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高きに登る卑弥呼色白なりと思う 櫻桃子

2016年09月22日 | 俳句
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成瀬櫻桃子
高きに登る卑弥呼色白なりと思う

卑弥呼は中国の史書『魏志倭人伝』に記されている倭国の王(女王)。邪馬台国に都をおいていたとされる。卑弥呼は終日鬼道で衆を惑わしていたという。一段と高い邪馬台国の丘陵に立ち農事その他の諸事の吉兆を占っていたのだろう。大和まほろばの原点を統べる女王はきっと美形で色白であったと夢想する。色白は七難隠すと教わった。天高き候秋が一段と深まった。『合本・俳句歳時記』(1974)やんま記