幼児期の体験型食育がいかに子どもの感性を育むか!
その感動の実例が送られてきましたので、転送します。
お野菜さんありがとうの本に書かれているとおり、子どもが母鳥のようにタネを温めて続け、芽が出てからすぐ土にまくという方法を、実践した方からの報告です。
この子は、食べるということの本質をわかったと思います。
全国でこんなやさしい子が増えていって欲しいです。
・・・・・・・以下転送・・・・・・・
オクラのおかあさん
今年の5月末、岩野保育園ではオクラの植え付けに先駆けて、
オクラの根っこを出すために、
子どもたちがぬらしたハンカチに種を包み、抱っこして持ち帰って、
眠る時も肌から話さないであ暖めるという取り組みをされました。
我が家の鈴奈も、わくわくして目を覚まし、家族が見守る中そぉ~っとハンカチを広げ、
小さな根っこがでているのを見た時、家族と共にびっくりし感激していました。
鈴奈は大喜びで「鈴がオクラのお母さんよ」といいながら保育園に行きました。
仕事から帰ってくると、テーブルの上に朝見せてもらったオクラの種があったのでどうしたんだろうと思っていたら、
保育園で「鈴はオクラのお母さんだもん」と大泣きし、保育園の畑には植えずに持ち帰ってきたとのことでした。
いとおしいオクラの赤ちゃんが手放せなかったようです。
それではと、父親がプランターと土を準備し、母親と3人でオクラの植え付けをしました。
毎朝、オクラの様子を見に行き成長を見守りました。
先日(7月22日)初めてのオクラを収穫。神棚にお供えしました。
「どうやって食べる?」と母親と話していると、
「食べたらだめー!」とすごい剣幕で会話に割り込み
「だって、鈴がオクラのお母さんだもん」といいました。
「そうだったね。ごめん、ごめん」と言いましたが、
内心(このままオクラは干からびるのかー)と思いました。
ところが、その日の夕食時、鈴奈自ら2mmぐらいに切り分け、
家族それぞれの『肉じゃが』の上にのせていました。
大切なオクラ。食べるか食べないか、迷った末の結論だったようです。
「 おいしいからねー」と言う鈴奈に、家族みんなでお礼を言って食べました。
1本のオクラを、みんなに分けて食べさせてくれる優しさに幸せな気持でした。
収穫の第2弾は、8月1日でした。2本を収穫しました。
やはり、神棚にお供えをして、
その夜も小さく切ったオクラをご飯の上に載せてくれました。
少し余ったオクラには、ポン酢がかけてあったので、私がこっそり食べました。
ところがむせた拍子にオクラの種が鼻に入り、相当痛い思いをしました。
一人欲張った気持を持った私は、バチが当たったのかもしれないと反省。
5粒の種から始まった、我が家のオクラ物語・・・。
今、7本の小さなオクラが成長しています。
家族がオクラを通して、成長や収穫を喜び合えること、
土や食への関心が少し高まったことに感謝です。