足りないが、故障でもない限りここの交代はないから、CBが2人いればOKだろう。
出来れば茂庭も入れたいんだけれど。

Gk 楢崎、土居
ま、堅いところで。
本当は、都築を入れたいんだけど、川口がいる限りこの3人のチームワークの方が優先されるだろう。

見たいなぁ…こんな日本代表。
皆様、いかがなもんでしょう?


久保の腰痛再発

2006-03-10 | サッカーよろずごと
一昨日深夜。
毎晩恒例、自宅残業をてきとーに切り上げ、Yahooを開けた私は思わず叫んでしまった。
「え"~?そりゃ絶対ジーコが使いすぎたんだ!」

そう、久保の腰痛再発である。
昨日のサンスポ1面にもでかでかと報道されていたけど、なにせ、リハビリに丸一年以上を要したほどの腰痛だ。
慎重に慎重に調整してきたのに、急に負荷かけたからじゃないのか?と邪推してみても始まらない。
とにかく、「動くのも怖い」ほどの状態とのこと(本人談)。
W杯も絶望か??

ところが、昨夜1時頃、飲みすぎてヘロヘロになりつつ帰宅後、どうも気になってネットを開けたら、「久保復活!」。

はいぃ?

今日の日刊スポーツでも「ケロリとフルメニュー」とか書かれている。
「キレキレで豪快なボレーを連発!」だと。
岡田監督のコメントも「どこが痛かったのかな?一人情報戦とかやってんのかな?」ときた。

あのぉ~?狼少年かい?
とりあえず一安心、なんだが、爆弾を抱えていることには違いない。
う~ん、不安だ。
でも、まぁ、久保だからなぁ。よしとしよう。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦

2006-03-01 | サッカーよろずごと
今朝、キオスクにて、軒並み「小笠原スタメン!」を報じるスポーツ紙が並び立つ横に、白い歯がまぶしい小野の笑顔が表紙を飾る某サッカー雑誌が佇んでいた。

日本対ボスニア・ヘルツェゴヴィナ。

つい先ほど、試合中継終了。
ジーコのファーストチョイスは、ひで&福西、その前が俊輔~久保を固定、4バックは加地・中澤・宮本・三都主なのかなぁ。
後半投入された小野が中田とポジションチェンジしたことには非常に合点がいったが、試合の流れの影響からか、小野&稲本投入後はパスすらまわらず、ルーズボールに対しても後手を踏む展開だった。
せっかく欧州組を呼んだのになぁ。
松井も出なかったし。
むしろ、日本に帰ってくる柳沢は使う必要なかったんではないか?

ついでに、中澤のパスミス、三都主のディフェンス、下がりながらの宮本の応対の仕方など、ディフェンス面では弱点を露呈してしまっていた。
そんな、サービスすることないだろうに。

とはいえ、ここ最近になく相手に恵まれ、緊張感のある、見ごたえのある試合だった。
発煙筒も爆竹もあり、これがヨーロッパだ!っつう感じで圧力のあるチーム。
よかったなぁ。
やっぱ日本が目指すサッカーは東欧だね。

しかし、珍しい試合だった。
なにが珍しいって、高原の先制ヘッド&その後も得点しそうな雰囲気バリバリのプレイ。
HSVでも得点してないのに…しかもバルバレスがマークについてなかったか?
同士討ちしないように、甘いマークだったのか?

そして極めつけは中田の同点弾、それもヘッド!
A代表はおろか、ボルトンでもフィオでも、しばらくナカ~タのゴールは見ていなかった気がする。そこに来てヘッドだなんて。
しかしポジショニングよかったなぁ。
その直前の、俊輔がフルスウィングのシュートを打ったプレイで、ボスニアのディフェンスが一人タンカで場外に運び出されていたけれど、ナカ~タが入り込んだのはちょうどそのスペースだったようにも思うが、まぁよしとしよう。
これもジーコの「運」ということで。

