Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

黄金の顔

2012年02月27日 | 日記
CIMG0562.MOV


 今も甚大な被害を引きずったままとなってしまった東北大震災の発生から間もなく1年目を迎える。早かったのか、長かったのか。震災後にいろんなことが起き、未だに、いろんなことが未解決のまま残っている。
 震災後に飛び込んできた被災地の映像や人々のコメントは災害の非情さ、無情さを痛烈に感じさせることにもなり、また、某電力会社や政府の事故対応等々のひどさは憤懣を日々、鬱積させ続けた1年ともなった。

『忍ばせて 決心させた ひととせを(一年)を 迎える民に 今日も春雪』(柳子)
 

 さて、2月25日、仕事を終えて、東京両国にある『江戸東京博物館』を雨の中、尋ねた。戦後、復興の象徴となった東京オリンピックの6年後、このなにわの地で開催された大阪万博があったが、そのテーマ館のシンボルとなったのが『太陽の塔』である。
その太陽の塔の一番上に取り付けられていた直径約11メートル台の顔が「黄金の顔」で」ある。(黄金の顔と云われているらしい。)ともかく何十年かぶりに、また、真近にそのマスクを拝顔出来ると知ったから尋ねたのである。

 新聞では東京初公開となっていた。
太陽の塔には三つの顔が配置されており、過去、現在、未来が表現されている。(いたと思う。)
未来を表すのがこの黄金の顔である。その顔の中央当たりに夜間に煌々と光線を放っていた大きな目が印象的であった。
 展示品によると光線を放っていたのはどうやらキセノン灯火であったようだ。今でいう自動車のハロゲン球と似たようなもので、その光線は未来を何処までも照らし出すことができるような光線だったのである。
 この塔は、岡本太郎の製作であることはよく知られているが、今でも万博公園に行けば雄大に聳えており、生き生きとした立ち姿をみせてくれている。(私はモノレールから見るのが好きだ。)

 ファインダー越しではあるものの、こんな真近で拝顔させて頂くと神々しくもあり、今の世代でも十分マッチングするシャープの面立ちでもあり、観る角度次第では、逆にほっとするようなお顔も拝顔出来るのである。

 撮影している途中からこの黄金の顔、キセノン灯火で東北被災地の未来をかざしていただけたらとの思いも少々沸いてきて。そんな思いをシャッターにかかる指に乗せつつ、いろんなアングル、場所を変えてもうこれ以上、画像保存が出来なくなるまで撮影を続けることになった次第。

 帰りの新幹線の乗車時刻に合わせて博物館を出る時はすっかり雨もあがり、キセノン球が照らしているような陽光が射していた。

春の日差しの気配がした。

The first day of spring   立春

2012年02月05日 | 日記
立春


「立春や つかぬまの陽に 雀らの 語る言葉は また 雪のこと」(柳子)

昨年の気象庁の長期予報のとおり、関西も今冬の寒さは大変厳しい。
節分をすぎ、立春を迎えたが、お水取りまでこの寒さは続くのであろう。


友人から新聞記事を頂いた。
少し以前にこのブログでとりあげた大阪市水道局が委託生産していたブランド水で「モンドセレクション」(国際的な食品品評会)で金賞を受賞していた「ほんまや」がまもなく生産中止になることが決まったと書いてある。
 知らなかったが、相当な赤字であったらしく、このボトルの販売による民間企業への圧迫の現状からの回避、なにより赤字部門の整理を目的とした橋本市長の決断は早かったようである。
もちろんこの施策には反論するつもりは全くなく、市民の負担軽減につながるのであれば、「こんなものもあった。」でよいのであって、府民、市民にとっては、むしろ感謝すべき決断ではなかろうか。
こんなことを思いつつ、自然の名水が大阪府下にもあるのかと思いきや、どうして、どうして、河内潟のあったこの地、大阪にも弘法大師にまつわる名水やら、いろんな伝説がある湧水やり井戸が結構あることに気が付く。
また、古今東西、酒つくりに名水は欠かせないのはよく知られており、灘五郷、伏見の酒造りの本場の水もその例外ではない。
交野市にも地酒がある。機会があれば、その酒造りに利用されている水について是非、伺ってみたいものだ。