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あたらしき電信ばしらならぶ秋 松本邦吉

2016年09月10日 | 俳句
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松本邦吉
あたらしき電信ばしらならぶ秋
街中の電信柱が目障りな事もあるが、遠く知らない世界へ繋がっている事への憧憬を感じたりもする。特に濃霧の中では来し方行く末が視界から消えていて感興はひとしおである。今朝は晴れ、秋空はまさに天高しである。ふと何時もは気に留めなかった電信柱に目が行く。いつの間にやら新しい電信柱が並んでいるではないか。そう言えば東北の復興はまだ道遠しと聞く。:邦吉の『しずかな人 春の海』(2015):やんま記