そして今回の最大のサプライズ人事は、やはり小笠原満男君のスタメン。

時間の問題はあるにせよ、前半の方がボールが回っていた。
また、とにかくボスニアの圧力が高く、前線にはボールがつながらない。
そんな中、前半は宮本中心に4バックがここ最近になく、よく勝負していた、とも言えるが、中盤が圧縮されてしまっていた。
これに対して、俊輔は居場所を失い、サイドに開くか、下がるかしかなく、ディフェンスでもミスを犯している。
その一方、下がり気味に位置したひでからのロングパスが生きるスペースを生むべく、満男君は久保と連動して前線を斜めに動き、かなり効果的なギャップを作り出していた。

あれはパッサータイプの小野にはない特徴。むしろ中田の同類だ。
中田と小笠原の労を惜しまないフリーランニングと戦術眼が、小野には足りない、ということなのか?
だとすれば、ジーコの意図するものは、流麗なパスサッカーではなく、むしろ肉弾戦をも厭わない戦闘集団だ。
個人的には非常に好みなんだけれど。

でも実は、一番気になったのは都築だね。
試合終了後に、ボスニアの選手と何事かを話し込んでいた。
ボスニアって、何語なんだろう?セルビア語?クロアチア語?
で、彼らは何を話していたんだろう?
なんか、ポジショニングの話をしていたような…。




みんな坊主頭にヒゲの巻

2006-02-19 | サッカーよろずごと
何を隠そう、私は坊主頭に無精ひげのスポーツ選手&音楽屋に対して、無条件に好意を持つ。
と言いながら、自分自身は最近寒さに負けて髪を若干伸ばしているのだが、6月のW杯開幕時には、マイバリカンを駆使して頭を丸め、テレビの1.8m前に正座していることだろう。

それはともかく。

先週(2月11日)の米国戦が散々な内容だっただけに、どうなることかと思っていたフィンランド戦。
1週間経って、適度な休息もあり、コンディションが上がってもいるだろう、とは思っていたけれど、ディフェンスラインの押し上げもよく、また、相手があまりに低レベルだったことも手伝い、信じられないほどのボール支配率。
でも、あれで2点しか取れないのが今のA代表の立っている位置なのだろう。

ジーコは「使いつづけることでコンディションが戻る」と言い放ち、久保を主軸に固定する意思表明をしている。
そんななか、右サイドから前方へ加地がスローイン⇒満男君がワンフェイクしてスルーパス⇒久保のワンタッチでゴ~ル!という一連の流れは久々に胸がすっとした。
左利きだったことが出会い頭のような効果を生んでいた。
右利きの選手ならばキーパーにセーブされていただろうな。
また、止められはしたが、しっかり振り抜いたシュートも2本あったし、腰の爆弾はだいぶおとなしくなっているようで安心したぜ久保のダンナ。
6月のW杯でも、腰の脇で繰り返す控えめなガッツポーズを披露できれば、ドリフにかわって平成のヒゲダンスと呼ばれることうけあいだ。

しかし注目は、シュートする久保のの背後で「俺が撃ちたかった~」という顔をしていた巻。
彼こそ米国戦~フィンランド戦で株を上げた選手。
「利き足は頭です」と真顔で言い切るこの男、その体躯とは裏腹に、ゴン中山タイプの汗かきFWだったりする。
さすがは走る犬魂ジェフ千葉、オシム・チルドレン。
東アジア選手権で初召集された時も、得点こそならなかったものの、徹頭徹尾競り合い、泥臭~い存在感を放っていた。
昨夜も倒れては跳ね起き、ひたすらボールを追う諦めない姿が、ウチのカミサンの心を鷲掴み。

できることなら、この巻と久保をオーストラリア戦のスタメンで使って欲しいね。
もっとも、某紙で風間八宏氏が語っていたように、「裏を取ろうとして読みきられていた」ことも真実。
この点では柳沢・高原に一日の長がある。
しかし、しゃにむに突っ込んでいくその姿勢が、「とりあえずなんかやらかしそうな」久保と組み合わされば、これまでの日本A代表FWにはついぞ感じられなかった「威圧感」につながりそうで、期待は大きく膨らむ。

是非この機会に頭を丸め、無精ひげを生やし、高原・久保とともにFWだんご三兄弟を結成してみてはいかがだろう?

