メキシコこぼれ話 №60(交差点での芸と貧困者1)
メキシコシティーの道路の交差点。赤信号で停車していると、 いろいろなことがある。まず、大道芸である。一番印象的なのは、「口から火を吹く男」である。火がついたたいまつを手に持ち、口に含んだ灯油(?)を吹きかけると大きく炎が燃え盛る。あたかも火を噴いているように見える。1,2度、「火をふく」芸をやったら、車の運転席側にプロピーナ(チップ)を集めに回るのである。10円(日本円に換算)、20円くらいの小銭を渡すことが多いが、中には窓を開けないでチップを出さない車もいる。それにしても、あれだけの灯油を口に含んだら、口の中や胃が荒れるだろうな、と思った。ある意味では命がけの芸である。
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