やんまの気まぐれ・一句拝借!

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淋しさに又銅鑼うつや鹿火守  原石鼎  

2016年09月01日 | 俳句
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原 石鼎
淋しさに又銅鑼うつや鹿火守

鹿などから農作物を守る夜番が警鐘として時折銅鑼(ドラ)を鳴らして脅している。しかし今夜の乱打は何だろう。まるで淋しさに耐えかねて打っている様に聞こえてくる。ま、名句の解題鑑賞は数多の詩家に譲るとして、南瓜頭で愚考するに人は喜怒哀楽につけ鳴り物をならすものだと思う。冗談ですが小生なら<楽しくて又銅鑼うつや鹿火守><苛ついて又銅鑼うつや鹿火守><可笑しくて又銅鑼うつや鹿火守><哀しくて又銅鑼うつや鹿火守>などなど有りかな?無い! 岩淵喜代子著『評伝:頂上の石鼎』(2009)より引く。:やんま記