やんまの気まぐれ・一句拝借!

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百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二

2016年09月21日 | 俳句
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石塚友二
百方に借あるごとし秋の暮

あれこれと気の多い青春だったが何も物に出来なかった。もう半分もう半分と生きている内に時間はそんなに無くなってしまった。衝動買いのカメラや描き掛けの画布が書斎に散乱している。何も手が着かない事ばかりでなんだか借りが沢山ある気分のままである。老いとともに日暮れがぐっと早まる秋の一日。『名俳句一〇〇〇』(2002)所収。:やんま記