でもそれをやったら、某テレビ番組で巻に告った女性タレントに嫌われちゃうかも。。


ゆるねば

2006-02-19 | サッカーよろずごと
You'll Never Walk Aloneという歌がある。

Walk on, walk on
歩こう 歩き続けよう
with hope in your hearts
希望を胸に
And you'll never walk alone
そうさ 俺達は一人じゃない
you'll never walk alone.
俺達は一人じゃない

日本ではFC東京のサポーターズソングとして定着した観のある通称「ゆるねば」。
元を正せば、ミュージカル「回転木馬」の挿入歌だったものを、当時リバプールでビートルズと人気を二分していたGerry&ThePacemakersというバンドがカバーして全英No.1ヒット。
ならば、と、リバプールFCのサポーターがハーフ・タイムに大合唱したことから彼のクラブサポーターの持ち歌となり、イングランド代表チームの応援歌になり…
そして世界中のサッカー・ファンの愛唱歌となった、という歌。

この歌に垣間見える美意識は、何事も恐れず、希望を胸に諦めず、という、非常にポジティブなもの。
応援歌としては万国共通の想いだ。
しかし、12番目の選手達の心に刺さる言葉は何と言っても「俺たちは1人じゃない」という言葉。
一緒に闘っているんだ、という当事者意識が、スタジアム全体を柔らかな熱狂主義に染め上げる。

しかしこの歌、ここ日本においてはA代表のサポーターズソングとはなりえていない、ように思うのだが、これはどうしたことか?

同じくサッカーつながりで、日本における有名曲と言えば、「振り向くな、君は美しい」。
日本人は大好きな「ひたむきな」青春群像がピッチで弾ける高校サッカー主題歌。
この主題曲にこめられたメッセージもまた、何事も恐れず、希望を胸に諦めず、という、非常にポジティブな美意識。
その後に見え隠れするものは、負けた瞬間、時計が止まった瞬間、このメンバーだけが共有してきた時計は未来永劫動かなくなる、ノックアウト方式のトーナメントがかもし出す、はかない無常感への陶酔。

だからこそ、最後まで諦めない選手達の姿勢が、観る者の心を捉えて離さない。
「振り向くな、戦いに敗れても、君は美しい」。

言い換えるならば「判官びいき」そのものであって、あくまで他者からの客観的な呼びかけに過ぎず、勝ちつづけ負けつづけ、でもとにかく未来永劫『続く』、未来永劫『続けるのだ』という、「ゆるねば」的当事者意識とは対極。

彼我の差を感じる。


J1もラスト一節!

2005-11-28 | サッカーよろずごと
今年から1年1ステージの通年制にしたからなのか何なのか、最終節一節を残し、勝ち点58~56になんと5チームがひしめき合う大混戦となっているJ1リーグ。
現時点ではセレッソ有利にも思えるなぁ。一応一位だし。
怪我から復帰した下村が本調子ではないようにも見えるし、チーム戦術としてはさほどいい感じはしないんだけど、それでもしぶとく勝ってくるのは、やはり西沢&森島のベテランの味かな。
個人的には東福岡高校の時代から気になっている宮原が、サブでも出てくるからうれしい。
でも最終節がFC東京ってのは厳しいかもね。中盤はFCが制圧するかな。で、セレッソは森島を基点にカウンターで勝負、かな。
ガンバは厳しいな。完全に失速した感じ。でも、あと一戦勝てば何とかなるんだから、意地を見せて欲しいもんだが、攻撃力を比べれば、現在のガンバより安定的爆発(なんだそりゃ?)の川崎をガンバの守備陣が抑えられるか?
また、つい先日の時点では、鹿島がもっとも有利と(入れ替え戦の決定した柏には悪いが)思っていたんだけど、ヴェルディを5対1で踏みつけた柏が、入れ替え戦を目標に気合を入れなおしてくると、後半40分過ぎにドラマがありそうだ。
得失点差で見た場合には、一番成績がいいのは浦和だ。最終節は新潟。
これまた浦和が支配し、新潟がカウンター狙い、ってことになるんだろうけれど、反町が今季で退団を表明しているだけに、熱い戦いになりそう。新潟のディフェンスラインが下がりすぎなければ勝機はあるかな。菊地のポジショニングに興味がある。
そして第5位の千葉。相手は名古屋。これが一番予想しにくい。
ってか、名古屋って、毎年毎年、ほんっとにわかんないチーム。千葉が走り負けることはないだろうけれど、ポジション的には阿部対藤田か、あるいは阿部対中村か?あるいは阿部対本田?いずれにせよ、阿部がどの程度攻撃に絡めるか、ストヤノフと佐藤がどれくらい前線を追い越す形が作れるか、ってところに勝機を見出すだろうな。
前節で家永に水野をぶつけたことを考えると、またそういう因縁マッチ的な配置もあるかも。となると、標的は角田、本田あたりかな。

