Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

吹けば飛ぶよな

2013年10月28日 | 日記
将棋会館(+ 再生リスト)



 大阪市福島区に勤め先と関連するビルがある。そのビルの なにわ筋を挟んだ まん前に「関西将棋会館」が立っている。この会館の中に勝手に入って撮影させて頂いた。止める方もなければ格式ばった様子は全くない。通路の真ん中にでっかい「王将」が飾ってある。

ほんの少し前、KBS京都「中島貞夫の邦画指定席」でかなり古い白黒映画をやっていた。タイトルは『王将』、言わずと知れた、なにわが生んだ 天才棋士 坂田三吉 の物語である。新聞を読みながらその映画のストーリ-を追っていた。坂妻の演技、戦前の通天閣と機関車の煙だけが通り過ぎるシーンが繰り返されるセットに見取れ、最後は新聞そっちのけでその映画を観てしまった。打倒、東京にかける三吉の闘魂、ど根性がすべての画面に貫かれている。


そんなおり、NHKから興味深いニュースが飛び込んできた。奈良・興福寺の旧境内にあたる平安時代の井戸跡から酔象(すいぞう)の木製駒が見つかったといっている。奈良県橿原考古学研究所発表であるが、酔象駒の過去の出土例を数百年さかのぼり、国内最古という。

聞いたことのないこの酔象という駒を調べてみると、真後ろ以外の全ての方向に一つだけ動け(つまり7方向)、敵陣に入ると玉将と同じ働きの「太子」に成り、玉将が取られても勝負を継続できたようである、酔象の語源も記載されているがここでは省略したい。

この項を締めくくりたい。八代将軍徳川吉宗の頃、年に1度(旧暦の11月17日)、「御城将棋の日」として御城将棋を行うようになり、このことを由来として日本将棋連盟が11月17日(新暦)を「将棋の日」と制定しているようだ。 が、 私を含む将棋をやらない方にはあまり知名度のない記念日となっている。