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さびしさは秋の彼岸のみづすまし 飯田龍太

2016年09月15日 | 俳句
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飯田龍太
さびしさは秋の彼岸のみづすまし

菩提寺の壁に落書きがあり、曰く「さびしくば訪ね来てみよ大利根の三ツのほとりの大祖天社へ」。利根川のほとりへの墓参は春秋欠かした事が無い。一人っ子の私には父母の愛を一身に受けていたので、彼ら亡き後の淋しさは格別なのである。また彼岸が来てバスにことこと揺られてやって来た。季節外れのみずすましがくるくると水を舞っている。やはり淋しい。『今昔』(第8句集)所収。:やんま記