そういえば、グランパスの片桐って、最近はどうしてるんだろう?
だれか近況を教えて欲しいッス。

古武術式サッカーのすすめ

2005-11-23 | サッカーよろずごと

アンゴラ戦の日本代表を見る限り、ディフェンス全体の意思統一とか、ポジショニングの修正とか、ディフェンスとボランチによるビルドアップとか、やるべきことは多々あるなぁ、6月に間に合うのかなぁ、コンフェデのギリシャ戦がジーコジャパンの守備力としては白眉だったかな、etc、etc、いろいろ気になってきた。

で、ふと思ったんだけれど、世界を見れば、けっこう背の低いセンターバックっているもんだ。
それはつまり、闘い方によって対格差を埋めることができる、ってことの証明でもある(と勝手に解釈する)。

例えば、今のイタリアならばカンナバーロ。
あるいは、ディフェンスの統率力において比類なき能力を発揮したバレージ。

思いついたのがイタリア人ばかりってのが情けないが、少なくとも日本代表の宮本選手と体格的には変らない。
となると、日本代表選手あたりが身長やフィジカルをエクスキューズとすることは単なる言い訳だ。
むしろチームとしての闘い方(トルシエはここに力点を置いた訳だ)や、単純にフィジカルと言うより、その使い方が問題(稲本がウェストブロムウィッチで再生したことがその顕著な例だ)。

「日本人はアジリティに優れている」?

本当かな?

仮にそうだとしても、国際試合での1対1の局面で使えるアジリティを身につけるために、サッカー競技の範疇だけでトレーニング方法や身体の使い方を考えていても、全てヨーロッパや南米の後追いで、限界があるんではないのかな。

例えば、なんで中田英があれほど走り回り、しかも当たられても倒れないかと言えば、それは体幹部の強さに他ならないし、また、当たられないためのちょっとした工夫にあるように思うのだ。
それは、彼の努力によるのだけれど、全員が同じことはできない。
中村俊輔もまたしかり。
関節のつくりとか、筋肉組成とか、みんな違うしね。
そんなわけでアジリティといっても十人十色、トレーニング方法も十人十色だろう。
そう考えると、「「日本人の特性を生かしたサッカー」ってのも幻想で、「個人の特性を生かした」ってのが正しい言い方のような…ジーコが言ってなかったかな、そんなこと?

ブラジルだって、ペレあたりからカポエイラの動きを取り入れてきたと言われる。
ならば日本も柔道や合気道、古武術家の甲野義紀氏あたりをテクニカルアドバイザーとして迎えて、それこそ日本スタイルのサッカーを追求したら?

ヨーロッパの新聞が間違いなくこう書き立てる。
"Ninja Foot Ball !! Japan"

(…すると中国が本気で「少林蹴球」を開発したりして…すいません)。

そうそう、昨日の記事を読み返すと、ずいぶんガンバの宮本選手を皮肉ったような表現をしているのだけれども、声を大にして言いたいのだが、私はアンチ宮本ではない。
むしろ、好みの選手なのだ。
何故なら、知力・体力・総合力で勝負しているところに好感が持てるため。
今後、彼がどう成長していくか、非常に興味がある。

