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なき友の手紙出てくる夜長かな 井原三郎

2016年09月17日 | 俳句
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井原三郎
なき友の手紙出てくる夜長かな

気候の変わり目だろうか訃報が続く。また自身の年齢もあって同年代の訃報には身につまされる。段ボールに詰め込んである古い手紙の束をひっくり返していたら旧友の手紙や写真作品が出て来た。作業の手が止まりあれやこれやと思い出に更ける。これから秋から冬へ向かって夜がますます長くなり、物思う時間が長くなる。かとて終活とかには全く手が付かないんだなあ。『朝日新聞』(2015・10・26)所収。:やんま記