鳥まり、参る!

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育児放棄の被害者。

2021年02月03日 | シリアス
【幼い頃からの“当たり前”を変えるのは難しい】

昔、実家まるごとお世話になっていた歯医者さんに

「鳥まりさんの歯は、○○家最高にして唯一の健康な歯ですよ」

と言われた。

しかしながらこれには理由がある。

父はなかなかに壮絶なネグレクト家庭出身だった。

ゆえにまともな衛生観念が育たず、歯磨きの習慣が身についていなかった。

のでそれを私以外の子どもたちにやってしまい(父は家事育児はしなかったけど歯磨きだけは担当していたという)、虫歯だらけにしてしまったというわけ。

母が

「どうしてこんな小さい子が虫歯だらけになるの?!」

って問い詰めたら白状したらしい。

罪深い…。

そこから母のブラッシング指導がはじまり、末子だった私は生まれたときからその恩恵を受けてあまり虫歯ができなかったってわけ。

父の実家、やばいなーとは思うけど、これが地方都市では父親(私からみて祖父)がむしろ

「お偉いさん」

扱いされる家庭だったというのだから恐ろしい。

父も学歴・職歴は世間的にエリートの部類だったかもしれないが、生活が…。

彼にネグレクトした世代はモロ戦中戦後なので、彼らだけを責めるのは違うと思うけどね。

ネグレクトされた元・子どもたちが歯がボロボロになってしまい、大人になって

「あれはネグレクト(育児放棄)だったんだ」

「ちゃんと歯磨きを教えて習慣づけてもらえたらこんなに歯がボロボロにならずにすんだかもしれない」

と恨んでいる…という話は実はよく聞く。

わたなべぽんさんも『自分を好きになりたい』で告白していらっしゃる。

(感想記事はコチラ。→・コミックエッセイ『自分を好きになりたい』。

【手を洗う、お風呂に入る…そんなことも】

うちの父などは変わる気がない…というか指摘されるとブチ切れて相手黙らせようとするタイプ。

ウィークネスフォビアか…。

この記事がわかりやすかった。
  ↓
※なぜ「弱い人」「うまく立ち回れない人」を見てイライラするのか|臨床心理士が解説する「ウィークネスフォビア」(ヤフーニュース)

そんな人と比べれば、

「ネグレクトされたせいでこうなった…」

と怒ったり悲しんだりできる人たちは遥かに前向きだと思います。

立派だよ…。

さて、歯を磨くだけでなく、手を洗う、お風呂に入る、そんなことも簡単に

「これから欠かさずやる」

にするのは難しいらしい。

ネグレクトサバイバーたちは

「帰ってきてらすぐに手洗いうがいする、毎晩お風呂に入る、ふつうの人ならできることを、ちゃんとやるぞって思って頑張らなきゃできない。

 疲れてるとすぐに忘れちゃって、そんな自分が情けなくて辛くて仕方ない」

とおっしゃる。

なるほど。

そういうものなのかもしれない。

新コロ怖いになってから私も毎日マスクつける・消毒液しょっちゅう使う、が習慣化したわけだし…。

それも周りがいっせいにやっているから身についたとこあるよなーと思うとなんとも。

父のことは今でも好きじゃないけど、育児放棄されてた時代はほんっっとに被害者だったんだなーと…胸にくるものがあるのでした。

シリアスな話のあとに申し訳ないが、日本人が股間の洗い方知らないのも教えてない親が多いからだよね。

つながってますなー。

幼い人たちの話聞いてると(世代関係ないと思うけど、幼い人たちの方がこういう話題にタブー感がないので私に軽く話してくる)

「それはそもそも、ちゃんと洗ってないからなだけじゃ…。

 衛生教育大丈夫か?」

ってことがよくあるのだ。








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