2002日韓W杯ではバットマンとして勇名を馳せた宮本ツネ様。
2006年は何に…。

Jリーグがおもしろい

2005-11-22 | サッカーよろずごと
今年から1年1シーズン制に移行したJ1が佳境を迎えている。

夏ごろには、このままぶっちぎりか?という勢いだったガンバ大坂。
鹿島の追撃もあり、決めきれないまま残り3節を大宮、千葉、川崎と闘う。

ガンバの背後に勝ち点差1点で迫っていた鹿島は、横浜、清水、柏と対戦。
ところが、ガンバの背中を虎視眈々とじーっと見つめ、青いユニを穴が開くほど見つめていたら、ほんとに穴が開いてピンクのユニにすりかわっていた。
それがセレッソ。
序盤こけてたのが嘘のよう。
大坂ワンツーフィニッシュで阪神とナビスコの仇をまとめて取るんか?というところまで這い上がってきた。
今後は大分、横浜、FC東京と連戦。

エメルソン放出後、田中達也までが長期離脱でチーム戦術の変更を迫られつつも、しぶとく勝ってきた浦和は千葉、磐田、新潟。
ナビスコでついにタイトルを手中に収めた、オシム監督率いる走る魂ジェフ千葉市原は浦和、ガンバ、名古屋。

上位陣はざっとこんなもんだが、直接対決として興味を引くのは、23日の浦和VS千葉、4位と5位のつぶしあい。
しかし、いずれも自力優勝の目はあるものの、上位チームが勝ち点を伸ばすと届かない。

そこで注目したいのは、竜の目覚めと共に復活した名門、横浜FMだ。
今季の戦いぶりを振り返ると、終始決定力不足が原因で勝ちきれず、押し込まれて首尾が破綻し、という、まるで日本代表のような煮え切らなさ。
結局久保頼みかい?と突っ込みの1つも入れたくなるが、この際どーでもいい(ってか、それも日本代表と一緒か?)。
まぁ、久保だから許す。
上位陣を混乱させてくれそうな期待感バリバリである。

次節は鹿島、その次はセレッソ、最終節で大宮。
竜が暴れれば、横浜優位、日本代表復帰の目途も立つか?
ともかく今は、目覚めた久保が再び眠らないことを祈るばかりだ(少なくともW杯終了までは)。

さて、マリノスが鹿島に勝ち、セレッソを食えば、勝ち点48。
実はそうなることを願っているのは、むしろ、毎週毎節足踏みを続けるガンバサポであろうか?

しかし、のっけからガンバには茨の道が待っている。
まず、VS大宮戦である。
大宮は浦和に負けて以降、柏を踏みつけ、名古屋の足を引っ張り、神戸にはJ2落ちの引導を渡してしまった。
とは言え、次節は眼下の敵清水がJ2落ち決定後の神戸との妙に熱い一戦を迎える。
大宮も気合入れて行かないと、降格の二文字が重くのしかかってくる。
残留を意識するチームには、上位陣にはない凄みがある(はずだ)。
もし、阿波踊りを、しかも男踊りと女踊りを披露する藤本を冷ややかに見つめる宮本の姿を見ることができれば、大宮の残留は固い。

そして次なる相手はジェフ千葉市原。
ナビスコで死闘を闘っているだけに、また、リーグ終盤であるため、ガンバが1発勝負的に攻勢を仕掛け、決着をつけようとする、かもしれないが、これはリーグ戦。
相手をことさらに意識すると自滅する(と想定して、さらに裏を描いた戦略を練ってくるんだろうな、オシムさんは)。
巻VSシジクレイのガチンコ勝負と、それに巻き込まれてシジクレイの下敷きになる宮本、という構図が見られれば、オシム語録が1つ増えることだろうが、それはともかく。

で、最終節が川崎だ。
現時点で6位。磐田、FC東京と闘っての最終節。
4月3日、壮絶な打ち合いを3対2でガンバが制して以来の対戦。
だが、このときの勝負はあまり参考にならんだろうな。
なにせ、川崎のチームとしての完成度は右肩上がりに良くなってきている。
ここでは是非箕輪と中村の活躍が見たい。
セットプレー時、フリーキックに飛び込む箕輪VSシジクレイの高さ競争、その2メートル手前で、跳躍しながら首をひねって、眉間にしわを寄せながらボールを追う宮本という構図が見たい(そればっかだな)。


あれ、優勝チームを予想するつもりだったのにな・・・